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テーマ : 御殿場市

東名下り足柄SAに水素ステーション 高速休憩施設で全国初 脱炭素へ貢献

 岩谷産業と中日本高速道路、中日本エクシスは15日、御殿場市の東名高速道路下りの足柄サービスエリア(SA)に水素ステーションを開業した。高速道路休憩施設への水素ステーション設置は全国初で、長距離輸送や高速移動などの分野における脱炭素の推進に向けた大きな一歩となる。

高速道路休憩施設に全国で初めて設置された水素ステーション=15日午前、御殿場市の東名高速道路下り足柄SA
高速道路休憩施設に全国で初めて設置された水素ステーション=15日午前、御殿場市の東名高速道路下り足柄SA

 燃料電池車(FCV)の乗用車約300台分の液化水素を貯蔵するタンクや液化水素をガス化して圧縮する設備、供給ノズルを備えたディスペンサーなどを設置した。乗用車用と乗用車トラック兼用の2口の充塡(じゅうてん)口を設け、乗用車であれば約3分で充填できる。1回の充填で30~40キロ程度の水素が必要とされるFCVのトラックでも約15~20分で供給可能。トラックに安定的に充填ができるよう高圧水素の貯蔵量も従来の水素ステーションより拡大した。営業時間は午前8時から午後8時。
 15日に同ステーションで開所式が開かれ、岩谷産業の牧野明次代表取締役会長兼CEOは「水素はエネルギー問題と環境問題を同時に解決できる可能性を秘めている。今後も水素エネルギー社会の早期実現に向け尽力していく」と述べた。
 同市での水素ステーションの整備は2カ所目。県内では他に浜松市で2カ所、静岡市と沼津市で各1カ所が稼働している。御殿場市の勝又正美市長は「県内初のゼロカーボンシティ宣言自治体として推進に勢いがつく。御殿場は長距離輸送の中継地点としても注目されているので、脱炭素の先陣を切った意義はとても大きい」とコメントした。

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