あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 新型コロナ・全国

米のコロナ起源調査で買収疑惑 下院、CIA内部告発検証

 【ワシントン共同】新型コロナウイルス流行に関する米下院特別小委員会は20日までに、コロナ流行の起源を調査した中央情報局(CIA)の複数の担当者が多額の金銭を受け取り結論を変更したとの買収疑惑があるとして、CIAに関連情報の提出を求めた。内部告発が発端で、情報を基に検証するとしている。

バージニア州のCIA本部にあるロゴ=マクリーン(ロイター=共同)
バージニア州のCIA本部にあるロゴ=マクリーン(ロイター=共同)

 内部告発によると、CIAの調査チーム7人のうち6人が当初、信頼度は低いものの、中国・武漢ウイルス研究所が起源との評価を下すのに十分な情報があると判断していた。最も階級が高い1人だけが、自然界でウイルスを保有していた動物への接触とする説を唱えていた。6月に国家情報長官室が公開した報告書で、CIAは起源について「判定不能」と結論付けていた。
 特別小委がCIAのバーンズ長官に送付した12日付の書簡によると、内部告発者はCIAに数十年間勤務している幹部職員。6人に金銭を渡したとされる人物や、その額など詳細は不明。CIAに対して金銭授受の有無など関連情報の提出を求めている。
 共和党のポール上院議員は米メディアに「米国史上で最も大きな隠蔽。回答するのは当然だ」と述べた。
 コロナ起源について米国の各機関の見方には濃淡があり、国家情報会議などは自然起源の可能性が高いとした。一方で、エネルギー省や連邦捜査局(FBI)は研究所起源とみられるとした。バイデン大統領は3月、できるだけ多くの情報を公表するとの法律に署名し、6月の報告書につながった。

▶ 追っかけ通知メールを受信する

新型コロナ・全国の記事一覧

他の追っかけを読む