長泉町の記事一覧
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長泉の子育て楽しんで 転入者向けに母子バスツアー 7月第2弾はパパ
長泉町は27日、町に転入して間もない親子(未就園児と母親)を対象に、町内の子育て関連施設を案内するバスツアーを初めて開いた。6組が参加し、地元の施設の特徴などを知った。 町こども交流センターパルながいずみなどで子育てに関する相談対応を担う「子育てコンシェルジュ」の鈴木道子さんが案内した。 公園や同センターをバスで巡った後、子どもが遊びながら美術を体感できる「ビュフェこども美術館」や駿河平自然公園を見学した。鈴木さんは「意外と知られていない施設もある。家族で利用しやすい施設を下見し、活用してほしい」と説明する。 1年半前に転入し、3歳の長男とツアーに参加した鈴木華奈さん(29)は「今回初
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国内の自然風景 写真48点ずらり しずぎんギャラリー四季沼津
「自然風景写真の会心音」の作品展が6月1日まで、沼津市大手町のしずぎんギャラリー四季沼津で開かれている。県東部と神奈川県の写真愛好家22人が、48点を出品した。 雨上がりの早朝に差し込む森林の木漏れ日や、春の訪れを告げるかれんな山桜など国内各地の自然風景が並ぶ。温暖化や乱開発など環境変化が懸念される中、「表面的な美しさだけを求めない」を撮影テーマに、枯れ木や人工構造物を一緒に写し込み、社会に問い掛ける作品も紹介している。 同会は写真家の土屋正英さん(44)=浜松市中区=の指導で、長泉町を拠点に活動しているという。午前10時から午後5時(最終日は午後3時)まで。
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絵本のビスケット再現 長泉の障害者施設、ビュフェ美術館で販売
長泉町下長窪の障害者就労支援施設「ほほえみ&みのり工房」は27日、絵本作家の堀内誠一さんの作品「ぐるんぱのようちえん」に登場するビスケットをイメージして作った「ぐるんぱクッキー」を、同町東野のベルナール・ビュフェ美術館に併設されているミュージアムショップ「TREEHOUSE」に納品した。28日から販売される。 同館で開催中の展覧会「堀内誠一 絵の世界」に合わせた企画。施設利用者4人と職員の手作りクッキーを箱に詰め、ショップスタッフに手渡した。 クッキーの作成には約3週間取り組んだ。塩味で、クッキーの表面には「ぐるんぱ」「BISCUIT(ビスケット)」の文字が刻印されている。施設利用者は文
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長泉・清水循環バス 12月再編案を提示 地域交通協議会
長泉町はこのほど開いた地域交通協議会で、町内を巡回するコミュニティーバス「長泉・清水循環バス」の再編案を、公共交通機関の関係者や専門家、住民に提示した。JR御殿場線の長泉なめり駅と静岡医療センター(清水町)をつなぐ同路線は、運行距離の長さや朝夕の遅延が課題だった。12月の再編運行を目指している。 町は、現ルートを経路変更して南北移動に特化する「南北線」と、町内を8の字で循環する「循環線」の2路線を新設する案を示した。協議会では、運行経費が増大する中でも収支率を確保できる料金体系の設定や、2路線を乗り換えやすいダイヤの検討を求める意見が上がった。8月の協議までに料金体系や運行経路の原案を作成
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健康や災害対策 中北薬品と協定 長泉町
長泉町と中北薬品(名古屋市)はこのほど、地域の健康づくりや大規模災害対策の連携を目的に包括連携協定を結んだ。 高齢者支援、感染症予防なども含んだ6項目を定めた。具体的には、手指消毒の勉強会や健康イベントへの協力、ボランティアへの調理実習など食育に注力する。災害時は町内の同社三島支店・三島センターを拠点に、日用品などの物資を円滑に供給する。 町役場で開いた締結式で、森厚俊常務取締役は「地域の中で医療を完結する地域包括ケアを推進したい」とあいさつした。池田修町長は「町内企業にまちづくりへ参加していただけるのはありがたい。今回の締結を機に情報共有を深めていきたい」と話した。
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歌にちなんだ油彩画作品展 長泉で静岡県東部愛好家 29日まで
長泉町など県東部の油絵愛好家でつくる長泉油彩画会の作品展が24日、同町下土狩のコミュニティながいずみで始まった。29日まで。 40~80代の会員14人が同会の旅行で訪れた掛川市の茶畑や山梨県の四尾連湖の風景画など、思い出を独自の視点で捉えた作品を中心に84点を持ち寄った。「歌にちなんで」をテーマに、会員が楽曲の歌詞や曲調を基に描いた絵画も紹介。曲名は伏せて展示し、クイズ形式で鑑賞することができる。 宇津木正弘会長(76)は「描写は自由なのでユニークな作品が多い。コロナ禍で外出できなかった分、自宅で長い時間制作に励んだ成果を見に来てほしい」と話した。
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ビニール熱気球ふわり 長泉で宇宙の学校 科学の楽しさ学ぶ
長泉町教育委員会主催のイベント「長泉宇宙の学校」が22日、同町のコミュニティながいずみで開校した。実験や工作教室などを通して科学に興味を持ってもらうのが目的。初回は小学生と保護者約60人がビニールを使った熱気球を作った。 参加者は家族ごと、ビニールをテープでつないだり、絵を描いたりして縦90センチ、横150センチの熱気球を完成させた。ビニール内にドライヤーで熱風を送り込み、熱気球が浮かぶと歓声が上がった。長泉南小1年の橋本紗那さん(6)は「みんなで協力して作れた。高く飛んでよかった」と喜んだ。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙教育センターとNPO法人子ども・宇宙・未来の会が、11月ま
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平和の鳩笛 絵付け挑戦 長泉の美術館
長泉町東野のベルナール・ビュフェ美術館は21日、昨年開催した画家丸木スマ(1875~1956年)の企画展に関連した鳩(はと)笛の絵付けワークショップを同館で開いた。 町内外から親子連れら10人が参加した。企画展でスマゆかりの品として展示された「平和の鳩笛」と同じ、青森県弘前市の下川原焼土人形の鳩笛を用意。参加者は同館スタッフの指導を受けながら、絵の具を使って思い思いの色に塗り上げた。 静岡市から家族と参加した国見ひとみさん(71)は「『平和』と聞くとウクライナが真っ先に思い浮かぶ。早く戦いが終わることを祈って笛を吹きたい」と話した。
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小規模事業者に支援窓口を設置 長泉町商工会が総会
長泉町商工会(白砂清一会長)は20日、2022年度の総会をコミュニティながいずみで開いた。小規模事業者を支援するための窓口設置をはじめ、長引くコロナ禍での事業継続を支える活動などを盛り込んだ本年度事業計画を決めた。 このほか、町内金融機関と連携して町と商工会が設置したワンストップ経営相談窓口を強化する。創業から事業承継まで切れ目のない相談支援や創業セミナーを開催する。 白砂会長は「コロナ禍でも開催した金融懇談会を活用し連携強化を図りたい。会員増や長泉ブランド認定事業も推進する」とあいさつした。
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ウクライナの惨状訴え 長泉で慈善イベント 三島への避難者参加
国際交流の促進に取り組む長泉町の「土曜サロン」(長島はるみ代表)は21日、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナ支援のためのチャリティーイベントを同町下土狩のコミュニティながいずみで開いた。同国から三島市に避難した女性らも参加し、惨状を訴えた。 町内外から約200人が参加した。ウクライナ出身で14年前から同市に暮らす原アンナさん(40)と、原さんの母で同国東部のドニプロから原さん宅へ避難したネジェリコ・マリーナさん(63)が講演し、ミサイルにおびえた体験や日常を奪われた悔しさを語った。バザーでは生活用品やハンドメード雑貨などを販売し、募金箱も設けた。売り上げと寄付金で計30万6622円が集まっ
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バラ咲き誇る 長泉・ヴァンジ彫刻庭園美術館 クレマチスも見頃
長泉町東野のヴァンジ彫刻庭園美術館で、バラとクレマチスの花が見頃を迎えている。ピンクや青といった色とりどりの花が共演し、訪れた人たちを楽しませている。 庭園内にはクレマチス約300品種2千株とバラ約90品種300株が植えられている。ピンクの「うらら」や黄色の「ゴールデンボーダー」などのバラ、早咲き大輪系のクレマチスは満開となり、小中輪系も開花が進んでいる。 園芸担当者は「クレマチスは昨年よりも花数が多い。6月にかけてたくさんの品種が開花するので楽しんでほしい」と話した。
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庭園で絵画制作披露 画家スズキコージさん、22日まで長泉
長泉町東野のヴァンジ彫刻庭園美術館で19日、浜松市浜北区出身の画家・絵本作家スズキコージさん(74)によるライブペインティングが始まった。22日までの4日間、庭園で絵画制作を披露する。 制作するのはアクリル画で縦約2メートル、横約3メートルの大作。現在開催中の開館20周年記念展の題名「フラワー オブ ライフ」をテーマに、花などを独特の世界観で表現している。庭園を散策中の来館者は足を止め、指や筆を使って力強く絵を描く姿に見入っていた。 完成した作品は記念展の期間中、館内に展示する。スズキさんは「ライブペインティングは見た人の率直な感想が分かる。生の反応を楽しみたい」と話した。
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浜北区出身画家 絵画制作を披露 長泉のヴァンジ彫刻庭園美術館
長泉町東野のヴァンジ彫刻庭園美術館で19日、浜松市浜北区出身の画家・絵本作家スズキコージさん(74)によるライブペインティングが始まった。22日までの4日間、庭園で絵画制作を披露する。 制作するのはアクリル画で縦約2メートル、横約3メートルの大作。現在開催中の開館20周年記念展の題名「フラワー オブ ライフ」をテーマに、花などを独特の世界観で表現している。庭園を散策中の来館者は足を止め、指や筆を使って力強く絵を描く姿に見入っていた。 完成した作品は記念展の期間中、館内に展示する。スズキさんは「ライブペインティングは見た人の率直な感想が分かる。生の反応を楽しみたい」と話した。
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患者と職員6人陽性 静岡がんセンター【新型コロナ】
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は18日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。同日までに入院患者1人、職員5人の計6人の陽性が判明した。 同センターによると、いずれも軽症か無症状。クラスターが発生した病棟で新規の入院患者の受け入れを停止している。他の病棟の入院や外来診療は通常通り続ける。
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プレミアム商品券 7月29日から販売 長泉町
長泉町は7月29日から、原油価格の高騰や生活必需品などの値上げを受け、家計と事業者支援の一環として、町民を対象に額面5千円のプレミアム付き商品券を販売する。 町内の登録店舗で使える額面千円の券が4枚と、小規模店舗でのみ使える額面500円の券が2枚を1冊(計5千円)として、3千円で販売する。発行総額は2億2千万円(4万4千冊)。1人1冊購入できる。各世帯に世帯人数分の購入券を郵送する。7月29日のみ、ベルフォーレと南部地区センター、町内のマックスバリュ5店舗で発売する。同日~8月7日はマックスバリュ5店舗で、8日~9月16日は町商工会でそれぞれ扱う。12月31日まで使用可能。
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低所得子育て世帯など対象 長泉町が臨時給付金
長泉町は18日、生活必需品などの物価高騰に伴う生活困窮者への支援として、低所得の子育て世帯と本年度の住民税非課税世帯を対象に、それぞれ臨時給付金を支給すると発表した。 低所得の子育て世帯には6月末に、本年度分の住民税均等割非課税の子育て世帯など18歳以下の子ども1人につき5万円を支給する。財源は全額国費で対象者は400人を見込む。事業費に2070万円を計上した。 住民税非課税世帯が対象の給付金は1世帯あたり10万円で、7月下旬の給付を予定。財源は全額国費で、対象は250世帯を見込む。1月以降に家計が急変し、非課税世帯と同様の事情と認められる20世帯にも支給する。事業費として2824万円を
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長泉町は7月1日から接種
長泉町は新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を、7月1日から開始する。 3回目接種から5カ月が経過した60歳以上と、18歳以上59歳以下の基礎疾患を有する人などが対象。集団接種はウェルピアながいずみでモデルナ社製を、個別接種は町内5医療機関でファイザー社製を使用する予定。 6月21日に接種券を発送し、同日午前8時半から専用サイトか特設コールセンターで予約を受け付ける。基礎疾患を有する人は接種券発送の申請が必要。 3月7日までに3回目接種をした65歳以上は、予約混雑緩和のため、5月下旬に往復はがきで接種意向を確認後、希望者に町が接種日を割り当てる。日時や個別接種への変更、取り消しは専用
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新芽丁寧に摘み取り JAふじ伊豆が体験会 手もみ、煎茶作りも
JAふじ伊豆は17日、沼津茶の茶摘みと煎茶作りの体験会を沼津市内で開いた。同市、裾野市、長泉町、清水町の20~40代の女性で構成される「JAふじ伊豆女子大学なんすんキャンパス」のメンバー13人が取り組んだ。 茶摘みは沼津市柳沢の茶畑で実施。参加者は同JA職員の小野啓義さん(67)の指導を受けながら、新芽の葉を見分けながら摘んだ。 同JA本店(同市下香貫)で、摘んだ葉をホットプレートなどを使って乾燥させ、手もみを実施。葉が尖(とが)っていく瞬間を見た参加者からは驚きの声が上がった。参加者は自宅で試飲するという。 同JAなんすん地区本部の樋口康平地区課長(49)は「若い人にも茶摘みを通じて
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裾野署 少年警察協助員に感謝状
裾野署は12日、子供たちの非行防止や健全育成に取り組む少年警察協助員を3月末で退任した渡辺郁夫さん(75)と福室光彦さん(74)=いずれも長泉町下土狩=に感謝状を贈った。同署での贈呈式で山下安則署長が手渡した。 渡辺さんは「一緒に野菜を育てたりキムチを作ったりしたことがいい思い出」と活動を振り返った。福室さんは「コロナ禍で最後の2年間はあまり活動できず残念。今後も別の形で携わりたい」と話した。
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長泉町 2年連続待機児童ゼロ 放課後児童会もゼロ
長泉町はこのほど、2022年度当初の保育所などの待機児童数が、昨年度に続きゼロだったと発表した。放課後児童会の待機児童は、長泉小校区に臨時的に1カ所児童会を増やし、3年ぶりのゼロを達成した。 町によると、4月1日時点の保育所などの施設利用申し込み児童数は975人(前年同期比1人減)、利用児童数は930人(同26人増)と、保育ニーズは高い状況が続いている。国の定義で計上されない潜在的な待機児童数は45人(同27人減)だった。 町こども未来課の担当者は「マンション建設などによる子育て世代の増加で、今後も保育所や放課後児童会の需要は高い水準で推移すると予想される。待機児童ゼロの維持に向けた取り
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障害児の子育て 先輩ママが支援 長泉町に療育塾開業
