駿河療養所の歴史 パネルに 御殿場市役所で展示
御殿場市神山のハンセン病療養施設「国立駿河療養所」の将来構想検討委員会は4日、ハンセン病や同療養所の歴史などに関するパネル展を御殿場市役所で始めた。8日まで。
障害者週間(3~9日)と人権週間(4~10日)に合わせて開催した。かつての国の隔離政策によりハンセン病患者が長年受けてきた差別や偏見の歴史、ハンセン病に関する正しい知識などを解説するパネルが並ぶ。療養所内の施設や眺望の良い地点などを写真で紹介するコーナーも設けた。
基本的人権の尊重をうたう現在でも根強い差別意識が残っていることを知った来庁者は、患者や親族らの苦悩に思いをはせ、差別のない社会の大切さに理解を深めている。