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テーマ : 新型コロナ・全国

コロナ契機、新商品創出 衛生対策や非接触に商機

 新型コロナウイルス禍の逆境をきっかけに、新しい商品を創出する企業が増えている。建築・土木業を手がける中小企業が長年培った技術を生かし、住宅の抗菌といった衛生対策ができるウエットシートを開発。大手企業も非接触で操作できる商品を発売するなど顧客の新しい商機を捉えようとしている。

エポウカンパニーが開発した、触媒による抗菌効果があるウエットシートをワイパーに取り付けて壁に塗布する担当者(同社提供)
エポウカンパニーが開発した、触媒による抗菌効果があるウエットシートをワイパーに取り付けて壁に塗布する担当者(同社提供)

 岡山市の建設業エポウカンパニーは、菌や悪臭のもとを分解する光触媒などを20年以上、商業施設や病院で施工してきた。コロナで衛生意識が高まり「家庭で手軽に使える商品を」(担当者)と考え、岡山大と触媒技術の共同研究を実施、約2年かけてシートを開発した。
 触媒の施工には1平方メートル当たり約2千円のコストと職人による塗布が必要で、シートにも同様の効果があるという。商品名は「NRC触媒コーティング用ウェットシート」で、同社の公式サイトで販売する。
 TOTOは「コロナ禍で不特定多数の人が使うボタンに触れたくない」との声に応え、非接触で操作できる温水洗浄便座「ウォシュレット アプリコットP AP3AF」を昨年8月に発売した。スマートフォンに専用アプリを入れ、使用する便座固有のQRコードを読み取れば、洗浄などのボタンを押さずに操作ができる。
 飲食店やクリニックといった小規模施設への設置を想定しており、担当者は「行きつけのお店にあれば使ってほしい」と話している。

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