ベトナム若手リーダー 御殿場で研修 防災、脱炭素施策学ぶ
ベトナムの国家機関に所属する若手リーダー17人がこのほど、御殿場市を研修訪問し、防災や脱炭素に関する施策について学んだ。
参加者は40代中心で、ベトナム地方都市の市長や幹部に相当する。国際協力機構(JICA)の研修プロジェクトの一環で同市を訪れ、市職員から富士山噴火の最新の避難計画や地域循環共生圏の取り組みなどについて講義を受けた。
勝又正美市長は「御殿場市の施策を伝えることが、ベトナムの発展につながれば幸い。新たな相互交流の始まりとなることを祈念している」と歓迎した。ハイズオン省チーリン市の市長に当たるグエン・ヴァン・キエン訪問団長(48)は、「ベトナムも森が多く、御殿場市の脱炭素モデルを参考にさせてほしい。災害対策本部の迅速な立ち上げなども地方の防災対策向上に取り入れたい」と充実した表情を浮かべた。