知的障害者施設 離職防止考える 御殿場で県福祉協
静岡県知的障害者福祉協会は25日、会員となっている社会福祉施設の施設長らが集う研修会を御殿場市のホテルで始めた。26日まで。初日は「福祉施設におけるエンゲージメント」をテーマに、有識者らがパネルディスカッションを行った。
リクルートジョブズリサーチセンターの宇佐川邦子センター長は「20、30代の若手は、一度離職してしまうと二度と手に入らない状況」と離職防止の必要性を訴えた。若年層は休日や休暇などの労働条件を特に優先して仕事を選ぶ傾向が強いと解説した。浜松市の障害児入所施設「あさぎり」の仲安寛元施設長と静岡福祉大の木下寿恵教授は、子どもと大人が自己実現の好循環を生み出す施設の将来ビジョンや学生が働きたいと感じる福祉施設などについて説明した。
会員施設・事業所の施設長ら約110人が参加し、26日は「児童発達支援」「日中活動支援」「生活活動・就労支援」など6つの分科会を開いて意見交換を行う予定。