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テーマ : 御殿場市

「お達者度」自立健康生活期間、静岡県全体伸び 男性/菊川初のトップ 女性/御殿場6年連続

 静岡県は15日までに、65歳から自立して健康に生活できる期間を示した2020年の「お達者度」をまとめた。男性は18・59年、女性は21・57年で、いずれも前年から延伸した。市町別にみると、男性は菊川市が19・45年で初めて1位になり、女性は御殿場市が22・57年で6年連続トップだった。

県全体の「お達者度」の推移
県全体の「お達者度」の推移
2020年の市町別「お達者度」
2020年の市町別「お達者度」
県全体の「お達者度」の推移
2020年の市町別「お達者度」

 要介護度2未満の状態を「お達者」と定義し、人口や死亡数、介護認定状況のデータに基づいて県が毎年独自に算出している。県全体は前年に比べ男性が0・29年、女性が0・19年それぞれ伸び、いずれもデータの公表を始めた09年以降で最長となった。
 2位以下は男性が裾野市、袋井市、湖西市、三島市の順。女性は湖西市、森町、袋井市、伊豆市が続いた。最も短かったのは男性が西伊豆町の16・91年、女性が河津町の19・78年。男女ともに伊豆地域の沿岸部でお達者度が短い傾向が浮かんだ。
 09年との比較で最も伸びが大きかったのは男性が菊川市の2・23年、女性は小山町の2・18年。大半の自治体が延伸する一方、男性の長泉町と女性の東伊豆町はマイナスとなった。県全体は男性が1・29年、女性が0・89年伸びた。
 県はお達者度が長い市町の取り組みとして、出張健康相談、介護予防活動を普及する人材の養成、野菜摂取を促す取り組みなどを挙げた。健康政策課は延伸の理由について「市町による地域ぐるみの健康づくりに加え、特定健診やがん検診の受診率向上などの取り組みが影響したのでは」と推察している。
 本県は全国に比べて脳血管疾患で死亡する人が多く、県は要因の一つになっている高血圧対策に力を入れている。地域活動への参加を促すことで、高齢者の介護予防やフレイル(虚弱)対策も推進している。
 24年度以降は0歳を起点とする平均自立期間を公表する予定。
 (政治部・森田憲吾)

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