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テーマ : 新型コロナ・全国

6月の中国消費者物価は横ばい デフレ懸念強まる可能性

 【北京共同】中国国家統計局は10日、6月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比で0・0%だったと発表した。2021年2月にマイナス0・2%を付けて以来2年4カ月ぶりの低水準。市場でデフレ懸念が強まる可能性がある。上昇率は前月から0・2ポイント低下した。

北京で人気のショッピングモールを訪れ、買い物を楽しむ人たち=6月(AP=共同)
北京で人気のショッピングモールを訪れ、買い物を楽しむ人たち=6月(AP=共同)

 中国では新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策が今年1月に終了したものの、経済回復の鈍化が顕著になってきている。若者の雇用環境も厳しく、消費意欲の回復が遅れていることなどが背景にある。
 景気下支えのため、中国人民銀行(中央銀行)は6月20日、昨年8月以来10カ月ぶりとなる利下げに踏み切ったが、効果が出るには時間がかかる可能性がある。
 食品価格は2・3%上昇した。生鮮野菜は10・8%のプラスとなる一方、庶民の食卓に欠かせない豚肉は7・2%のマイナス。ガソリンなどの燃料も17・6%の大幅下落だった。通信機器も1・5%低下した。
 同時に発表した6月の工業品卸売物価指数(PPI)は5・4%下落し、9カ月連続のマイナスとなった。

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