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テーマ : 新型コロナ・全国

トヨタ、納車時期を「見える化」 最長2年先まで

 トヨタ自動車は13日、顧客に最長で2年先までの正確な納車時期を伝えられるようになる新たな販売管理システムを年内に国内全販売店で導入すると明らかにした。生産、輸送、販売店に分かれていたシステムを統合。受注から納車までの全体を「見える化」し、顧客が納期に関する不安を抱かないようにする。

トヨタが導入したシステム
トヨタが導入したシステム

 昨年は新型コロナウイルス禍や部品不足の影響で納期が延び、生産能力を上回る受注はピーク時で数十万台に達した。販売店は顧客に納期を正しく説明できず、伝えたとしても後に二転三転する状況にも陥った。
 新システム「J―SLIM(スリム)」はこうした反省を生かし、顧客に伝えることのできる正確な納期をこれまでの3カ月先から大幅に伸ばした。
 従来は生産と販売が別会社だったころからの慣行が残り、情報が分断されて需給の調整が難しいことも課題だった。
 J―スリムではトヨタが販売店に車種や部品別の生産予定を提供。受注した販売店が月ごとの生産台数の枠から順番に確保していく形とすることで、生産能力を上回る受注を取ることがなくなる。車が生産工程のどの段階にあるのかも把握できるようになった。
 担当した友山茂樹エグゼクティブフェローは「需要が供給を上回る場合も納期を明確にし、安心してお待ちいただけるようにする。顧客満足と販売収益を最大化したい」と述べた。

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