「障害児を育てる後輩ママ、パパを助けたい」。長泉町納米里の白砂幸子さん(63)が、知的障害のある息子を育ててきた34年間の経験を生かした「親子療育塾」を開業する。日常生活に必要な基本的な動作や知識を子どもに教えるほか、親に対しても障害児への効果的なしつけ方などを助言する。 白砂さんは28歳の時に次男純(あつし)さんを出産。生後1年ほどで難治性てんかん「ウエスト症候群」と診断され、知的障害があることが分かった。「入園させる幼稚園が見つからずに引っ越したり、8時間おきに薬を与え続ける必要があったりと苦労は多かった」と振り返る。熱心な療育のかいあって、現在純さんは隣町のスーパーマーケットに就職し
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窃盗未遂と建造物侵入の疑い 沼津署が男を逮捕
沼津署は10日、建造物侵入と窃盗未遂の疑いで長泉町竹原、会社員の男(46)を逮捕した。逮捕容疑は4月11日午前7時半ごろ、沼津市内の会社事務所に侵入し、室内を物色して金品を盗もうとした疑い。
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長泉わくわく祭り 3年連続中止
長泉町は9日までに、毎年8月上旬に開く「第26回長泉わくわく祭り」を3年連続で中止することを決めた。 例年、8月第1土曜にJR下土狩駅前で、踊りパレードや出店、各種イベントを展開していた。子どもを中心に新型コロナウイルス感染が高止まりしていること、各関係機関にアンケートを取った結果、企業の参加が見込めないことなどから中止を決めた。代替イベントは予定していない。実行委は「次回の開催に向けて機運醸成に努めたい」と話した。
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マイナンバー活用のタクシー運賃助成 長泉、9日から実証運行開始
長泉町は9日、高齢者の外出を支援するため、マイナンバーカードを活用したタクシー運賃の一部助成事業の実証運行を始める。10月の本運行を前に、カードを持つ町内在住の75歳以上をモニターとして募り、制度の見直しやシステム改修につなげる。 実証運行は7月29日まで、1人あたり12回分を助成する。利用登録したマイナンバーカードをかざすと乗車できる。金額は登録者の乗合人数によって変わり、1人で乗る場合600円を上限にメーター運賃の半額まで助成する。乗車、降車場所のいずれかが町内の場合が対象。 町はモニター希望者に向けた説明会を町内で開いている。担当者は「実証運行は事前の電話予約が必要だが、携帯電話を
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記者コラム「清流」 気さくな美術館
長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館で開幕した開館20周年記念展。同館ゆかりの彫刻家や絵本画家ら作家39人の多様な作品が並んでいる。庭園美術館という魅力の通り、館内の自然とアートを融合した作品が多いのが印象的だった。 例えば庭園を歩きながら動植物を捉えた繊細な写真や、展示室に1カ月滞在し仕上げた色鮮やかな風景画…。館内を抜けると作品のモデルとなった開放的な芝生の広場が目の前に広がり、作家のまなざしや過ごした時間を味わえることもまた耽美(たんび)だ。 年末までの期間中は季節の花々が庭園を彩る。施設の構造や建築など“芸術鑑賞”の楽しみ方は人それぞれだろう。美術
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滝行、写経…長泉・愛鷹山水神社で修行体験 静のひととき、心整う【自然 あそび 非日常㊦】
感覚を研ぎ澄まし、自身の内側に意識を向ける-。緑に囲まれた長泉町元長窪の愛鷹山水神社(すいじんしゃ)。滝行と瞑想(めいそう)、写経の修行体験ができると聞き、門をたたいた。 身を清めるため、白装束に着替え滝つぼへ。気温16度、水温12度。「すぐにでも逃げ出したい」。滝の水圧と寒さに耐え、経を唱えながら1分ほど浴び続けた。 次は瞑想(めいそう)。正しい座り方を学び、軽く目を閉じる。呼吸に集中することで、頭の中を駆け巡る雑念や日常のストレスが消えていくように感じた。 最後は写経。静寂の中、経典の手本を毛筆で書き写す。「心の乱れは文字に表れる」と丸茂玄昌住職(59)。一切の迷いを断ち、無心にな
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長泉町井上靖文学館 「モンブランの万年筆、インク瓶」 製造年不明【美と快と-収蔵品物語㉖】
1907年5月6日、北海道に生を受けた作家井上靖(~91年)は、母八重の郷里である現在の伊豆市湯ケ島地区で育ち、旧制沼津中(現沼津東高)を出た。井上の少年期の記憶を彩る県東部にその業績を顕彰する井上靖文学館ができたのは73年。昨年長泉町営となった同館には、愛用のモンブランの万年筆と、井上がその色を深海になぞらえた「ブルー・ブラック」のインク瓶が残る。 ■広く深い 青黒の“海” 「氷壁」「天平の甍[いらか]」「しろばんば」「敦煌」-。井上は丸みを帯びた独特の文字を操り、後世に伝わる幾多の物語を生み出した。新聞記者から作家に転身後、創作の傍らにはいつも万年筆があった
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浜松市中区の高橋さん S級優勝 静岡で広津杯争奪将棋大会
静岡県内将棋文化の発展に尽力した故広津久雄九段の功績をたたえる第14回広津杯争奪将棋大会(日本将棋連盟県支部連合会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開かれた。 小学生から80代までの113人が最善の一手を熟考し、白熱した対局を繰り広げた。参加者はレベル別の4部門に分かれ、最高クラスのS級は予選リーグと決勝トーナメントで争った。A~C級は5戦の勝敗数で順位を競った。小学生の部も行われた。 S級は高橋英晃さん(浜松市中区)が優勝した。高橋さんは9月開催予定の全国アマ名人戦に県代表として出場する。 その他の主な結果は次の通り。 S級 ②石垣毅(三島市
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女性限定の心身ケア体験 5月に開催 長泉の野外センター
長泉町のアウトドア複合施設「桃沢野外活動センター」(指定管理者・加和太建設)は5月14、15の両日、自然の中で心身をケアするプログラムに取り組む女性限定宿泊イベント「私らしく、トータルリトリート」を開く。 「リトリート」は、仕事や日常生活から一時的に離れ、疲れた心身を癒やす過ごし方の意味。ヨガやサウナ、ビーガンバーベキュー、たき火のほか、自身と向き合う「死の体験旅行」、愛鷹水神社での瞑想(めいそう)、写経、精進料理を体験する。 当日は貸し切りで、冷暖房、寝具完備のコテージに宿泊する。参加費は3食付きで2万8千円から。定員21人。 申し込みは同センター<電055(987)5100>へ。
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「愛」など6テーマ お薦めの本紹介 長泉・井上靖文学館
長泉町井上靖文学館は9月13日まで、企画展「あなたに贈る最初の1冊 はじめての井上靖」を開いている。 会場の床に設置した質問のチャートに「はい」「いいえ」で答えると、「一途」「愛」「生き方」など6テーマの本を薦める展示構成。テーマごと現代小説、歴史小説、自伝的小説、エッセーなどのあらすじや名言を紹介している。 展示本の一部は同館横のミュージアムショップ「ツリーハウス」で販売している。学芸員の徳山加陽さんは「井上作品は難解なイメージを持たれやすい。全806作と膨大な著作からその人ごとにぐっと来る作品を提案したい」と話した。 井上の愛用品や挿絵なども展示しているほか、井上靖検定コーナーも設
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瓊花が見頃 4月30日までまつり 長泉・井上靖文学館
長泉町井上靖文学館の庭で、鑑真を題材にした井上の著作「天平の甍」にちなみ植えられた瓊花(けいか)が見頃を迎えている。甘い蜂蜜のような香りと、白くかれんな花で来館者を魅了している。 瓊花は鑑真ゆかりの中国揚州市の市花で、日本では唐招提寺(奈良市)や井上靖墓所(伊豆市)などゆかりの地にだけ植えられた珍しい花。30日まで「瓊花まつり」を開き、来館者に三島市の絵本作家えがしらみちこさんが絵を手掛けたオリジナルのしおりをプレゼントしている。
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日本語教育、タイで推進 派遣5人、川勝知事に説明
独立行政法人国際交流基金の「日本語パートナーズ派遣事業」の参加者が26日、県庁に川勝平太知事を訪ね、タイでの日本語教育支援について説明した。 2021年度に派遣された岩崎裕子さん(62)=藤枝市=、金森莉沙さん(23)=焼津市=、中川あい子さん(56)=富士市=は、現地の学生の熱意に触れた喜びや、静岡の食材や名所を紹介した実績などを報告した。22年度に参加する原田莉緒さん(22)=長泉町=と伊藤佑妃さん(21)=静岡市葵区=は、日本語を教える意気込みや異文化に触れる期待を語った。 県は16年に同基金と結んだ協定に基づき、県の推薦者を派遣する独自のプログラムを実施。県内からはこれまでに一般
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身の回りの整頓指導 長泉北小、1年生の授業公開
長泉町教委と同町立北小は25日、3月に幼稚園などを卒園した小学1年生が、異なる学習活動の変化につまずくことなく安心して学校生活を送れるよう指導する「スタートカリキュラム」の授業を公開した。 南小、長泉小でも実施されている5月6日までの約5週間のプログラム。生活科を中心に園と小学校の学びの一貫性を目指し、各校の教諭が主体となってカリキュラムを作成している。 北小で行われた道徳の授業では「みなちゃんのふでばこ」の話を題材に、物を大切にして身の回りを整えることの意義を理解し、日々の生活でも実践する態度を養った。児童は授業の最後にどうやって物を大切に使うかを考え、「優しく使う」「なくしてないか確
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ヴァンジ彫刻庭園美術館「説教壇」 2002年 ジュリアーノ・ヴァンジ作【美と快と-収蔵品物語㉕】
現代イタリアを代表する具象彫刻の巨匠ジュリアーノ・ヴァンジ(91)。長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館は彼の世界唯一の個人美術館として2002年4月28日に開館し、今年で20周年を迎える。同館の象徴的な作品の一つ「説教壇」は創設者の岡野喜之助さん(1947~2016年)が、ヴァンジが多く携わってきた宗教彫刻を彼の重要な仕事と捉え、開館に合わせて制作を依頼したものだった。 荘厳さ 建築と一体化 1995年以降、ヴァンジはイタリアのピサ大聖堂の内陣彫刻やバチカン美術館のエントランスホールなど数々の宗教彫刻を手掛けている。同作は97年にヴァンジが初めて取り組んだ宗教彫刻であるイタリアのパトバ大聖堂
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ウクライナ支援 慈善演奏会開催へ 6月に長泉
長泉町国際交流協会は6月5日、ウクライナの民俗楽器「バンドゥーラ」奏者・カテリーナさんによる楽器演奏と歌のチャリティーコンサートを町文化センターベルフォーレで開く。ロシアの軍事侵攻を受ける同国の人道支援のため、収益金の全額は同国大使館に寄付するという。 ウクライナ生まれのカテリーナさんは、生後30日でチェルノブイリ原発事故に被災し、一家で町から強制退去させられた経験を持つ。19歳で活動拠点を東京へ移転。今年3月からは母親が日本に避難しているという。 会場では知徳高の生徒が募金協力を呼び掛け、特種東海製紙(同町)がウクライナカラーの青と黄色の紙ファイルを配布する。 入場料千円。チケットは
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ロータリークラブ創設・実業家米山梅吉をしのぶ 長泉、講演会も
日本のロータリークラブ(RC)創設者で実業家の米山梅吉を顕彰する米山梅吉記念館(長泉町)は23日、春季例祭を同館で開いた。県内外から会員約100人が集まり、梅吉の遺徳をしのんだ。 同館の松村友吉理事長はあいさつで、コロナ禍による3年ぶりの例祭開催に触れ、「会員同士が語らい、交流を深めていきたい」と述べた。 東京RC初の女性会員で、県富士山世界遺産センター(富士宮市)の遠山敦子館長が「富士山と日本人」をテーマにした講演も行った。遠山館長は富士山を題材にした俳諧や小説、浮世絵など古くから親しまれてきた作品を紹介し、「日本人にとって富士山は憧れや心のよりどころの対象であり、自然観の源泉であった
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「文化の花」咲き誇れ ヴァンジ館、20周年記念展 長泉
長泉町東野の複合文化施設クレマチスの丘にあるヴァンジ彫刻庭園美術館で23日、開館20周年記念展「Flower of Life 生命の花」(静岡新聞社・静岡放送後援)が始まった。12月25日まで。 同館ゆかりの国内外の作家39人が、彫刻や絵画、写真など多彩な作品計78点を出展した。本展に合わせた新作を中心に、これまで展示された作品が屋内や庭園に並び、季節の植物とともに来場者を楽しませている。 記念展のテーマは生命の循環で、種が芽吹き花を咲かせるように、この地で「文化の花」が咲いてほしいという願いを同館の歩みと重ね合わせた。県東部を歩きながら受けたインスピレーションを詩人管啓次郎さんと美術作
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長泉・中土狩に杏林堂薬局 4月26日開店
ドラッグストアの杏林堂薬局(浜松市中区)は26日、長泉町中土狩に駿東地区初の新店舗「スーパードラッグストアながいずみ中土狩店」を開店する。 売り場面積約1700平方メートル、駐車場73台分を確保した。医薬品や日用雑貨のほか、冷凍食品や生鮮食品の品ぞろえを充実させた。総菜テナントとして「知久屋」が入る。 併設する調剤薬局は5月上旬に開局予定。店内に入らず薬の受け取りができる処方箋の屋外窓口を設ける。
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富士山麓名物グルメ 紹介動画を募集 静岡、山梨17市町村対象
富士山麓エリアの名物グルメをPRする動画コンテスト「環富士山名物グルメグランプリ」(実行委員会、一般社団法人富士山フォーラム主催)の作品募集が始まった。富士山麓に位置する静岡、山梨両県計17市町村を募集エリアに名物グルメを紹介する動画作品を集めて、グランプリを決定する。応募は5月31日まで。 グランプリは3回目の開催。今年から「名物グルメ」に特化する形で名称を一部変更した。新たなロゴマークも製作した。4月26日には、初心者向けに無料の動画作成講座をオンラインで開催する。 募集する名物グルメの動画は30秒。集まった動画を6月1日からユーチューブ上で公開し、同30日までの動画の再生数で競う。
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長泉・ヴァンジ彫刻庭園美術館がクラウドファンディング 所蔵作品維持に活用
開館20周年を迎えた長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館は21日から、所蔵作品や建物、庭園の維持のため、クラウドファンディング(CF)を実施する。CFサイト「レディーフォー」で、400万円を目標金額に5月31日まで募る。 彫刻と庭園が調和する空間づくりを目指す同館は、開館当初から作家の意向でイタリアの彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジ氏の彫刻作品を屋外に配置。経年劣化が進み、開館20年を機に今年のメンテナンス実施を検討してきたが、コロナ禍による長期休館や来場者数減少の影響で費用の捻出が厳しくなっている。 寄付金はヴァンジ氏の3作品の洗浄と修繕、企画展を実施する展示棟の修繕、庭園の環境維持などに充てる
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社説(4月21日)博物館法改正 名に恥じぬ「登録館」に
