被害者支援へ連携強化 御殿場市、署、NPO協定
御殿場市と御殿場署、認定NPO法人静岡犯罪被害者支援センターはこのほど、犯罪被害者支援に関する連携協定を締結した。被害者やその家族、遺族の精神、経済的不安の軽減や社会復帰に向けた支援で協力する。
同市は4月に犯罪被害者等支援条例を施行し、相談窓口を設けたり市独自の見舞金を支給したりする制度を設けた。今回の協定で、被害者が求める支援を円滑に行えるよう連携を強化する。市役所で行われた締結式で、勝又正美市長は「今まで以上に密に連携できる体制が整った。臨床心理士らの力も生かされる協定であると思う」と述べた。
中西浩署長は「警察だけでは被害者が求めるさまざまな支援に十分に対応することが難しい。行き届いた支援につながれば」と期待した。同センターの白井孝一理事長は「被害者の需要にあった支援体制を組んでいただける協定はありがたい。顔の見える連携体制が重要」と話した。