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テーマ : 御殿場市

御殿場の東京五輪レガシー高評価 室伏長官が視察 空手生かしたまちづくり「発展期待」

 スポーツ庁の室伏広治長官(沼津市出身)が12日、御殿場市を訪問し、同市が推進する東京五輪・パラリンピックのレガシー(遺産)や空手道を核としたまちづくりを視察した。地元の児童生徒やスポーツ団体と交流し、教育や健康増進などスポーツの多彩な魅力を生かしながら裾野を広げている取り組みを高く評価。同市が持つスポーツツーリズムの潜在力にも理解を深めた。

児童の空手体験授業を視察したスポーツ庁の室伏広治長官(後列左から2人目)=12日午後、御殿場市の玉穂小(写真の一部を加工しています)
児童の空手体験授業を視察したスポーツ庁の室伏広治長官(後列左から2人目)=12日午後、御殿場市の玉穂小(写真の一部を加工しています)

 玉穂小では御殿場西高空手道部出身で東京五輪に出場した佐合尚人さん(31)による空手体験授業が公開された。五輪前から定期開催していて、礼節や精神面の教育としても役立っていることが紹介された。室伏長官は全国屈指の空手の強豪である同部の練習も訪れ、生徒の主体性など人間的な成長を促す指導方針をうなずきながら聞いた。児童生徒と質問のやりとりなどを通じて交流を深めた。
 東京五輪・パラリンピックのレガシーとして、空手イタリア代表との国際交流や高校年代を対象とした地元大会の創出などが紹介された。地域の空手関係者は「御殿場に世界中の武道家が集う武道館を作りたい」と室伏長官に夢を伝えた。
 室伏長官は「スポーツの精神性や文化的側面を生かす御殿場の素晴らしさは海外から見ても揺るぎない」とし、「日本人の心のよりどころである富士山の麓で武道もショッピングなどもできる。多くの人に楽しんでもらえるよう武道ツーリズムの発展などに期待したい」と述べた。勝又正美市長は「スポーツタウン御殿場の大きな後押しになった1日」と力を込めた。
 同市は2021年に「自転車ロードレース会場のレガシーを活用したまちづくり」、22年に「空手道による教育・文化・経済の活性化」でスポーツ庁の「スポーツ・健康まちづくり優良自治体」の表彰を受けた。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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