高校生が金融講義 株や証券仕組み、御殿場南中で説明
御殿場市の南中でこのほど、市主催の未来金融リテラシー教室が開かれた。御殿場南高の2年生15人が講師役を務め、銀行や証券会社の仕事、お金の流れなどについて分かりやすく教えた。
高校生は、市とSDGs推進等に関する包括連携協定を結んでいるアイザワ証券の講義などを通じて金融リテラシーに理解を深めている。教室では銀行と証券会社の役割に触れながら、間接金融と直接金融の違いを解説した。黄熱病などの研究者・野口英世が製薬会社をつくることを仮定した独自の物語を用意し、株や証券取引の仕組みなどを例示しながら説明した。
中学生にとっても身近な先輩の講義は新鮮で、慣れない経済用語にも真剣に向き合う姿が見られた。
指導に当たった金沢美乃莉さん(17)は「難しい用語は身近なものに例えることを意識した。一生懸命準備をする中で自分たちの学びも深まった」と話した。