「ピカチュウ機」がアジア席巻 6社目、ガルーダ導入へ
国営ガルーダ・インドネシア航空は、ゲーム「ポケットモンスター(ポケモン)」の世界的な人気キャラクター「ピカチュウ」を機体に描いた「ピカチュウジェット」を導入する。新型コロナウイルス禍克服策の一環。アジアの航空会社の導入は6社目となり、ピカチュウ機がアジアの空を席巻する。
ポケモンの版権を管理する株式会社ポケモン(東京)とインドネシア政府、ガルーダ航空が5月末に提携した。ピカチュウなどのデザインを塗装した2機が国内、国際線の双方に就航する。運航開始時期や具体的な路線は今後詰める。運航期間は5年間。
版権使用料は無償で、塗装費用はポケモン社が負担する。同社はコロナ禍で打撃を受けた航空、観光業界を支援するため、2021年から国内外の航空各社と手を組み、ピカチュウジェットの導入を進めている。
21年6月に国内航空会社スカイマークの沖縄便に初めて就航。その後シンガポールの格安航空会社(LCC)スクート、台湾航空大手の中華航空、韓国LCCのティーウェイ航空が採用した。今月4日には全日本空輸も導入し、アジア路線を中心に運航を始めた。(NNA=共同)