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テーマ : 新型コロナ・全国

21年度の医療費、最多45兆円 コロナ受診控え反動、2年ぶり増

 厚生労働省は24日、2021年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)が45兆359億円となり、過去最多を更新したと発表した。新型コロナウイルス流行直後の受診控えに対する反動により、2年ぶりに増加した。1人当たり医療費も35万8800円で過去最大。

国民医療費の推移
国民医療費の推移

 20年度と比べると総額は2兆694億円(4・8%)、1人当たりでは1万8200円(5・3%)増えた。高齢化に伴い、医療費は増大傾向にある。ただ20年度は新型コロナの感染拡大を受けた受診控えにより、前年度比で減少していた。
 総額の国内総生産(GDP)に対する比率は8・18%。年代別に見ると、65歳以上が27兆3036億円で、全体の60・6%を占めた。65歳以上の1人当たり医療費は75万4千円。
 財源の半分は、国民や企業が払う保険料で22兆4957億円。国と自治体を合わせた公費は17兆1025億円、患者が窓口で支払う自己負担は5兆2094億円だった。
 国民医療費は、保険診療の対象となる病気やけがの治療にかかった費用の推計。保険外診療や健康診断、予防接種などは含まない。これまでの過去最大は、総額は44兆3895億円、1人当たりは35万1800円(いずれも19年度)だった。

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