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テーマ : 御殿場市

絶滅危惧種ホトケドジョウ放流 御殿場南高と中日本高速 水路改修で保護

 中日本高速道路沼津工事事務所と御殿場南高自然科学部はこのほど、御殿場市川島田の新東名高速道路高架下の用水路に絶滅危惧種であるホトケドジョウを放流した。水路の改修整備に伴って協働で保護、飼育を続けてきた10匹を放し、環境保全の意識を新たにした。

放流したホトケドジョウ=御殿場市川島田
放流したホトケドジョウ=御殿場市川島田

 ホトケドジョウは湧水のある流れの緩やかな細流や用水路などの河川の源流域、支流域に生息する日本固有の魚類。環境省と県のレッドリストで絶滅危惧1B類に指定され、県内では特に中部、東部で生息地が失われているという。
 両者は2018年ごろから新東名の用地周辺の環境調査を共に進め、水路などで見つかったホトケドジョウを保護してきた。改修は流れが緩やかになる空間を設け、渇水対策を施すなど生物が住みよい環境に配慮して21年11月ごろまでに行い、現在は野生のホトケドジョウも見られるという。
 同部の鈴木駿佑部長(16)は「ホトケドジョウだけでなく多彩な水生生物がすめる環境整備を今後も続けていきたい」と話した。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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