アイリスオーヤマ 地域防災など支援 御殿場市と連携協定
御殿場市と生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は19日、「SDGs未来都市御殿場を共に創る包括連携協定」を締結した。防災や脱炭素、産業振興、教育など幅広い分野で連携し、地域の課題解決や活性化を目指す。
同社は小山町や裾野市の工場で飲料水を生産している。飲料水やネット通販事業の商品を保管、出荷する大型の物流センターを御殿場市に建設することが決まったことに伴い、御殿場市役所で締結式を開いた。勝又正美市長は「市の防災力の大きな力になる。市内経済への好影響が期待でき、脱炭素や木育など市のSDGs推進の重要施策とも非常に合致した協定」と述べた。同社の大山健太郎会長は「首都圏や東海地方の災害時には防災拠点になる。しっかりと物流面で支援できるようにしていきたい」と力を込めた。
南海トラフ地震や富士山噴火など大災害時、新たな感染症の流行などの際に、同社が飲料水をはじめとした必要物資を支援する。市が推進する木育の実現に向け、御殿場産木材の普及や製品化の検討なども行う。