博物館の役割や要件を定めた博物館法が改正、公布された。これまで自治体や一般社団法人などに限られていた登録博物館の対象を、民間企業や学校法人が設置する施設にも広げた。 登録館の間口が広がった一方で、都道府県の教育委員会が担う登録審査は厳格化された。改正法施行の来年4月以降、各教委は文化庁が示す新基準にのっとり、学識者の助言を得て登録の可否を判断する。各教委が運営状況をチェックする仕組みも新たに定めた。 各教委には開館日数や施設面積といった外形的な要素だけでなく、各館の地域との関わりや活動実態、展示企画の独自性など、幅広い観点による審査を求めたい。 登録制度は形骸化が指摘されて久しい。国内
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町長らに費用請求、住民側の敗訴確定 長泉・火葬場整備訴訟
長泉町が裾野市と共同整備した新火葬場整備事業は違法だとして、住民有志「長泉町民のための火葬場を考える会」が町に対し、負担金の一部662万円を前町長と現町長に請求するよう求めた訴訟で、最高裁第2小法廷は20日までに、原告側の上告を受理しない決定をした。15日付。原告側の請求を棄却する一審、二審判決が確定した。 一、二審判決によると原告側は火葬場の建設について、遠藤日出夫前町長が虚偽説明をして、共同運営案へと町議会を誤導したなどと主張していた。二審判決では「町議会の議決に違法、無効となる事由はない」と判断した。
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深海魚 触れて魅力体感 沼津・戸田で催し、200種以上水揚げ
沼津市戸田の地域資源の深海魚をPRするイベント「戸田深海魚まつり」(戸田観光協会主催)が17日、同市の戸田漁協直売所周辺で開かれた。新型コロナウイルスの影響で、2年連続中止していて3年ぶりの開催。県内外から深海魚ファンら約480人が参加し、体験を通して深海魚の魅力を満喫した。 深海魚はトロール漁(底引き網漁)で取れる魚やエビなどの総称。イベントにはミドリフサアンコウやゲホウなど戸田で水揚げされた約200種以上が並び、プールには生きたタカアシガニやトラザメが用意された。 参加者はビニール手袋をつけて深海魚に触れ、独特な形を体感したり、間近で観察したりした。 加藤学園暁秀初等科3年の山本椰
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パルながいずみ5周年 記念のロゴマーク看板披露
長泉町のこども交流センター「パルながいずみ」が14日、開館5周年を迎え、記念式典を開いた。町内の親子40組が参加し、町職員がデザインした5周年記念ロゴマークの看板をお披露目した。 施設は都市計画道路「池田柊線」の開通に伴い、同線沿いに2017年に開館した。子育て支援センターと児童館の機能を併せ持ち、今年3月末時点で来場者数が37万6811人に達した。 周年ロゴは1年間、同施設入り口に掲示するという。池田修町長は「多くの方にご利用いただいた。近年はコロナ禍で利用に制限がかかってしまったが、今年はイベントを実施したい」とあいさつした。
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災害対応、重要な役割 大震災備え絶えず強化【未完の大動脈 新東名10年㊤】
新東名高速道御殿場ジャンクション(JCT)-浜松いなさJCT間が14日、開通から10年を迎えた。首都圏と中京圏をつなぐ大動脈として、東名高速道とのダブルネットワークを形成する新東名。防災、経済の強化に向け、本県にどのような効果をもたらしたのか。次の10年、20年を見据えた課題を探る。 ◇ 2021年7月上旬。停滞した梅雨前線の影響で大雨が続き、長泉町下長窪では東名高速道上り線ののり面が崩れた。通行止めが約1週間続いたが、新東名が迂回(うかい)路として機能した。 中日本高速道路によると、本県の東名区間ではこの10年で、自然災害による通行止めが24回あった。うち15回は高波の影
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銀行とコンビニ 詐欺被害を防ぐ 裾野署長が感謝状
裾野署は12日、特殊詐欺被害の防止に貢献したとして、裾野市のスルガ銀行裾野支店と長泉町のファミリーマート長泉鮎壺北店と各店員に署長感謝状を贈った。 スルガ銀行裾野支店の勝又知子さんは3月28日、70代男性から「海外に150万円を送金したい」と相談を受けた。SNSで片言の日本語のメッセージが届いたことなどを不審に思い、警察に通報。ファミリーマート長泉鮎壺北店の浅田美香さんと肥沼和子さんも同月25日、70代男性が高額な電子マネーを購入しようとしたため、警察への相談を助言。被害を防いだ。 同行を訪れた山下安則署長は「勝又さんは昨年も詐欺を防ぎ2回目。これからも勇気を出して声を掛けてほしい」と述
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無免許運転と犯人隠避の疑い 男2人を逮捕 裾野署
裾野署は13日、道交法違反の疑いで神奈川県海老名市門沢橋4丁目、派遣社員の男(30)を、犯人隠避の疑いで茨城県筑西市木戸、無職の男(28)をそれぞれ逮捕した。派遣社員の男(30)の逮捕容疑は2020年9月12日午後2時ごろ、長泉町の国道246号で乗用車を無免許運転した疑い。無職の男(28)の逮捕容疑は交通取り締まり現場で警察官に対し、派遣社員の男(30)が運転手ではない旨の虚偽の申告をし、犯人を隠避した疑い。
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260万円引き出して盗んだ疑い 会社員の男逮捕 沼津署
沼津署は12日、窃盗の疑いで、裾野市伊豆島田の会社員の男(42)を逮捕した。逮捕容疑は1月28日から31日までの間、不正に入手した他人名義のキャッシュカードを使って6回にわたり、清水町と長泉町の金融機関の現金自動預払機(ATM)から現金計260万円を引き出して盗んだ疑い。
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アパート室内の一部焼く、住人の女性ら軽傷 長泉町
12日午後3時10分ごろ、長泉町南一色のアパート「プリマベーラ」107号室、飲食店経営の女性(79)方から出火し、室内の一部約5平方メートルを焼いた。女性と、長男の飲食店経営の男性(55)の2人が足などに軽いやけどを負った。裾野署によると、アパートは4階建て。女性宅は1階部分にあり、出火当時は2人とも在室していたという。同署などが出火原因を調べている。
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東部DIマイナス17・0 1~3月期 コロナ、原材料高響く
シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)が11日までに発表した県東部にある企業の1~3月期業況判断指数(DI)はマイナス17・0で、前期(2021年10~12月)より24・1ポイント悪化した。悪化は1年ぶり。新型コロナウイルスの感染再拡大や原材料高がマイナス要因になり、2四半期ぶりにマイナスに転じた。 業況DIは景気が「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を引いた指数。2~3月に郵送方式で調査し、218社から回答を得た。 基幹産業の観光を中心に非製造業は新型コロナの影響が特に大きく、業況DIはマイナス21・3で26・4ポイント悪化した。製造業は19・9ポイント悪化のマイナス9・8。原
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桜並木彩る竹灯籠 長泉
裾野青年会議所などでつくる「サクラサクマツリ実行委員会」は10日、長泉町の深沢電工駐車場付近でサクラサクマツリを開いた。南部公園(裾野市)から桜堤北公園(同町)までの遊歩道約400メートルを竹灯籠約600個で飾り、幻想的な光が桜並木を彩った。 2015年に市町の境を超えた交流イベントとして始まったが、20、21年はコロナ禍の影響で中止した。今年は感染対策に配慮し、竹灯籠を初企画した。富岡竹灯籠の会(同市)と同町下長窪の地域住民が制作した竹灯籠を配置し、地域住民が写真撮影を楽しんだ。音楽ライブやウクライナへの支援金募金なども行った。
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地域の新入社員向け研修 機具の使い方指導 沼津・県立工科短期大学校
静岡県立工科短期大学校沼津キャンパス(沼津市)は2022年度、新入社員向けの在職者訓練コースを開設した。地元中小企業の活用を想定し、担当者は「企業にとって採用は投資。即戦力に育ってもらうことで投資期間を短くすることができる」と話す。 新入社員研修を十分に行うことができない中小企業からの要望もあり、短期間の基礎講座として新設した。ものづくりと情報技術(IT)の2講座で、基礎を事前に学んで職場に溶け込みやすくし、新入社員の定着率を上げる狙いもある。 ものづくりは7日から2日間の日程で始まり、県東部の新入社員11人が受講した。初日は安全や整理整頓などの重要性を学び、鉄のこで金属を切断する作業で
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人気アニメ曲やディズニー音楽も 長泉中吹奏楽部が定演
長泉町の長泉中吹奏楽部は9日、定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同町のベルフォーレで開いた。2、3年の部員59人が練習の成果を発表した。 ポップスやクラシックなどの3部構成で、人気アニメ「名探偵コナン」のテーマ曲や全日本吹奏楽コンクール課題曲「サーカスハットマーチ」など多彩な11曲を披露した。ディズニーメドレーでは、キャラクターの耳飾りを付けて演奏するパフォーマンスを披露し、来場者約260人を楽しませた。 演奏会は、地域の音楽文化を盛り上げようとベルフォーレが協力した。
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少子化時代に37学級マンモス校 長泉小、プレハブ校舎新設
少子化で小中学校の統廃合が各地で進む中、長泉町の長泉小は児童数の増加に伴い教室が不足し、新学期から新設したプレハブ校舎の使用を始める。今後も児童数が増え、静岡県内有数のマンモス校となることが見込まれる。人口が増加傾向の同町では特にJR三島駅に近接し利便性が良いエリアが、児童を通わせる子育て世代の人気を集めているようだ。 県の学校基本調査によると、2021年度の県内児童数は11年度から10年間で2万5312人、小学校は23校減少した。一方、長泉小は67人増加し、既に1043人が在校する全37学級のマンモス校となっている。 町の総人口は12年3月から10年間で1700人以上増加。同校区では国
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認定看護師へ 全国から53人 静岡がんセンター開講式
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は5日、特定行為研修を組み込んだ認定看護師教育課程の開講式を同町のファルマバレーセンターで開いた。全国の医療施設から集まった看護師53人が、研修生として約1年間かけて専門性の高い知識と技術を習得し、認定看護師審査の合格を目指す。 開講式で山口建総長は「患者ケアの中心になるという覚悟が必要。十分な技術を身に付けるとともに、ケアの神髄は心にあることを忘れないでほしい」と呼び掛けた。研修生を代表し、伊藤聡子さん(41)=滋賀県=が「最新のがん治療に密着した教育環境の中で、質の高い看護ケアやサポートができる認定看護師を目指したい」と決意を述べた。 研修生はがん医
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静岡県議会定数「68」維持 選挙区等検討委、各会派が合意
2023年春の次期県議選の議員定数や選挙区を議論する県議会選挙区等調査検討委員会(山田誠委員長)は4日、第11回会合を県庁で開き、定数を現行の68のままにすることで各会派が合意した。5月に県議会議長に提出する答申に盛り込む。選挙区については次回以降に持ち越した。 昨年11月公表の国勢調査確定値で、県人口は5年前に比べ議員1人当たりの人口(5万3429人)を上回る6万7103人減少し、定数を1減する意見も当初あったが、全国比較や浜松市の行政区再編が正式決定してないことを理由に見送られた。 最大会派の自民改革会議は、議員1人当たりの人口が全国9位であることや、旧法定定数(静岡県議会は84)に
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山梨7市町加入 医療特区「順調」 ふじのくに地域協議会が報告
静岡県東部12市町と商工団体、金融機関、研究機関などでつくる「ふじのくに先端医療総合特区地域協議会」の会合がこのほど、オンラインで行われた。同特区に2021年度、山梨県の7市町が加わったことを受け、県担当者が区域拡大初年度の両県連携による成果や実績、展望などを説明した。 県によると、21年度の医療関連製品の開発実績は目標を上回る14件だった。山梨県の企業との連携事業について、本県企業から支援機関に寄せられた相談は102件に上り、そのうち共同で製品開発につながった事例もあるという。今後も連携事業を通じて、がん医療の発展や、地域の医療関連企業の活性化などに力を入れる方針も確認した。 県担当者
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空き家活用 長泉町と宅建が協定 購入世帯に補助金
長泉町は30日、県宅地建物取引業協会と空き家などの利活用促進に関する協定を結んだ。2022年度から空き家バンクを設置し、空き家を購入した世帯に改修費を交付する制度を開始するなどして、定住促進と地域振興を図る。 同協会の宇野篤哉会長ら3人が町役場を訪れ、池田修町長と宇野会長が協定書にサインした。池田町長は「当町は公示地価が高く、『住みたい町』として評価をいただいている。協会のネットワークと資源を活用し、アドバイスをいただきたい」とあいさつした。 新事業として、空き家バンクに登録された物件のうち、居住誘導区域内にあり、1年以上空き家の一戸建て住宅を購入した人に、改修費として補助金を交付する
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「絵描き」堀内誠一を回顧 絵本原画や資料展示 長泉・ビュフェ美術館
アートディレクター、デザイナー、絵本作家として戦後活躍し、12月に生誕90年を迎える堀内誠一(1932~87年)の画業を回顧する展覧会「堀内誠一 絵の世界」が7月25日まで、長泉町のベルナール・ビュフェ美術館で開かれている。多彩な画風で描き分けた堀内の絵本世界を中心に紹介している。 堀内は「anan」「BRUTUS」「Olive」といった雑誌のロゴや、書籍の装丁、ポスターなどさまざまなデザインを手掛けた。一方、「絵本作家の道こそ運命が決めた本命」と位置づけ、「ぐるんぱのようちえん」「こすずめのぼうけん」など数多くの絵本を生み出した。 展示では、絵本の原画、雑誌で手掛けたデザインの下絵など
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聴覚障害を知って 映画「咲む」上映 長泉
ろう者が主人公の映画「咲む」の上映会(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、長泉町のベルフォーレで開かれた。町民ら約170人が鑑賞し、聴覚障害への理解を深めた。 東部「咲む」上映会実行委員会が主催し、地元の手話サークルなどが協力した。作品は全日本ろうあ連盟創立70周年記念で制作された。ろう者の女性が限界集落で地域おこしに奮闘し、道を切り開く様子と、女性に出会うことで変わっていく人々の姿を描いた。 同実行委で長泉町身体障害者福祉会ろうあ部の大川みゆき代表は「ろう者への理解が広がれば。障害のある子どもの親にも希望を持ってほしい」と話した。
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毎日5分の体操 オンラインで伝授 長泉町
長泉町は26日、毎日のスキマ時間に取り組める体操を紹介する健康イベント「“毎日5分”スキマ体操 スキトレ」をオンライン形式で開催し、同町のウェルピアながいずみから動画を生配信した。 イベントは、NHK「みんなの体操」などに出演する体操インストラクター原川愛さんが講師を務めた。肩を上げる、胸を開く、ももの裏を伸ばすなど、全身の筋肉をほぐすストレッチを解説した。 原川さんは「どれも生活の中で少ない動作なので、必要な動きを取り入れてほしい。できる範囲のことを続けることが大切」と呼び掛けた。 フリーアナウンサー小沼みのりさんを迎えたトークショーも行った。原川さんによるス
