ワクチン供給方法、改善で一致 コロナ教訓に、Ｇ７保健相会合
長崎市で開かれている先進７カ国（Ｇ７）保健相会合は１３日、ワクチンなどが発展途上国を含めて世界各地に行き渡るよう、供給方法を改善することが必要との認識で一致し、初日の討議を終えた。新型コロナウイルスへの対応で、途上国に十分に届かなかった教訓を踏まえた。１４日に取りまとめる共同声明に反映させる方針。
将来の感染症危機に備え、ワクチンや治療薬、検査薬の製造や流通を円滑に行えるよう、国際機関などとの協力を深める。具体的な仕組みは今後検討する。感染拡大時に迅速に対応できるよう国内の財務当局と保健当局の連携を強化。途上国に資金を提供する仕組みも探る。
途上国では医療分野の人材育成や機材の確保が課題となっているため、支援の拡充を確認。誰もが公平に医療サービスを受けられる体制を整備する。先進国を中心に進む高齢化を踏まえ、認知症を早期に発見する必要性についても議論した。
１４日は、ワクチンや治療薬の研究開発促進などを協議する。共同声明を採択して閉会する予定。
