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テーマ : 御殿場市

管理釣り場・フライ 多彩な攻め方で楽しむ ニジマスが好反応【魚影を追って】

 釣り好きは一年中、竿を振って魚を相手にしていたいもの。一般河川の渓流釣りがオフシーズンとなる秋から冬、そんなフライ、ルアー愛好者の思いに応えてくれるのがトラウトを放流した管理釣り場だ。魚影は濃く、さまざまな釣り方を試し、反応を確かめることができる。それ自体、完結した面白さがあるし、自然のフィールドで役立つヒントも得られるだろう。

フライを楽しむ釣友たち
フライを楽しむ釣友たち
釣れたニジマス
釣れたニジマス
管理釣り場・フライ 使用したタックル
管理釣り場・フライ 使用したタックル
フライを楽しむ釣友たち
釣れたニジマス
管理釣り場・フライ 使用したタックル

 12月上旬、フライの釣友たちと忘年会を兼ねて御殿場市の東山湖フィッシングエリアに集った。ポンド(池)タイプの老舗管理釣り場だ。ここは30年ほど前、この地に仕事で赴任していた筆者がフライを覚えた特別な場所。この日集った仲間たちも、この池が縁で知り合ったベテランぞろいだ。
 メンバーたちは思い思いのタックル、釣り方で楽しみ、昼食タイムにいったん集合。登山や自転車が好きな面々もいて、個々の近況報告を絡めて話題は広がり、尽きることはない。一段落したところで、後半戦を開始した。
 この日は、8フィート6インチ、6番のバンブーロッド(竹竿)を使った。ラインはWFのフローティング、3X9フィートのリーダーに4Xのティペットを3フィートほど足す。フライはラビットファーのダビングを使ったファジーなニンフを結んだ。
 バンブーロッドのゆったりとしたリズムのキャスティングを楽しみながら、水面直下を引っ張ってくると、「ゴンゴン」という当たりが頻繁にある。最初は合わせがなかなか決まらなかったが、ラインを引き込みながらロッドを立てるタイミングをつかむと、魚が乗るようになった。
 魚が掛かってからも、バンブーロッドはティップが柔軟に追随し、パワーを吸収してくれる。釣れたニジマスは40センチ止まりだったが、好反応を楽しんだ。ここでは60センチ級の大物も多く放流され、スリリングなやりとりが釣り人を魅了している。今回、ラインをシンキングのタイプ2に交換してやや深場も探ってみたが、サイズアップはならなかった。
 夕方近くになると魚の活性が上がり、ドライフライにも反応するようになった。だが、竿を振り続ける身に吹き付ける御殿場の師走の風は、さすがに冷たい。暖が恋しくなり、竿をたたんだ。
 この釣り場は池の中に桟橋が設置され、後ろを気にすることなく伸び伸びとフライキャスティングに専念できる。筆者もキャスティングはこの桟橋で鍛えられたと言っていい。「バックが落ちている」「手首が開いている」「腕を真っすぐ振っていない」…。エキスパートである先輩たちの、アドバイスの数々を思い出す。雄大な富士山を正面に仰ぎながらの釣りは、視覚的にも気分転換できる。
 東山湖フィッシングエリアは東名高速御殿場インター近く。ニジマスのほか、サクラマスやイトウなども放流している。料金は3時間券や1日券など、さまざまな設定がある。夏季は高水温のため休業となる。問い合わせは同フィッシングエリア<電0550(82)2161>へ。
 (K)

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