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テーマ : 御殿場市

【静岡県内公示地価・東部】沼津 住宅地売買価格横ばい/熱海 商業地伸び率県内最高

沼津市  住宅地は1・1%下がった。総じて需要が乏しい一方、土地造成費用などが高騰し、売買価格は横ばいで推移している。交通や生活利便性の高い沼津駅周辺は富裕層や高収入世帯の購入意欲が強い。供給は限られ、従来より2割以上高い売買事例もある。市東部は長泉町や三島市の代替地として一定の需要が続く。大岡は10万~12万円で取引される。西部や南部は値頃感から買いが入る。

沼津市の商業地の最高価格地点付近=同市大手町
沼津市の商業地の最高価格地点付近=同市大手町
沼津市の商業地の最高価格地点付近=同市大手町

 商業地も1・1%下落した。沼津駅周辺は人通りの少なさが敬遠され店舗用地としての需要は低調だが、賃貸を含む住居用地として求める動きがある。

三島市  市全体で0・2%の上昇。三島駅南口再開発への期待感から駅周辺の住宅地の引き合いは依然として強く、寿町では21万円超の売買があった。利便性の良い旧市街地は人気が高く、加茂川町で18万円の取引も。ただ、建築費高騰で住宅全体の価格が高くなり、売買自体は少ないという。郊外は下落傾向にあり二極化が進む。

富士市  工業地が0・3%上昇。東名高速道や国1バイパス至近の大淵や五貫島などは企業の関心が高い。住宅地は横ばいで推移する地区が増え、下げ幅は縮小した。取引では6万円台で条件がそろう森島などで活発。一方、空き家の供給は市域全体で増え、地価上昇を抑える要因になっている。商業地は下落が落ち着き、一部は上昇に転じ始めた。

富士宮市  住宅地は0・5%下落で、市全体では依然として供給過多。広い分譲地が確保できる小泉は人気があり、5万円弱で引き合いがある。商業地は資材高騰などの影響で買い渋る傾向が強く、通りに面した商店跡地も買い手がつかない。万野原新田の工業地が唯一の上昇だったが、目立った取引はない。

裾野市、長泉町、清水町  住宅地は、長泉町が1・0%上昇で県内トップ。子育て世帯を中心に、新幹線口があるJR三島駅に近い下土狩や中土狩が人気で、16万~17万円台の取引があった。局部的な土地の供給不足で上昇傾向が続き、売り物件が出るとすぐに引き合いがある状況。裾野市は0・6%下落。生活しやすい伊豆島田や佐野で12万円台の売買実績がある。建設が進むトヨタ自動車の実証都市「ウーブン・シティ」に隣接する岩波は供給があるものの、買い手がつきにくい。清水町は0・1%上昇。北部の新宿は13万円台、伏見は11万円台の取引があったが、南部は低調。

御殿場市、小山町  御殿場市の住宅地は0・1%の伸び。JR御殿場駅周辺は物件が少なく、新橋や東田中で10万5千~12万円の高値の取引例がある。一方で駅周辺の商業地は低調。小山町は須走の動きが良い。1万4千~2万4千円程度の値頃感に加え、開発、道路整備などが好影響し、セカンドハウスを求める県外在住者も多い。

熱海市  商業地は8・1%上昇で県内最高の伸び率。コロナ禍を経て観光客が増加する中、駅前の田原本町や繁華街の銀座町で需要が高い状況が続く。供給量が少ないため注目度も高く「土地が出るとすぐに売れる」。交通の便が良い咲見町で40万円の取引があった。住宅地は0・6%上昇で、移住や在宅勤務の人によるマンションのニーズが堅調。

伊東市 住宅地は0・5%の下落。継続2地点で上昇し、3地点で下落した。商業地3地点は全て下がり、住宅地とともに下落傾向が続いている。伊豆高原地域の八幡野、富戸などで別荘や移住先の住まいを求める需要が活発。中心市街地は供給が少ない。同地域では中古でも比較的安価な物件を求める動きが見られ、2万円程度の取引がある。

伊豆市、伊豆の国市、函南 町 住宅地、商業地ともに3市町の全調査地点で下落した。住宅地の平均変動率は伊豆市で2・0%、伊豆の国市で1・7%、函南町で1・2%の落ち込みで、下落傾向が続く。それでも通勤通学の利便性が高い伊豆箱根鉄道沿線では一定の人気はあり、伊豆の国市四日町で9万5千円前後の取引がある。商業地の動きは低調。

下田市、賀茂郡 東伊豆町の住宅地で2・0%下落するなど、商業地も含めた全地点で下落傾向が続く。住宅地が1・0%下落の下田市は市役所移転地周辺の蓮台寺や河内が堅調で、4万円台前半~半ばの取引。移住者らから沿岸への需要も一定あり、吉佐美で4万円台半ばの売買があった。西海岸の町は取引自体が低調で、中古物件の売買が中心。

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