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隙間時間で体づくり講座 オンライン形式、26日から長泉町
長泉町は26日午後2時から、健康づくりイベント「“毎日5分”スキマ体操 スキトレ」をオンライン形式でライブ配信する。聴講無料。 時間がなかったり、ハードな運動に抵抗があったりする人向けに、体づくりの基本を伝える。体操インストラクターでNHK「テレビ体操」「みんなの体操」に出演する原川愛さんが講師を務め、毎日続けられるストレッチ講座を行う。フリーアナウンサー小沼みのりさんと原川さんのトークショーもある。 長泉町のホームページから視聴URLを確認できる。問い合わせは静岡新聞社東部総局<電055(962)6520>へ。
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長泉町の平成史 写真中心に紹介
長泉町はこのほど、平成期の町の出来事をまとめた「長泉町史 平成史」を作成した。写真を中心に、平成を上期、中期、下期に分けて各年代の出来事を紹介している。 巻頭では国際姉妹都市のニュージーランド・ワンガヌイ市との交流や、長泉わくわく祭り、都市交通基盤、子育て支援の発展を特集した。町生涯学習課の渡辺美紀主査は「転入転出が多い町。平成期に発展した経緯を若者や転入した人にも知ってほしい」と話した。 コミュニティながいずみ内にある生涯学習課で販売している。1冊千円。A4サイズ、フルカラー152ページ。問い合わせは同課<電055(986)2289>へ。
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パークゴルフ場 10月1日開業へ 長泉町議会が閉会
長泉町は23日、同町桃沢で整備している町パークゴルフ場を10月1日に開業すると発表した。 健康づくりのほか、世代間交流を図る施設として昨夏、着工した。面積は2万2500平方メートル、2コース18ホール。町民の施設利用料は、一般300円、小中学生と65歳以上は200円。月曜定休。 23日の町議会3月定例会最終本会議で、関連の条例が原案通り可決された。3月定例会は本年度一般会計補正予算など17議案を原案通り可決し、閉会した。
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ウクライナの平和祈り 青と黄にライトアップ 長泉町役場本庁舎
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、長泉町は21日から、平和への祈りを込めて町役場本庁舎をウクライナ国旗色へのライトアップを始めた。31日まで。 庁舎正面の窓ガラスにかかるブラインドに、青と黄の2色のLEDライトを照らし国旗色を表現した。同町は2006年に非核平和都市宣言をし、核兵器の廃絶と世界平和の実現に貢献することを表明している。 午後6時半から9時半まで点灯する。
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認定看護師課程 修了式 静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンターは18日、特定行為研修を組み込んだ認定看護師教育課程の修了式を長泉町のファルマバレーセンターで開いた。全国の医療施設から研修生として集まった看護師48人がさらなる活躍を誓った。 山口建総長は「皆さんは多職種チーム医療をつなぐ要になる存在。経験と人脈を大切に乗り越えていってほしい」とあいさつし、修了証書を手渡した。 研修生を代表して、がん薬物療法看護分野の浅子理恵さん(42)=東京都=は「より広い視野でがん医療を学ぶことができた。認定看護師としての精神と学びを糧にまい進したい」と決意を新たにした。 研修生は約1年間、がんに関する5分野で、講義や実習に取り組んできた
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住民福祉部長に露木氏が昇任 長泉町人事
長泉町は18日、4月1日付の人事異動を内示した。部長級の異動は1人。規模は40人で例年より小規模。主な異動者は次の通り。 【部長級】住民福祉部長(福祉保険課長)露木伸彦 【課長級】福祉保険課長(長寿介護課主幹)小長井圭美 【園長級】こども未来課南こども園長(こども未来課長泉幼稚園長)杉山里恵▽こども未来課長泉幼稚園長(こども未来課桃沢幼稚園長)中村古津枝▽こども未来課桃沢幼稚園長(こども未来課桃沢幼稚園主幹)佐藤美穂 【退職=3月31日付】加藤孝一(住民福祉部長)勝又猛徳(上下水道課参事)平祐美子(こども未来課南こども園長)
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長泉町 公共施設利用制限、22日から緩和へ
長泉町は18日、まん延防止等重点措置が21日に解除されることを受け、22日から公共施設の利用制限を緩和すると発表した。 会議室やホール、グラウンドや体育館などの利用人数や、図書館の滞在時間の制限を解除する。子育て関連施設は再開するが、利用を町民限定とする。
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”線の画家”ビュフェの生涯 長泉で企画展 表現の変遷たどる
フランスの具象画家ベルナール・ビュフェの特徴と言われる線の変遷と、その画家人生をたどる企画展「線の画家 ベルナール・ビュフェ」が12日、長泉町東野のベルナール・ビュフェ美術館で始まった。2023年3月26日まで。 ビュフェがデビューした10代の頃から亡くなる1999年までに手掛けた作品約100点が並ぶ。初期作品では鉛筆で描きこまれた無数の線や、細い線を幾重にも重ねるように描いた輪郭線が目を引く。時代の変化とともに、輪郭線を描かなくなったり太くはっきりした線で描いたりと、ビュフェが生涯を通じて線の表現を模索する様子が分かる内容になっている。 ビュフェが30代に描いた油彩「ニューヨーク‥マン
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社説(3月13日)伊豆の歴史資産 誇れる価値、活用工夫を
静岡県伊豆・東部地域は鎌倉時代から江戸末期までの歴史資産が集積している。色あせない価値を持ち、広くアピールできる地域固有の観光資源だ。誘客につなげるとともに、住民が郷土への関心や誇りをさらに高める資源として、活用の工夫を進めてほしい。 鎌倉幕府第2代執権の北条義時を主人公にした大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台の一つとなり注目度が高まっている。一時的な盛り上がりで終わらせてはならない。コロナ禍で観光産業が大幅な停滞を余儀なくされている中、起爆剤として使えるものを貪欲に活用していく姿勢が求められる。 企業経営研究所(長泉町)は、大河放映に伴い県内で発生する経済波及効果を158億円と試算する
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沼津で第1回債権者集会 「淡島」関連会社
沼津市の淡島ホテルの旧運営会社「淡島ホテル(現AWH)」の関連会社「長泉ガーデン」の破産手続き開始決定を受け、静岡地裁沼津支部は11日、第1回債権者集会を市内で開いた。 長泉ガーデンは、ホテル「長泉ガーデン」(長泉町)の旧運営会社。昨年10月に地裁支部から破産手続き開始決定を受けた。 集会は非公開。出席者によると、破産管財人の弁護士から、現在判明している一般債権者数は55人に上ると報告があった。売掛金や未収入金、貸付金などの回収可能性を調査しているが、主にグループ会社に対するもののため、回収が困難とみられる。 破産管財人は、資産は別会社が保有する役割を担っていたとし、「資産の発見と破産
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福祉団体に食料品贈る 静岡県東部の4信金、フードドライブ
静岡県東部の4信用金庫(沼津、三島、富士、富士宮)が、新型コロナウイルス禍で深刻な生活困窮者の支援を目的に、各地元の福祉団体に食料品を贈る取り組み「フードドライブ」を実施している。コロナ禍の収束が見通せない中、昨年に続いて今月から2回目となる取り組みを始めている。 昨年7~8月に1回目を行った。各信金の役職員が食料品を持ち寄り、営業エリア内の社会福祉協議会(社協)などに届けた。今回の寄贈先は、沼津は御殿場市社協、三島は伊東市と長泉町社協、富士は富士市ユニバーサル就労支援センター、富士宮は富士宮市社協。沼津信金はこのほど、250キロ分の食料品を用意。鈴木俊一理事長が御殿場市社協の三井米木会長
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ヴァンジ館支援「拙速判断せず」 静岡県文化局長
静岡県の紅野聖二文化局長は9日の県議会文化観光委員会で、新型コロナウイルス禍で経営難に陥り閉館の危機にあるヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の支援について、有識者検討会から出された課題を精査し「拙速な判断にならないよう時間をかけて慎重に検討を進める」と述べた。 県議会第2会派ふじのくに県民クラブの委員は「支援ありきと感じる。県民生活に必要かどうかの理由付けが求められる」などと指摘した。これに対し、紅野局長は3月中に第3回有識者検討会を開き、最終意見の報告を受けた上で「県としての支援の方向性を検討していく」とし、方針決定には一定の時間を要するとの見通しを示した。
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トラック荷台から落下、作業の運転手死亡 長泉
9日午前8時45分ごろ、長泉町南一色の事業所敷地内で、富山県上市町の運転手男性(63)がトラックの荷台から落下した。男性は頭を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。裾野署によると、荷台の高さは約2メートル。男性は1人で荷台に乗り、鉄骨を下ろすためにワイヤを取り付ける作業をしていたという。同署は労災事故とみて、原因を調べている。
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保健福祉 重層的支援へ準備室設置 長泉町、新年度
長泉町の池田修町長は8日の町議会3月定例会一般質問で、高齢者、障害者、子育て、生活困窮者など多分野の支援機関が連携して包括的な支援を目指す「重層的支援体制」の整備に向けた準備室を、2022年度に設置する方針を示した。大沼正明氏(政和会)への答弁。 8050世帯、介護と育児のダブルケアなどの住民課題が複雑化する中、国が推進する「重層的支援体制整備事業」への対応。町長直轄の重層的支援支援室を新設し、室長は総務部長が兼務する。多分野に及ぶ課題対応を調整する専属の職員1人を配置する。専門機関から精神保健福祉士の定期的派遣を受けながら、福祉保健課、こども未来課などの関係部署職員も兼務する。 池田町
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東部・伊豆20市町「推し」事業 22年度予算案
コロナ禍が続く中での編成となった東部・伊豆地区20市町の2022年度当初予算案。各市町は新型コロナウイルス対策を図りながら、地域の課題解決や活性化などにつなげる事業を盛り込んだ。「推し」事業のポイントを担当者に聞いた。 ■富士市 仮想空間に自転車コース プロチームと連携して自転車でにぎわいを創出します。遠隔地から仮想空間を走行できる「バーチャルライドコース」は海抜0メートルから富士山5合目を目指す絶景コースなどの魅力を発信し、コロナ後の誘客につなげます。市街地レースを通じて市民の関心も高め、自転車の利活用を進めたいです。(自転車関連整備事業=3560万円) ■富士宮市 やさしい日本
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公共施設のトイレ改修、来年度開始へ 長泉町
長泉町は7日の町議会3月定例会一般質問で、町内の公共施設のトイレを洋式化する改修を早ければ2022年度から開始する方針を示した。安田三津子氏(新風)への答弁。 町によると、感染症対策や環境対策に配慮し、公共施設に節水型の洋式トイレ導入を計画的に進めるとした。トイレの洋式化率はコミュニティセンターが57%、ベルフォーレが37%となっている。 町は17年度から、駿河平自然公園や杉原公園など公園へのトイレの新設や改修の整備を進めていて、22年度に多くの工事が終了する予定という。
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ウクライナ侵攻を非難 長泉町議会で決議案可決
長泉町議会は7日の本会議で、ロシアのウクライナへの軍事侵攻を非難する議員発議による決議案を全会一致で可決した。 決議はロシアの軍事侵攻を「国際秩序の根幹を揺るがす行為として断じて容認できず、断固として非難する」と指摘し、戦闘の停止や世界平和の実現を訴えた。
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沼津三島線が一部開通 長泉、三島駅方面へアクセス向上
沼津市から長泉町を横断し、JR三島駅北口につながる都市計画道路「沼津三島線」(約2・8キロ)のうち、同町本宿から下土狩を結ぶ一部区間(約760メートル)が6日、開通した。 沼津三島線は1996年度から整備を進めている。県沼津土木事務所によると、JR御殿場線の線路がある影響で、町内の幹線道路は渋滞が発生しやすく、道幅も狭く事故のリスクが高かったという。 今回の開通区間は幅25メートル、4車線。県道大岡元長窪線から三島駅北口方面へ踏切を通過せずに東西に横断できるようになった。御殿場線との立体交差により円滑な交通を確保し、幅広い歩道を整備して自転車や歩行者の安全性を高めた。開通に伴い、同事務所
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若年がん患者の支援へ意見交換 静岡県内医療機関など
AYA世代(15~39歳)の若年がん患者への理解を深める「静岡版 AYA世代支援ネットワーク構築のためのワークショップ」(県立静岡がんセンター、県立こども病院など主催)が6日、オンラインで開かれた。進学や就職など人生の転機が重なる世代の治療と教育の両立について、患者や医療、教育関係者らが支援の方向性を話し合った。 同センターの医師は、悪性固形腫瘍に罹患(りかん)した当時高校1年の男性患者が、入院中にオンラインで遠隔授業を受け学業を継続した事例を紹介した。男性は「勉強の遅れが緩和できたし、仲間の様子も見られて心の支えになった」と病院や学校側の理解に感謝した。一方、オンライン授業への出席が体力
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高校生デザイン 消毒クリーム完成 沼津商高、長泉の会社と連携
清水町の沼津商高情報ビジネス科の3年生14人がデザインなどを担当したアルコール消毒クリームが完成し、このほど、同校で新商品の寄贈式が行われた。 商品開発は長泉町の「エルシャート」と連携し、県の経営革新事業として臨んだ。デザインは沼津市の広告デザイン会社「BIG ISLAND」の大嶋健一朗代表から指導を受け、約1年半の授業で商品名「ウイルスガードサボテンクリーム」やキャッチコピー、ロゴのデザインに関するアイデアを提案したという。 エルシャートの村上朋彦取締役と大嶋代表らが、250個を卒業生に贈った。3年の勝又奈々美さんは「チラシの作り方や文字の配置など、役に立つことが多かった」と振り返った
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道路破損箇所などLINEで通報 長泉町開始
長泉町は3月、町が管理する道路や側溝などの破損や、照明灯、公園遊具などの不具合を、通信アプリ「LINE」の町公式アカウントから通報できる「町民レポート」システムを開始した。 通報は町公式ラインのメニューから「町民レポート」を選び、指示に従って損傷箇所の写真や位置情報を送信する。町は提供された情報への回答は行わず、今後の維持管理に活用するという。町は「ラインを活用して実態把握を効率化し、町民の安心安全につなげたい」と説明した。
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総合特区の成果紹介 長泉でがん会議、山梨と産業活性化期待
