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テーマ : 新型コロナ・全国

23年の中古車登録、4年ぶり増 半導体不足緩和で、価格高止まり

 日本自動車販売協会連合会が17日発表した2023年の国内中古車登録台数(軽自動車を除く)は、過去最低だった22年と比べ1・9%増の356万2068台だった。前年を上回るのは19年以来、4年ぶり。新車販売のブレーキとなっていた半導体不足が緩和し、市場に出回る中古車が増えた。一方、日本の中古車への海外人気は高く、価格は高止まりしている。

中古車登録台数の推移
中古車登録台数の推移

 車種別では、乗用車が2・1%増の310万3739台、貨物車が0・7%増の37万1873台だった。登録台数は中古車業者が販売した車のほか、業者間取引や名義変更件数を含む。
 月別でみると1~3月は、半導体の調達難の影響で前年同月比でマイナスで推移した。4月以降は新車の供給が増えたことで中古車市場の売り物も拡大し、プラスに転じた。政府が昨年8月にロシア向け自動車輸出の規制を強化し、国内市場に流れる車が増えたことも影響したとみられる。
 流通量が増加する一方、販売価格は高値で推移している。中古車オークション運営大手ユー・エス・エス(愛知県東海市)によると、23年の平均落札価格は101万2千円と、新型コロナウイルス流行前の19年と比べ30万~40万円ほど高い。担当者は「円安の影響もあり、海外からの中古車の引き合いが強い」と話す。

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