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テーマ : 御殿場市

カカオ豆まるごとチョコ菓子に ソーイ(沼津)と時之栖(御殿場)

 発酵技術の研究開発を手がけるソーイ(沼津市、石垣哲治社長)は、これまで廃棄されていた外皮(殻)を含むカカオ豆をまるごと原料にしたチョコレート菓子「Re:カカオテリーヌ」を開発した。甘さ控えめですっきりした「大人の菓子」。時之栖(御殿場市、庄司政史社長)との協業で、このほど発売した。

廃棄されていたカカオの殻を原料にしたチョコレート菓子=御殿場市のノルマンディショコラ
廃棄されていたカカオの殻を原料にしたチョコレート菓子=御殿場市のノルマンディショコラ

 前処理をした殻を独自の発酵技術でペースト状にし、実からできたチョコレートや卵などと混ぜて作る。時之栖直営のチョコレートショップ「ノルマンディショコラ」の横田恭平シェフ(37)は「風味の余韻が長いのが特徴。日本茶や紅茶、ワインにも合う」と勧める。
 カカオ豆の殻は9割以上は廃棄されるという。廃棄されていたものを消費できる製品に再生し、ごみを出さずに経済を循環させるソーイの取り組み「アップゼロテック」に共感した時之栖が、同店で排出する殻の活用を持ちかけた。石垣社長は「お菓子の王道のチョコレートからアップゼロテックの認知度が広がれば」と期待する。
 1個(120グラム)税込み1580円。冷凍で販売する。当面は同店のみで扱う。今後は異なる産地のカカオ豆を使い、商品ラインアップを増やすという。

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