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)と静岡県、ファルマバレーセンターは4日、本年度の「静岡がん会議」をオンラインで開いた。「がん治療を始めとした先端医療の推進・地域づくりへの取り組み-総合特区で見つける医療健康産業の未来絵」をテーマに、県内外の総合特区の関係者が各地域の実績を報告した。 県担当者は、県東部に医療健康産業の集積を図る県のファルマバレープロジェクトの事例として、高齢者の自立支援を追究するモデルルームの開設など成果を紹介。医療分野だけでなく、福祉や介護といった分野に地域企業支援の対象を広げ、超高齢社会を支える産業の創出や集積を目指す戦略を説明した。 県東部12市町をエリアとする「
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黄瀬川大橋、架け替えへ 昨年豪雨被害【静岡県議会一般質問】
静岡県議会2月定例会は2日、自民改革会議の西原明美氏(藤枝市)、坪内秀樹氏(清水町・長泉町)、中沢公彦氏(浜松市東区)、ふじのくに県民クラブの杉山淳氏(静岡市駿河区)が一般質問を行った。難波喬司副知事は昨年7月の豪雨被害を受けた、沼津市と清水町の境を流れる黄瀬川の黄瀬川大橋について、災害対応への強化などを理由に全面的に架け替える方針を表明した。坪内氏への答弁。 架け替えの理由に関し「水の流れを妨げている橋脚の数を減らし、災害リスクを低減することが必須。(橋の)道路幅が狭い問題があり、快適性を向上させる必要がある」と説明した。 架け替え工事期間中の交通を確保し、周辺への影響を抑えるために、
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ヴァンジ館存続 改めて意欲示す 知事答弁【静岡県議会一般質問】
川勝知事は新型コロナウイルス禍で経営難に陥り閉館の危機にあるヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の存続に向け、有識者検討会の意見を踏まえた上で「東部地域の文化・観光拠点の形成につながるよう、県として支援の方向性を定める」と改めて意欲を示した。坪内氏への答弁。 1月に設置した有識者検討会による検討状況を報告し「ポテンシャルの高さが指摘される一方、運営、資産の状況に十分な精査が必要で、活用する場合はコンセプトを明確にする必要があるとの意見があった」とした。有識者検討会では今後、同美術館が県に譲渡された場合の課題整理などに入るとした。 ヴァンジ彫刻庭園美術館は長泉町の複合文化施設クレマチスの丘にあ
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長泉町長「変化する局面 迅速に対応」 施政方針
長泉町議会3月定例会が1日開会し、会期を23日までの23日間と決めた後、159億3千万円の2022年度一般会計当初予算案など24議案を上程した。 このうち、21年度一般会計に7億2400万円を追加する補正予算案など2議案を原案通り可決・承認した。 池田修町長は施政方針で、主要施策として子育て支援▽健康づくり▽にぎわいづくり▽DX推進―を挙げた。「コロナ禍の影響で社会全体がさまざまな困難に直面しているが、絶えず変化する局面にスピーディーに対応していく」と述べた。
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電話通訳サービスを導入 スルガ銀行、5言語に対応
スルガ銀行は28日、外国人応援プランの取り扱い開始に合わせて電話通訳サービスを導入した。金融に関する専門用語は難解でやりとりが不十分となる懸念から、通信ソリューション事業を手掛ける都内企業と連携し、5言語(英語、ベトナム語、中国語、ポルトガル語、スペイン語)に対応する。 外国人からの電話を神奈川県内の同行アクセスセンターが受け、連携する「ポリグロットリンク」(井谷大也社長)の通訳センターに接続し、外国人と通訳、同行担当者の3者間で会話する。今回は外国人応援プラン専用のフリーダイヤルとして導入する。今後は東京と長泉町の同行アクセスセンターでも受け付けられるようにするほか、対応言語も拡充する予
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乗用車から出火 長泉町のホテル駐車場、けが人なし
26日午後8時50分ごろ、長泉町南一色のスーパーホテル長泉・沼津インター北側駐車場で、従業員男性の乗用車から出火し、タイヤなどを焼いた。裾野署によると、けが人はいなかった。辺りに火の気はなく、同署などが出火原因を調べている。
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淡島ホテル関連会社「長田事業」 破産受け債権者集会 沼津
沼津市の淡島ホテルの旧運営会社「淡島ホテル(現AWH)」の関連会社「長田事業」の破産手続き開始決定を受け、静岡地裁沼津支部は25日、第1回債権者集会を市内で開いた。 長田事業は、ホテル「長泉ガーデン」(長泉町)の不動産を所有する会社。昨年10月に地裁支部から破産手続き開始決定を受けた。 集会は非公開。出席者によると、破産管財人の弁護士から、現在判明している負債額は約9億7800万円、債権者は44人に上ると報告があった。 財産のうち、長泉ガーデン1号館は、ホテルのほか会員権の所有者が住居として使用している部屋もあるとみられ、建物売却には難航が予想されるという。破産管財人は「資産、特に不動
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3月定例会は来月1日から 当初予算など審議 長泉町議会
長泉町議会は24日、議会運営委員会を開き、3月定例会の会期を3月1日から23日までの23日間と決めた。2022年度当初予算案など24議案を審議する。一般質問は4、7、8日に行い、9人が登壇する。
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健康づくりやDX重点 長泉町当初予算案 一般会計最大159億円
長泉町は24日、2022年度当初予算案を発表した。社会保障経費の増大や住民の生活環境整備を図る大型事業の実施に伴い、一般会計は21年度当初比3・2%増の159億3千万円と過去最大規模。21年度に始まった第5次町総合計画に掲げた「子育て支援」「健康づくり」「にぎわいづくり」「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進」を重点施策に挙げた。 池田修町長はアフターコロナを見据えた活性化の必要性を指摘。まちづくり参画につなげる町民活動を支援するために新設した補助制度を挙げ、「団体活動を支援して町の活力を生み出したい」と強調した。 主要事業はパークゴルフ場や鮎壺公園の整備を進める。マイナンバーを
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ママ目線で魅力投稿 富士、富士宮、長泉の市民記者 初の連動企画
富士、富士宮、長泉の3市町で、それぞれ魅力発信に取り組む団体が初の連動企画として富士山の日の23日、「わたしのまちでみつけた富士山」を一斉に公開した。ママ目線で地元の“富士山”を伝えている。 3市町の「ふじ応援部」「ふじのみやハハラッチ」「長泉ママラッチ」は子育て世代の女性らが市民記者として地域の情報を取材し発信している。 連携に向けた交流会に取り組む中で、各エリアに共通する「富士山」をテーマにそれぞれ視点でホームページなどに投稿した。 記事は午後2時23分に公開。ふじ応援部は、市内で撮影された富士山や富士山がデザインされたマンホール、富士山型グッズなどたくさん
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園児に修了証 長泉・幼年消防クラブ
長泉町のエンゼル幼稚園(野秋和弘園長)はこのほど、幼年消防クラブの修了式を開いた。防火活動などに取り組んだ年長児約80人が修了証を受け取った。 富士山南東消防本部長泉消防署の檜田晃署長が「小学生になっても学んだことを忘れないで」と呼び掛け、野秋園長と修了証を手渡した。法被姿の園児は「火遊びはしません」などと声を合わせて誓いの言葉を宣言。活動に使用した旗や法被を年中児に引き継いだ。
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個性あふれる絵画や貼り絵 2月28日まで 沼津で障害者作品展
長泉町の障害者支援施設「悠雲寮」の利用者の作品展が28日まで、沼津市大手町のまちかどアートギャラリーで開かれている。 施設を利用する20~70代の約25人が制作した絵画と立体作品約30点を展示した。富士山や鳥、虫などを画面いっぱいに表現した貼り絵やマスク姿の職員を優しい色合いで描いた絵、紙粘土で作ったブドウやバナナをつるした「果実の木」など個性あふれる作品が並ぶ。 悠雲寮は社会福祉法人静香会の運営。利用者は裾野市の彫刻家石渡三夫さんの指導を受けている。
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置き配ボックス配布へ 長泉町、住民対象に300個 コロナ対策と環境負荷低減目指す
新型コロナウイルスの感染拡大による新しい生活様式の定着を踏まえ、長泉町は2022年度、非対面で宅配サービスを利用できるよう、「置き配達専用ボックス」を希望する町民に配布する方針を固めた。再配達による環境負荷の低減につなげ、脱炭素社会の実現を目指した取り組みも加速させる。22年度当初予算案に関連経費を盛り込む。 コロナ下で宅配サービスの需要が高まる中、ボックスの導入により荷物受け取りの感染リスクの軽減を図る。同時に再配達を減らし、温室効果ガス排出量も削減させる。町によると、自治体がこうしたボックスを配布するのは県内初だという。 ボックスは300個を用意する予定で、7月ごろから配布する計画。
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安全措置講じず作業 労働安全衛生法違反の疑い 伊豆の国の企業書類送致
沼津労働基準監督署は16日、労働安全衛生法違反の疑いで伊豆の国市南條、設備工事業の企業と同社代表取締役の男性(38)を静岡地検沼津支部に書類送致した。送致容疑は2021年7月21日、作業員が長泉町内の施設でコンベヤーの更新工事を行う際、コンベヤーの開口部に覆いなどを設けて巻き込まれなどを防止する措置を講じずに作業を行わせた疑い。同労基署によると、作業員はコンベヤーに巻き込まれ、左足の一部を切断した。
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企業の脱炭素化加速へ 伴走型支援充実【22年度県予算 検証㊥】
長泉町のアルミリサイクル業山一金属の大賀丈久専務(31)は、再生アルミを圧縮して板状にした「タブレット」を手に胸を張った。「このタブレットは製造時に使う電力がとても少ない。環境に優しいんです」 同社は脱炭素化社会を見据え、回収したアルミ缶やアルミ箔(はく)を再生する際、ペレットを焙(ばい)焼・圧縮してタブレット化する独自技術を開発した。製造過程で電力を最も使う溶解の工程をなくすことで、従来の再生アルミと比べて電力消費量を10%程度に抑えた。消費電力が大幅に少ない分、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出を低減できる。缶や箔に付着したり混ざったりしている塗料や他の金属なども中間工程
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縦横 強弱 端正な交錯 筆致多様に世界表現/ベルナール・ビュフェ 色彩と線㊦「線の変容」
第2次大戦後まもなく、19歳で本格的に画壇デビューしたフランス人画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)。当初は虚飾を排した独自の人物描写に注目が集まったが、そのモチーフは摩天楼、昆虫、水辺の風景など時代によって変遷した。ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)で開催中の所蔵品展「具象画家 ベルナール・ビュフェ-ビュフェが描いたもの-」に出品された代表作からは、画題の移り変わりが線の変容と一体であることが読み取れる。 ≪アトリエ≫は頭角を現し始めた10代後半の作品。黙々とキャンバスに向かう自身を描いた。物の輪郭線や背景の質感表現としての線が特徴的で、対象によって明確に違いが出ている。同美術
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チョコやキッシュ…長泉産ワサビ味わって 8店舗がメニュー開発 19日からPRイベント
長泉町は19日から、町北部で栽培され、特産化を進めている「桃沢わさび」の魅力をPRするイベントを開催する。3月6日まで、町内の飲食店8店舗が創作メニューを提供し、認知度向上と地産地消の推進を目指す。 桃沢わさびは桃沢川の水と愛鷹山の湧水で育ち、ピリリとした辛みが特徴。町は地元農家が高齢のため手放したワサビ田を引き継ぎ、2016年から地元の農園と連携して整備、栽培しているという。 14日にはメニューのお披露目会を町役場で行った。チョコレートやキッシュ、焼き鳥などワサビの風味を生かした多彩な品々が一堂に会し、味わいなどを各店舗が説明、試食も行った。「わさびいなり」を開発した喜作寿司店主の村田
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歩行者事故防止へ 裾野署など、反射材配り啓発
静岡県内で交通死亡事故が連続発生したことを受け、裾野署と交通安全協会裾野地区支部は9日、歩行者の事故防止に向けた啓発活動を裾野市佐野のマックスバリュ裾野店で実施した。 同署によると、県内の死亡事故は4~6日に3件発生した。同署管内(裾野市、長泉町)では、8日時点で8件の歩行者事故が起き、前年同期に比べ5件増加したという。 参加者はスーパーの出入り口付近で、自発光式反射材や、歩行中の安全横断の注意点などを記したチラシを来店者に配り、歩行者とドライバーに注意を呼び掛けた。
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64歳以下ワクチン 長泉町、2月中旬に開始時期前倒し
長泉町は8日、64歳以下を対象にした新型コロナウイルスワクチンの3回目接種の開始時期を、当初の3月2日から2月中旬に前倒しすると発表した。2回目接種からの間隔を6カ月経過後にする国の方針を受けた対応。 町は2月9日から順次接種券を送付し、接種券が届き次第予約が可能となる。保育園などでの感染拡大を防ぐため、町内在住の保育士らの優先接種も19日以降に開始する。
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ファルマバレー戦略 静岡県が進捗度を報告
医療・健康関連産業の集積を図る県のファルマバレープロジェクトの第4次戦略計画検討委員会が8日、オンライン形式で開かれ、事務局の県が本年度からの戦略計画の進捗(しんちょく)状況などを説明した。 県経済産業部は2020年の医薬品と医療機器の生産額が1兆2050億円となり、11年連続で国内首位だったと報告。長泉町のファルマバレーセンターに昨春新設した医療介護のモデルルームの見学者が151団体575人を数え、自立生活を支える新たな製品・サービスの開発を促進する役割を担ったとした。 委員からは「20年にわたるプロジェクトが関連産業の発展的成長に寄与している」との評価があった。競争力が高い医療機器の
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新幹線通学支援利用学生 動画絵コンテ制作 長泉ブランドPR
長泉町は5日、町の新幹線通学支援補助金を利用して首都圏などの大学に通う学生が、長泉ブランドに認定されている特産品のPR方法を生産者と考える「長泉ブランド未来型ワークショップ」をオンラインで開いた。学生31人が生産者の思いを聞き、魅力を発信するための動画の絵コンテ作りに挑戦した。 同ブランド認定品の長泉あしたかつ▽平野農園の完熟ブルーベリー▽大いちょう通りの大きな樹▽富士山溶岩チョコラスク-の生産者が協力した。 平野農園の平野則之代表(47)は、同町元長窪の農園から中継し、園内を案内しながらブルーベリーの栽培方法などを紹介。「多くの人に、長泉の大自然の中でブルーベリー狩りを体験してほしい」
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長泉版タクシー助成、マイナカードで外出楽に 5月から実証実験
移動が困難な高齢者の日常生活の支援として、長泉町は2022年度、マイナンバーカードを活用したタクシー利用助成事業の実証実験を開始する。町民の利便性向上を図り、利用状況を蓄積してビッグデータ活用にもつなげる。県によると、マイナンバーカードのICチップの空き領域を活用した事業は静岡県内初となるという。 タクシー利用助成として、年間5千円分の紙チケットを支給して実施していた事業を電子化する。事務作業を軽減させ、マイナンバーカードの普及を促進する狙いもある。5月に実証実験を開始し、10月ごろから正式運用する。 対象は、マイナンバーカードを持つ75歳以上の町民で、約3300人を見込んでいる。今後、
