医療情報、ネット収集が5割 高齢者、コロナで利用浸透
政府が20日閣議決定した2023年版「高齢社会白書」によると、医療や健康の情報を「インターネットで調べることがある」と答えた65歳以上の高齢者は22年度に50・2%を占めた。2人に1人に当たり、17年度調査の20・0%から大幅に拡大した。
内閣府は、新型コロナウイルス感染拡大により、人と直接会うことが控えられていた中、高齢者にインターネットが浸透したことが大きく影響したとみている。昨年10~11月に調査し、2414人の回答を集計した。
ネットで調べる具体的な内容を複数回答で尋ねると、病名や症状、処置方法など「病気について」が39・0%で最多。「病院などの医療機関」が30・1%、「薬の効果や副作用」が25・1%と続いた。「自分でできる運動やマッサージの方法」も19・7%に上った。
いずれの項目も17年度調査と比べ大きく増えており、高齢者にネット活用が浸透している状況が浮かび上がった。