帰省ラッシュが本格化 コロナ5類移行後初のお盆
新型コロナウイルス感染症の5類移行後初めてのお盆を古里で過ごす人らの帰省ラッシュが11日、本格化した。鉄道や航空各社の予約状況はコロナ禍前の水準に迫る勢い。行楽地に向かう人も多く、駅や空港は混雑した。台風の接近を不安がる声も聞かれた。
羽田空港の保安検査場には朝から列ができた。家族5人で山口県の妻の実家に帰省する千葉県習志野市の多田勇亮さん(44)は「コロナ禍が落ち着き、親戚で集まれる。ただ、台風次第で帰りを早めるかもしれない」と話した。小学6年の次女(12)は「おばあちゃんの唐揚げが食べたい」とにっこり。
旅行で福岡県に行く栃木県足利市の女性会社員(49)は「プロ野球観戦や食事が楽しみ」としつつ「天気がどうなるかな」と心配した。
JR旅客6社によると、お盆期間(10~17日)の新幹線、在来線の指定席予約数は7月26日時点で2022年比1・5倍の270万席。コロナ禍前の18年比では92%となった。航空各社は8月3日にお盆期間(10~20日)の予約数を発表。国内線は22年比1・2倍の368万人で、国際線は2倍の55万6千人だった。
高速道路各社は9~16日に10キロ以上の渋滞が22年比2倍超の計438回発生すると予測している。