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静岡がんセンター「誤投薬」争う姿勢 静岡地裁沼津支部初弁論
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)に入院した県東部の女性=当時(88)=が医師から誤った薬を処方され、精神的苦痛を受けたなどとして、女性の家族が県に330万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が2日、静岡地裁沼津支部(古閑美津恵裁判長)であった。同センター側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。 訴状によると、女性は2019年8月20日の同センターの検査で肝臓がんの罹患(りかん)が発覚し、同9月9日に入院した。医師が誤って抗てんかん薬の処方を指示し、女性は約1カ月間誤った薬を飲み、副作用で眠気などの症状が発生したという。原告側は医師らが薬剤の確認を怠ったと主張している。同
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通学路防犯カメラ 補助金対象を拡大 長泉町、町内の事業所
長泉町は通学路の安全確保のため、民間による防犯カメラ設置支援を強化する。設置費用の補助の対象に、従業員5人以上の町内法人事業所を加える。 町は2021年から、登下校中の子どもを狙った犯罪の抑止を図るため、通学路周辺に防犯カメラを設置する自治会に、設置費の10分の9を補助しているが、適用は1件にとどまっていた。対象者を拡大することで、カメラ設置を促し、安全・安心の環境づくりを進める。 補助の対象は、防犯カメラの購入や設置、カメラ設置を示す看板にかかる費用。維持管理費は対象外。事業所の敷地内に設置してもらう。各年度2台まで、対象経費の10分の9(上限30万円)を補助する。 問い合わせは町地
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井上靖命日に墓参り 関係者、オンラインで連携 伊豆
伊豆市湯ケ島で幼少期を過ごした文豪井上靖の命日の29日、井上靖ふるさと会の会員らが井上が眠る同市湯ケ島の熊野山墓地を訪れた。オンラインで全国のゆかりの施設をつなぎ、関係者が手を合わせてしのんだ。 23日に予定されていた追悼行事「あすなろ忌」が感染拡大によって2年連続で中止になったため、井上靖文学館(長泉町)の学芸員徳山加陽さんが中心になって企画した。墓前では、井上の次女黒田佳子さんと会員が線香を置いて手を合わせた。あすなろ忌で表彰式を実施する予定だった井上靖コンクールの感想文部門で最優秀賞に選ばれた中伊豆小6年の青木萌々香さんの作品が披露された。 全国各地にある井上の関連施設は小規模で、
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長泉町、64歳以下接種 3月2日開始
長泉町は27日、18歳以上64歳以下を対象にした新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を3月2日から開始すると発表した。接種券は2月9日から発送し、インターネットか電話で予約を受け付ける。 ワクチンはファイザー製を使用し、4月以降はモデルナ製に移行する予定。国の方針により接種間隔が前倒しになった場合、集団接種を中心にモデルナ製で対応する。個別接種では継続してファイザー製を使用する予定。 5~11歳の接種は3月以降に予定し、供給状況を見て日程を設定するという。
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国際交流たたえ功労、助成表彰 企業経営研究所
企業経営研究所(長泉町、中山勝理事長)は27日、2021年度の国際交流功労賞と外国人・研修研究等助成の表彰式を同町のスルガ銀行IRCで行った。同研究所の国際交流支援事業の一環。 同賞には、外国人の日常的な医療環境改善などに取り組む浜松市中区の医師山口貴司さん(80)▽外国籍の子どもの放課後学習支援や日本語指導などに当たるNPO法人アラッセ(浜松市)▽ブラジル人子弟への学校教育や地域社会との共生を図る教育などを実施するエスコーラフジ(富士市)―の1個人2団体を選出した。 助成金は、県内の小中高校で指導する外国人講師や、県や市町で国際交流活動に従事する外国人職員らの研究活動などが交付対象。子
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21年の交通事故 前年比33件減少 裾野署管内
裾野署はこのほど、管内(裾野市、長泉町)の2021年の交通事故発生状況をまとめた。人身事故は394件で、前年と比べ33件減少した。死者は1人(前年比1人増)、負傷者は519人(同29人減)だった。 高齢者が起因者となる事故は77件に上り、全体の約2割を占めた。人と車両の事故は37件で前年比3件減。このうち横断歩道を横断中の事故が6件増の17件だった。 泉裕輔交通課長は「昨年末には横断歩道で重体事故が起きた。車両の取り締まりや歩行者への横断方法の指導をしていきたい」と話した。
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自治体DX化学ぶ 幹部向け研修会 長泉町
長泉町は26日、全庁的なDX(デジタルトランスフォーメーション)導入を視野に、幹部職員を対象にした研修会を町役場で開き、DX導入に必要な知識や心構えを学んだ。 講師を務めた総務省地域情報化アドバイザーの前田みゆきさんは「DXは単なるデジタル化ではなく、生活の改善や変革が目的」と説明した。自治体システムの統一・標準化は、2025年の実現に向けて国が情報システムの基準を策定する。「各自治体はシステムを独自に構築するのではなく、標準化したシステムに業務を合わせる必要がある。独自のこだわりを見直して」と呼び掛けた。 池田修町長は「全国の自治体で独自にカスタマイズされた構造を統一化する大変さを実感
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鉄板盗んだ疑い
沼津署は25日、窃盗の疑いで長泉町下土狩、建築業の男(58)を逮捕した。逮捕容疑は2021年6月19日、沼津市内の会社敷地内で鉄板約10枚(5千円相当)を盗んだ疑い。
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長泉の公共施設 24日から利用制限 まん延防止措置受け
長泉町は21日、静岡県のまん延防止等重点措置適用の要請を踏まえ、24日~2月13日の公共施設の利用を制限し、町主催事業やイベントは原則延期か中止すると発表した。 運動系施設はウェルピアながいずみや小中学校の体育館・グラウンドなどの貸し出しを中止する。文化系は利用人数を制限し、夜間貸し出しは中止する。 「パルながいずみ」など子育て支援施設は利用を中止し、一時保育は継続する。図書館は滞在時間を30分に限定する。詳細は町ホームページへ。
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ヴァンジ館活用探る 有識者検討会が初会合 運営状況を確認
静岡県は21日、コロナ禍で経営難に陥り閉館の危機にあるヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の存続に向け、外部有識者でつくる対応検討会の初会合を同館で開いた。県立美術館第三者評価委員で元静岡銀行会長の桜井透委員長をはじめ、委員6人が現場視察し、運営の現状を確認した。 視察では、同館の岡野けい子館長や職員の案内で、庭園や展示作品、設備などを見て回った。意見交換は非公開で行われた。県によると、同館から財務や入館者数の推移など運営状況の説明に加え、庭園など現在の環境・価値をできる限り生かした形での活用を求める要望があったという。 委員は、クレマチスやバラが植栽され、家族連れらの憩いの場にもなっている
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静岡人インタビュー「この人」 剣持佳季さん 伊豆石文化探究会の会長を務める
伊豆半島などで採れ、江戸-昭和初期に建造された建物に多く使われた伊豆石の研究と広報に取り組む。昨年11、12月には沼津市戸田で研究成果を紹介するパネル展を企画した。静岡市清水区出身。27歳。 -研究するきっかけは。 「生まれ育った清水区で毎日、伊豆石の蔵を目にしていた。長野県での大学生活で、昔ながらの建物には石が使われていないことに気づいた。文化の違いを感じ、調べ始めた」 -伊豆石の魅力は。 「研究が進んでおらず分からない部分が多いことにひかれる。石切り場は人工物とは思えないほど巨大なスケールで迫力がある。伊豆石が用いられた宮廷建築は、西洋の技術と調和していて見た目もおしゃれ」 -
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ヴァンジ館活用へ外部有識者検討会 静岡県、21日初会合
静岡県は19日、新型コロナウイルス禍で経営難に陥り閉館の危機にあるヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の存続に向け、外部有識者でつくる検討会を設置すると発表した。21日に同美術館で検討会の初会合を開き、具体的な活用策について意見交換する。 検討委員は、県立美術館の木下直之館長や桜井透・第三者評価委員、県文化財団の鈴木寿美子理事長ら6人。初会合では現場視察や経営状況の確認を予定している。3月上旬までに計3回の会合を重ね、検討結果を県に伝える。 ヴァンジ彫刻庭園美術館は長泉町の複合文化施設クレマチスの丘にある。昨年、同館や長泉、沼津、三島、裾野、清水の3市2町が存続に向けた支援を川勝平太知事に要
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地域経済活性誓う 長泉で賀詞交歓会 地元出身実業家が講演
長泉町商工会と沼津法人会長泉支部、長泉青色申告会は18日、新春賀詞交歓会を町文化センター・ベルフォーレで開いた。町の経済・産業関係者ら約180人が、コロナ禍で影響を受ける地域経済の活性化を誓った。 白砂清一商工会長は「コロナを収束させ、商工会を中心に(長泉の経済を)成長させる年にできたら」とあいさつ。池田修町長が町の展望を話した。 県東部などでリゾートホテルを展開するR&Mリゾートの石井龍二代表=同町出身=が「自己回想―決断」をテーマに自身の半生を講演した。石井さんは渡米して持ち帰りすし店を展開した経験などを取り上げ、現在のホテルを手掛けるに至った経緯などを紹介した。
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静岡人インタビュー「この人」 井出春彦さん 長泉町議会議長に就任
2005年に初当選し、現在5期目。副議長などを歴任して昨年9月から現職。花き栽培などを営む。62歳。 -議長としての抱負は。 「『議長だから』と肩ひじを張るのでなく、自然体で臨みたい。まずはコロナ禍収束と地域経済の回復に全力を挙げる。議会や行政の声をまとめ、住民の視点に立って進めていきたい」 -町の課題は。 「町民の町政への関心の低さ。9月の町議選では、定数を4議席上回る候補者が出馬した一方、投票率は低かった。町長選が無投票となったこともあるが、長泉町は住民の生活満足度が高いことが、関心を持ちづらい一因かもしれない」 -16年ぶりの女性町議誕生をどう捉えるか。 「女性町議の不在を
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長泉でデジタルスタンプラリー ママラッチ企画、2月8日まで
長泉町の情報を取材・発信する子育てママグループ「長泉ママラッチ」は、コロナ禍で失われた町のにぎわいを取り戻そうと、町内18店舗と2施設をめぐるデジタルスタンプラリー「QRコードながいずみスタンプラリー」を展開している。2月8日まで。 対象店舗で500円以上購入し、レジ横などのQRコードを読み取ると1スタンプが付与される。4個集めると応募可能で、抽選で50人に参加店のハンバーグや牛肉、食事券や商品券などが贈られる。参加店はママラッチのインスタグラムでも紹介している。 メンバーの高木有加さんは「子連れで行きやすい場所や、スイーツなどのご褒美系が多い。スマートフォンで気軽に応募できるので、開拓
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年休超えて欠勤 長泉町、男性職員を戒告
長泉町は17日、2021年に付与された年次有給休暇日数を超えて欠勤を繰り返した教育委員会の男性主査(52)を戒告の懲戒処分にした。 町行政課によると、男性主査は有給休暇を全て取得した後も、3~4月に計7日と7時間欠勤した。主に体調不良を理由にしていたが、医師の診断書を提出する病気休暇の手続きがなく、私事欠勤が続いたため、地方公務員法の職務専念義務に抵触すると判断した。
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競技かるた名人奪取 川瀬さん(長泉)「永世」称号目指し鍛錬
8日に開かれた小倉百人一首競技かるたの第68期名人位決定戦で勝利した長泉町の川瀬将義さん(27)が15日、三島市内で所属する三島せせらぎ会の練習に臨み、「幼いころから名人を意識してやってきた。感慨深い」と栄冠を手にした思いを語った。今後も腕を磨き、5期連続防衛で与えられる永世名人の称号を目指す。 愛知県で生まれ、百人一首を始めたのは4歳の頃。読み札を使った遊びで興味を抱き、やがて競技かるたの道に進んだ。全寮制の中高一貫校では練習がほとんどできない日々が続いたが、進学した東北大で復帰し、卒業後も東京で大学のOBらと競い合った。 結婚を機に1年前から長泉町に住み始め、入会した三島せせらぎ会で
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JAなんすん ファーマーズマーケット新装イベント【直売・しずおかの幸】
JAなんすんは、金岡産直市、KAU~ら(以上沼津市)、長泉産直市(長泉町)、すそのふれあい市(裾野市)の4店舗で、地産地消をモットーに安全・安心・新鮮な農産品をお届けし、地域農業を元気にしようと、直売所を運営しています。 さらなる品ぞろえの充実や営業時間の拡大を図るため、1月からJA直営のファーマーズマーケットとしてリニューアルオープンしました。16日までオープンイベントを開催し、今が旬の「西浦みかん」や「すそのいちご」、「沼津茶」等の特売を行っています。また、来場者特典として先着ですてきなプレゼントをご用意するとともに、豪華賞品が当たる抽選会も行います。 さらに本日(16日)は午後3時
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110番適正利用呼び掛け 長泉町の商業施設
裾野署は14日、「110番の日」(1月10日)に伴う110番の適正利用を呼び掛ける広報活動を、長泉町のウェルディ長泉で実施した。 署員ら約10人がのぼりを立てて、客にチラシや啓発品を配布した。緊急性のない用件は相談ダイヤル「#9110」を利用するよう伝えた。このほか、多発する特殊詐欺の手口を紹介し、被害の未然防止を訴えた。
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軽トラ盗んだ疑い 長泉の男逮捕
大仁署は14日、窃盗の疑いで長泉町の職業不詳の男(60)を逮捕した。逮捕容疑は同日午後2時ごろ、伊豆市の病院敷地内で同市の農業男性(81)の軽トラック1台(30万円相当)を盗んだ疑い。同署は男の刑事責任能力の有無などを慎重に調べている。
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21年倒産減り180件 静岡県内企業民間調べ 平成以降3番目低水準
民間信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店が12日発表した2021年の県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前年比23件減の180件だった。新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の資金繰り支援などで倒産件数が抑えられ、平成に入ってから過去3番目の低水準となった。コロナ関連倒産は46件と前年から16件増加した。 負債総額は84・7%増の561億8200万円。大興製紙(富士市)と、沼津市の淡島ホテルの旧運営会社「淡島ホテル(現AWH)」の関連会社長田事業(長泉町)がいずれも負債額100億円を超える大型倒産だったことが大幅増の要因となった。 倒産企業の業種別は建設業が最も多く46件。次いでサ
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三島の全小中校に米山梅吉の伝記 日本初のロータリークラブで初代会長
長泉町の米山梅吉記念館は11日、日本初のロータリークラブで初代会長を務めた米山梅吉(1868―1946)の功績を紹介する写真集と伝記を三島市内の全21小中学校に寄贈した。 幼少期に実母の実家があった三島に移り住み、長泉村の旧家米山家の養子になった梅吉は、1920年に日本で初めて国際ロータリーの思想を導入するなど生涯を通じて社会奉仕活動に取り組んだ。 同記念館は、長泉以外の子どもにも梅吉の偉業に目を向けてもらおうと、三島市の全ての小中学校に各1冊ずつを寄贈した。豊岡武士市長に手渡した同記念館の松村友吉理事長は「誇り高い人物が地元にいたことを子どもに知ってもらいたい」と語った。豊岡市長は「少
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ビュフェ美術館と井上靖文学館 長泉町長、連携視野に視察
長泉町の池田修町長はこのほど、町の文化拠点としての活用を視野に入れている同町東野のベルナール・ビュフェ美術館と、昨年町営移行した井上靖文学館について、今後の具体的な活用法の検討や施設整備に着手する考えを明らかにした。 2021年に両館の経営母体が変わり、ヴァンジ彫刻庭園美術館も県の支援を求めるなど「クレマチスの丘」の運営が変化したことを受け、池田町長は施設との連携を深めようと現地を視察した。 ベルナール・ビュフェ美術館については県東部の文化教育の拠点として考えているという。同館で開催中の長泉北中3年生の写真展を鑑賞し、「教育カリキュラムの事例として面白い」と学校の美術教育と連携する意義を
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新型消防ポンプ自動車を公開 長泉町、消防出初め式
長泉町消防団の出初め式が9日、同町のウェルピアながいずみで開かれ、団員と富士山南東消防本部長泉消防署員ら約100人が防火へ決意を新たにした。 祈念放水やパレードは中止し、規模を縮小して開催した。式典では長年、消防活動に尽力した団員らを表彰。小林一明団長が「家族や町民に安心して頼られる消防団として活動してほしい」と訴えた。 同消防本部は昨年12月に導入した「塔体(とうたい)付消防ポンプ自動車」を公開。地上13・7メートルまで伸ばせるはしごや圧縮空気泡消火装置を備え、一般的なはしご車が進入できない狭い場所での消火・救助活動が可能になる。県東部地区での配備は初めてという。
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夏の思い出絵画「ちいさなアーティスト展」 長泉で作品展
長泉町のベルナール・ビュフェ美術館で8日、県内の子どもたちが「夏の思い出」をテーマに描いた絵画作品を展示する「ちいさなアーティスト展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が始まった。3月1日まで。 県内の幼児と小中学生を対象にした「第41回絵画展」に寄せられた1798点の中から入賞、入選した292点を並べた。 スイカ割りの様子や扇風機に顔を近づける姿、夏の生き物と触れあった体験などをさまざまな画材を使って色鮮やかに描いた。 構図や視点に個性があふれていて、東京五輪・パラリンピックに出場する選手や、会場やテレビの前で応援する様子を捉えた作品も目立った。 動物園での思い出を描いた高木まどかさん(
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産直市4店を直営化 JAなんすん、1月14日改装オープン
JAなんすんは、地元農産物を販売する「産直市」4店舗を、出荷会員による自主運営からJA直営に切り替え、14日にリニューアルオープンする。営業時間の拡大や品ぞろえの充実などを図り、2024年には売り上げ1・6倍の達成を目指す。 直営化するのは、金岡産直市(沼津市東熊堂)、KAU~ら(同市東椎路)、長泉産直市(長泉町下土狩)、すそのふれあい市(裾野市佐野)。近隣農家が収穫したての農産物を出荷し、新鮮さと安全・安心を売りにしている。 近年は売り上げ、来店者数ともに減少傾向だったため、生産者の所得向上につなげようと同JAがてこ入れを決めた。出荷会員が高齢化しているため、運営の負担を軽減し、生産・
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脳腫瘍「集学的治療」重要 症状の特徴解説 がんセンター公開講座
がん医療を学ぶ県立静岡がんセンターの公開講座2021「知っておきたいがん医療最前線」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第6回講座が8日、オンライン形式で開かれた。脳神経外科の三矢幸一医長が「脳腫瘍の最新治療―転移性脳腫瘍・グリオーマ」、西村哲夫放射線・陽子線治療センター長が「最新のがん放射線治療」をテーマに解説した。 三矢医長は、脳腫瘍の症状について半身まひや言語障害など脳の病変の部位で変わり、突然症状が出る脳卒中とは異なり、じわじわ悪化すると特徴を挙げた。医療の発達によりがん患者の生存期間が延び、かつてがんの末期状態とされていた脳転移が増加しているとし、「脳転移とうまく付
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川瀬さん(長泉)かるた新名人 小倉百人一首競技
小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第68期名人位と第66期クイーン位の決定戦が8日、大津市の近江神宮で開かれた。先に3勝した方がタイトルを獲得。会場は緊迫感が漂う中、読み上げる声や畳をたたく音が響きわたり、札が舞った。 名人戦は長泉町の会社員川瀬将義さん(27)が4期目を目指した京都市の塾経営粂原圭太郎さん(30)を3勝1敗で下し、初タイトルを獲得。クイーン戦は京都市の教員山添百合さん(30)が3連勝で初防衛した。 川瀬さんは「今までやってきたことが報われてよかった」と深々とおじぎ。2試合が自陣と敵陣ともに残りの札が1枚ずつになる「運命戦」となったことを振り返り、「最後は自分を信じた
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増えない女性議員 地域や家庭にジェンダーの壁【静岡県議、市町議員アンケート㊤】
各国の男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数」で、156カ国中120位と下位に低迷する日本。政治分野の女性参画の遅れが要因の一つです。衆参両院や地方議会で男女の候補者ができる限り同数になることを目指す「政治分野における男女共同参画推進法」の施行から3年半。女性議員がなかなか増えない背景に何があるのか、静岡県議会と市町議会の女性議員へのアンケートから、2回にわたり考えます。 アンケートは2021年11月下旬、県議会と市町議会の全女性議員118人を対象に行い、98人の回答を得た。女性議員が増えない理由を探るため、立候補や議員活動に際しての女性ならではの悩み、壁について特に尋ねた。実名で回答の上
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幻の「長泉メロン」通年栽培目指す 回収LPガス、暖房に有効活用 容器処理業者が農業に挑戦
LPガス容器くず化処理業の大静テクノ(長泉町)が、生産農家が減った町の特産品「長泉メロン」の養液栽培に取り組んでいる。メロンは通常夏に収穫されるが、廃棄のために回収したプロパンガスのボンベに残るガスを温室の暖房に有効活用してコストを削減、年間を通じた出荷を目指す。出荷基準を満たす高品質メロン生産の実現に向け、技術が確立できるよう試行錯誤を重ねている。 長泉メロンは生産数の少なさから「幻のメロン」と呼ばれ、1株に1玉だけ残して栽培するため甘みが強いのが特徴。生産が始まった戦後間もない時期に8軒あった農家は、栽培の難しさや後継者不足などで2019年には2軒に減った。同社の白砂伸之社長は「回収し
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静岡県東部DI プラス水準 10~12月期、3年ぶり
企業経営研究所(長泉町)が6日公表した2021年10~12月期の県東部地域企業経営動向調査の結果によると、業況判断指数(DI)はプラス7・1と前期から13・4ポイント上昇した。プラス水準となるのは18年10~12月期以来、3年ぶり。 調査は11~12月に実施し、226社が回答した。業況判断DIは製造業がプラス10・1で14・4ポイント上昇、非製造業がプラス5・1で12・9ポイント上昇した。緊急事態宣言が解除になり、経済活動の制限が緩和されたことで、各業種で売り上げが上向きになったという。 売り上げ動向DIは全産業ベースでプラス0・4と7・6ポイント改善した。業種別では「パルプ・紙・紙加工
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長泉町、2月1日から 3回目コロナワクチン接種
長泉町は5日、65歳以上の町民を対象に3回目の新型コロナウイルスワクチン集団接種を、2月1日から開始すると発表した。 接種券は2回目の接種日から7カ月経過した人に1月中旬から発送する。昨年8月5日までに2回目を接種した人には、町が集団接種日時を決め、日程変更やキャンセルを希望する人のみ手続きをする。同月6日以降に2回目を接種した人は、接種券が届き次第、予約サイトかコールセンターから予約する。 集団接種会場はウェルピアながいずみ。個別接種は2月7日から町内8医院で行う。集団接種はファイザー製ワクチンで開始し、モデルナ製が供給され次第、交互接種に移行する。75歳以上には、自宅から接種会場への
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多彩な盆栽ずらり 長泉で5日まで
日本盆栽協会東駿河支部の第42回盆栽展が4日、長泉町納米里の渡伸苑で始まった。5日まで。 会員20人が長年にわたって手塩にかけた盆栽を1点ずつ出展した。ロウヤガキやナシなどの実物、モミジやコナラなどの雑木、ヒバイやヒメサザンカなどの花物と多彩な作品がそろった。温度管理や光の調整などを行い、展示に合わせて花を咲かせたり、実を残したりした力作が来場者を楽しませている。 野木勉支部長は「工夫を凝らした最高の作品ばかり」と話した。会員が手掛けた盆栽や鉢の販売コーナーも設けている。
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新通学路の安全を確認 長泉南小
長泉町と町教委、県沼津土木事務所などはこのほど、来年3月の都市計画道路沼津三島線開通に伴い、通学路が変更される長泉南小の新通学路の安全確認を実施した。 沼津三島線は旧国道246号と長泉中央通りを東西につなぐ路線として同校北側に整備される。通学路だった複数の町道が通行できなくなり、通学路の見直しを進めていた。10月から町と学校、県の担当者らが児童の安全を確保できるよう通学路を視察し、児童が利用する新幹線トンネルの照度を上げるなど対策を図っている。 今回は新通学路の危険箇所などを点検し、歩道の早期開通やグリーンベルトの敷設を担当機関に求めることなどを決めた。 同校の横山邦雄教頭は「保護者に
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広がっていく言葉の海 しずおか連詩の会参加 水沢なおさん手記
2021年の「しずおか連詩の会」は、浜松市内で9~11日に詩人ら5人による創作、12日に発表会が行われた。初参加の詩人水沢なおさん(長泉町出身)が、「言葉の海」を懸命に泳いだ4日間を振り返った。 ◇ 12月9日から12日まで、しずおか連詩の会のため、浜松に滞在していました。静岡県出身の詩人として、いつか参加してみたい、とずっと憧れていた会でした。 ひりひりとした緊張感を抱えて、浜松駅に降り立ちました。今回の参加者は、詩人の野村喜和夫さんと四元康祐さん、歌人の東直子さん、俳人の高柳克弘さん。わたしも含めた5人で3日間、詩のリレーをします。 和やかな雰囲気のまま会がはじま
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仮想通貨詐取 長泉の男起訴 静岡地検沼津支部
静岡地検沼津支部は28日、電子計算機使用詐欺の罪で長泉町、建設業の男(47)を静岡地裁沼津支部に起訴した。起訴状などによると、被告は昨年8月12日、知人が所有する暗号資産(仮想通貨)のパスワードを入力し、知人になりすまして仮想通貨を別の知人のアカウントに送金させ、だまし取ったとされる。 同地検支部は28日付で、被告と共謀したとして電子計算機使用詐欺容疑で逮捕、送検され、処分保留で釈放されていた裾野市の会社役員の男性(46)について不起訴処分とした。同地検支部は不起訴理由を明らかにしていない。
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静岡がんセンター 小児科設置に尽力 2人に知事感謝状
静岡県はこのほど、県立静岡がんセンター(長泉町)への小児科設置を実現するために尽力した藤枝市の八木洋さん(81)と三島市の望月智江さん(68)に知事感謝状を贈った。 元静岡骨髄バンクを推進する会会長だった八木さんはセンター開設の準備段階だった1997年ごろ、県が小児科を設置しない予定を知った。同会東部支部長だった望月さんと共に、県や医師会への働きかけや署名活動など、設置に向け地域での理解を深めようと取り組んだ。 同センターで開いた贈呈式で、同センターの山口建総長が2人に感謝状を手渡した。八木さんは「小児科設置は人生で一番実現できて良かったこと。多くの人の協力に感謝したい」と話した。 2
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画家ビュフェ作品 日仏懸け橋に 長泉町長、ゆかりの村と会議
長泉町の池田修町長は27日、画家ベルナール・ビュフェが晩年を過ごしたフランス・トゥルトゥル村のブルーニュ村長とのオンライン会議を、同町のベルナール・ビュフェ美術館で初開催した。2024年のビュフェ没後25周年を見据え、交流の展望を話し合った。 フランス南東部に位置する人口約千人の同村は「フランスで最も美しい村」に選出された。ビュフェが手掛けたチョウとクワガタの彫像など同村の自宅を描いた作品「ラ・ボーム」は、同館が収蔵している。多くの作品を収蔵する同館の存在を知ったブルーニュ村長が、NPO法人「日本で最も美しい村」連合在仏研究員の高津竜之介さんを介し、交流を申し出たという。 会議は高津さん
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地方創生推進へ協定締結 長泉町と明治安田生命
長泉町と明治安田生命保険は24日、地方創生の推進に向けた包括連携協定を締結した。町民の安心安全や健康推進、スポーツ振興をはじめ、子育てや地域経済、高齢者支援、防災対策など幅広い分野に取り組んでいく。 同社の「地元の元気プロジェクト」の一環。今田孝司沼津支社長と池田修町長が町役場で協定を締結した。今田支社長は「地元のためにいかに役に立てるかを念頭に置いて、具体的な連携をしたい」とあいさつ。 池田町長は「ネットワークや資源を活用し、地域活性化につなげたい」と話した。
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楽天入団の前田先輩にエール 長泉のチームがお祝い
長泉町の中学硬式野球「スルガマリンボーイズ」は26日、OBでプロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスにドラフト3位で入団した前田銀治選手(18)=三島南高=のお祝いセレモニーを沼津市の愛鷹球場で開いた。現役選手とOBら約80人が駆け付け、プロの世界へ羽ばたく前田選手にエールを送った。 同チーム出身選手がプロ球団に入団するのは、10期生の前田選手が初めて。セレモニーで工藤隆監督(53)から記念品を受け取った前田選手は「一生懸命練習して、早く一軍でプレーする姿を見せたい」と意気込みを語った。 工藤監督は前田選手について「当時から身体能力が抜群で頑張り屋だった」と述べ、「最初から飛ばし過ぎて、けが
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年齢、体力に合わせ治療 前立腺がん特徴解説 静岡がんセンター公開講座
がん医療を学ぶ県立静岡がんセンターの公開講座2021「知っておきたいがん医療最前線」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第5回講座が25日、オンラインで配信された。同センター副院長の庭川要泌尿器科部長が前立腺がんの診断と治療、池田宇次血液・幹細胞移植科部長が造血器悪性腫瘍の最新治療の概要をテーマにそれぞれ講演した。 庭川部長は、前立腺がんの特徴として初期にほぼ自覚症状がなく、進行が比較的緩やかな点を説明した。前立腺がんの発生や増殖は、男性ホルモンが大きく関与しているとされるため、薬剤によるホルモン療法が有効という。一般的に副作用は軽微だが、長期投与では効果が無くなる可能性があ
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長泉の美術館に文化局移転検討 静岡県、県庁本庁機能分散化へ
静岡県は2022年度、県庁の本庁機能を分散化し、出先機関の役割を含めて再編する「次世代型県庁構想」に本格着手する。老朽化する県庁舎は建て替えせず、DX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革に対応した形で庁舎機能を分散化する。モデル事業として、スポーツ・文化観光部内の文化局を県東部に移転させる方向で検討を進めている。関係者への取材で分かった。 文化局の移転候補地となっているのは、長泉町の複合文化施設クレマチスの丘にある「ヴァンジ彫刻庭園美術館」。同館はコロナ禍による経営難から閉館危機にあり、県の支援を求めていた。移転の規模や時期など詳細は今後詰めるが、文化局内の企画部門や県立美術館
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詐欺被害防止で感謝状 裾野署
裾野署は23日、詐欺被害の未然防止に貢献したとして、長泉町の静岡銀行下土狩支店(杉山正則支店長)と行員の柏木香代子さんに署長感謝状を贈った。 同署などによると、13日、70代男性が落ち着かない様子で50万円の振り込みを申し出たという。柏木さんが目的を聞くと、男性は「競馬のお金を振り込みたい」などと話したため、詐欺を疑い、同署に通報した。 同支店で開いた贈呈式で山下安則署長から感謝状を受け取った柏木さんは「お客様の大事な預金を守れてほっとした」と話した。山下署長は「高い防犯意識で、突っ込んだ質問をして被害を防いでくれた」と感謝した。
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記者コラム「清流」 ビュフェに共鳴する中学生
「世界に自分ひとりしかいないようだ」「きれいだけどよく見るときれいじゃない」-。薄暗い部屋に差し込む一筋の光のように鋭利な言葉は、画家ベルナール・ビュフェに触発された中学生が発したものだ。 長泉町のベルナール・ビュフェ美術館では来月まで、長泉北中生がビュフェの作品に影響されて撮った写真を展示している。塾帰りの夕焼け、机に積み上がる参考書。日常のふとした瞬間を捉えた写真と、ビュフェが抱えた絶望や孤独、その先にある希望が、時代を超えて共鳴していた。 作品を見た生徒は「みんな詩人だったんだ」と仲間の意外な一面に驚いた様子。心の底に沈んだ思いが自然ににじみ出てしまうのも、写真の面白さなのかもしれない
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三島産にんじんジュース ふじのくにセレクション「最高金賞」 市長に受賞報告
静岡県内農林水産物を生かした加工品を表彰する「ふじのくに新商品セレクション」(県主催)で、三島市特産のニンジンを使った「ぎゅっとまるごとにんじんジュース」が最高金賞に輝き、関係者がこのほど豊岡武士市長に受賞を報告した。 東平商会(長泉町)が販売するにんじんジュースは高血圧に効果的なギャバを豊富に含んだ機能性表示食品。山本食品(同市)がNPO法人「にじのかけ橋」とコラボし、本来は廃棄するシイタケの軸で作ったワサビのつくだ煮「しいたけコロリンコロコロリン わさびと出会ってあぁ、おいし」も金賞を受けた。 東平商会の山本雅弘社長は「苦労もしたが、努力を重ねてここまでに至った。ニンジンを通じて三島
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交通ルール学び、クリスマス満喫 長泉の園児
裾野署と交通安全協会裾野地区支部、中部交通共済協同組合などはこのほど、長泉町の竹原保育園で園児約110人を対象にした交通安全教室を開いた。 交通安全指導員が歩道の歩き方や信号のルールなどを説明。交差点の横断歩道では「手を上げて、左右だけでなく前後から曲がってくる車にも注意してね」と呼び掛けた。 園児は反射材を使ったキーホルダーを作り、クリスマスツリーに飾り付けた。県警音楽隊によるコンサートなども行われ、園児はクリスマス気分を満喫しながら、交通ルールを学んだ。
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新規感染3人 22日の静岡県内【新型コロナ】
静岡県内で22日、新たに3人の新型コロナウイルス感染が確認された。静岡市、函南町、長泉町で各1人。 県によると、入院しているのは3人で、重症者はいない。 県は、12、18、19日に入国したオミクロン株陽性者や同株の陽性が疑われる感染者の濃厚接触者が県内に新たに7人いたと発表した。同じ飛行機に搭乗していた。体調不良者はいない。県内のオミクロン株の濃厚接触者は計115人となり、うち21人が待機期間を終了した。 静岡市は21日に公表した感染者1人について、医療機関から取り下げがあったと発表した。県内の累計感染者は2万6880人(再陽性者を含め2万6881人)。
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災害時の遺体収容協力 長泉町、冠婚葬祭互助協と協定
長泉町は21日、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会と災害時の遺体収容に関する協定を締結した。 同協会には全国の冠婚葬祭業200社以上が加入する。豪雨や台風、地震などの大規模災害で多数の死者が生じた際、町の要請を受けて、遺体の洗浄や縫合などの措置に協力する。安置に必要な資機材や作業、安置施設の提供、遺体搬送なども行う。 町役場で協定書に調印した同協会の児玉智総務課長は「東日本大震災や熊本地震でも支援にあたった」とあいさつし、災害発生時は協会員の東日本セレモニー(同町)が中心になって対応すると説明した。池田修町長は「町では過去に大災害がなく、遺体収容は経験がないため心強い」と述べた。
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がんセンターにおもちゃなど寄贈 子どもを守る会支部
公益財団法人がんの子どもを守る会静岡支部(谷井晃子代表)は18日、長泉町の県立静岡がんセンターに入院する子どもたちに、ぬいぐるみや文房具、カードゲームなどをクリスマスプレゼントとして寄贈した。 同センターで開かれた贈呈式に谷井代表らが訪れ、石田裕二小児科部長に手渡した。谷井代表は「病院で、家にいるような癒やしの時間を過ごしてほしい」と話し、石田部長は「子どもたちにとっておもちゃは大事。病棟の雰囲気が良くなる」と感謝した。 同支部は、同センターの子どもに毎年プレゼントを贈っている。今回は流産、死産などを経験した家族のサポートを行うレインボープラネッツ(三島市)も協力した。
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がんセンターに車いすなど寄贈 生保協会沼津地区
生命保険協会県協会沼津地区(地区会長・十河健二日本生命沼津支社長)は16日、車いすなどを長泉町の県立静岡がんセンターに寄贈した。 同地区は、2002年の開院以来、センターが希望する品を贈っている。今年は加盟社6社の従業員が浄財計約60万円を寄せ、車いす14台と車いすに使用する酸素ボンベ架台7台、転倒防止バー9個を購入した。同センターで開かれた贈呈式で、十河地区会長が上坂克彦病院長に目録を手渡した。十河地区会長は「他のがんセンターと比較して高齢の患者が多いと聞いた。闘病に役立ててもらいたい」と話した。
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子育て世帯給付金 長泉町、24日振り込み 10万円一括
長泉町は16日、国が実施する子育て世帯への臨時特別給付金について、現金10万円を一括支給すると発表した。中学生以下がいる児童手当受給者には24日に振り込む。申請が必要な高校生や公務員世帯には、来年1月18日の支払いを予定する。 当初は児童手当受給者に5万円を年内に先行給付する計画だったが、国の方針を受けて変更した。追加分の財源は基金の運用などで対応する。
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苦悩 解放感 海と空 感じたままに塗る/ベルナール・ビュフェ 色彩と線㊤「色の変遷」
戦後の具象画シーンを引っ張ったフランス人画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)は、2020年秋から21年初頭にかけて東京で回顧展が開かれるなど、近年再び注目度が高まっている。ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)で開催中の所蔵品展「具象画家 ベルナール・ビュフェ-ビュフェが描いたもの-」で見られる代表作を上下2回の特集で紹介し、作品の背景や技法を読み解く。「上」のテーマは「色の変遷」。 初期のビュフェは栗色や灰色など、少ない色で画面を構成する。21歳のビュフェの自画像とも言われる≪肉屋の少年≫について同美術館の杉崎有拡学芸員は「第2次大戦直後のフランス社会、そして自分自身の苦悩や不安を
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幼児と小中学生 夏の思い出絵画展 長泉で表彰式
長泉町のベルナール・ビュフェ美術館は12日、県内の幼児と小中学生を対象にした絵画コンクール「第41回絵画展」(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式を同町のクレマチスの丘ホールで行った。 「夏の思い出」をテーマに作品を募り、寄せられた1789点から六つの部門別に最高賞の金賞など入賞作品292点を選んだ。生き物観察やたき火、海や川での遊びなど、今夏の体験を生き生きとしたタッチで表現した秀作がそろった。 表彰式には金、銀、銅賞入賞者121人が参加した。同館の石田伸吾常務理事が賞状を手渡した。 入賞作品は2022年1月8日~3月1日に同館で開く「ちいさなアーティスト展」で展示する。 各部門の金
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乳房 普段から意識を 静岡がんセンターオンライン講座
がん医療を学ぶ県立静岡がんセンターの公開講座2021「知っておきたいがん医療最前線」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第4回講座が11日、オンラインで配信された。高橋かおる乳腺センター長が「乳がん-検診と治療」、伏屋洋志リハビリテーション科部長が「がんのリハビリテーション治療」をテーマに講演した。 高橋乳腺センター長は、女性のがんの中で最も患者数が多く、30~40代の比較的若い年代にも注意が必要な乳がんを解説した。日ごろから乳房を意識する生活習慣「ブレスト・アウェアネス」を心掛け、変化に気づいたらすぐに受診することが早期発見につながるとした。乳がんの治療は、しこりの大きさや
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職員が不審者対処訓練 長泉・池田病院
長泉町の池田病院は8日、不審者に対応するための防犯訓練を行った。裾野署と連携し、病院職員約40人を対象に初めて実施した。 署員が相模原障害者施設殺傷事件などの事例を挙げ、不審者侵入時の対処方法として、入り口の制限▽マニュアル作成―などを呼び掛けた。訓練では、院内に侵入した不審者を職員が制止・通報し、刺股で制圧する流れを確認した。池田聡院長は「刺股の使い方や撃退法を学んだ。患者の安全を守れるよう対策に取り組む」と総評した。
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子育て世帯給付 24日から給付へ 長泉町
長泉町は10日、国の新型コロナウイルス経済対策の子育て世帯への臨時給付金のうち、町の児童手当を受給している中学生以下の子どもがいる世帯を対象に、1人当たり現金5万円の先行給付金を24日に支給すると発表した。 申請が必要な高校生や、公務員世帯には随時支払う。2回目の給付日は未定。臨時給付金の対象は7100人を見込んでいる。
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8議案を可決 長泉町議会閉会
長泉町議会11月定例会は10日、最終本会議を開き、企業内保育所の新設や長泉小学区に臨時設置する放課後児童会の経費など1億7千万円を追加する本年度一般会計補正予算など7議案と、追加上程した国の子育て世帯臨時特別給付金の関連費約3億5700万円を計上した本年度一般会計補正予算案を、原案通り可決し、閉会した。
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杏林堂薬局 長泉出店へ 駿東で初
ドラッグストアの杏林堂薬局(浜松市中区)が長泉町に新店舗「長泉中土狩店」を出店することが9日までに、同社などへの取材で分かった。県東部への出店は富士、富士宮市の4店舗に続く5店舗目で、駿東地区では初めてとなる。2022年6月のオープンを目指す。 出店予定地はパチンコ店の跡地で敷地面積は約6200平方メートル。駐車場は73台分を用意する。売り場面積は約1700平方メートル。調剤薬局を併設して処方箋を受け付けるほか、肉や魚などの生鮮食品も取り扱う。 同社は県西部を中心に88店舗を展開している。東部には2014年の富士松岡店(富士市)を振り出しに、21年4月には富士宮浅間店(富士宮市)を出店し
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ビュフェ作品に何思う 写真と言葉で自由に表現 長泉北中生
長泉町立長泉北中3年生が、同町のベルナール・ビュフェ美術館と連携した美術教育に取り組んでいる。今年は生徒がフランスの画家ベルナール・ビュフェの作品に触発された感情を写真として表現した。中学生ならではの視点で解釈した作品は来年1月16日まで同美術館で展示する。 同校美術科は2014年から同館と連携した授業を開始した。3年生182人は夏休みに同館の企画展を鑑賞。作品から感じたことを写真と自分の言葉で表現する課題に臨んだ。会場にはスマートフォンなどで撮影した写真60枚とともに、思いを紡いだ言葉を掲示した。全作品はスライドで放映している。 このほど会場に訪れた長坂咲希さんは風景画「村の通り」から
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伊豆縦貫道・長泉IC付近 9日、夜間通行止め
国土交通省沼津河川国道事務所は9日午後9時から10日午前6時まで、伊豆縦貫道長泉インターチェンジ(IC)付近の下り約1キロ区間を、橋梁(きょうりょう)点検のため夜間通行止めにする。同ICのランプ(出入り口)は通行可能という。
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企業の知的財産活用 三島信金が支援強化 特許庁出先機関と協定
三島信用金庫(平井敏雄理事長)は、企業の知的財産活用に対する支援を強化する。新型コロナ禍で収益悪化が続き、自社の新たな強みを模索する企業の知的財産権の取得や有効活用などに対して情報提供や助言をする。 特許庁の県内の出先機関「県知財総合支援窓口」(静岡市葵区、疋田真左人事業責任者)とこのほど、連携協定を締結した。県内の金融機関で、支援窓口との協定締結は初めて。 これまで同信金と支援窓口は、企業から寄せられた計11件の知的財産に関する相談に対応してきた。経営が厳しい企業が依然多く、今後は相談が増加するとみて、協定を締結して企業の支援を深化させることで一致した。 知的財産をテーマにした企業向
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長泉義母刺殺 被告の長男妻が控訴 懲役15年判決に不服
長泉町の自宅で2020年3月、無職女性=当時(69)=を刺殺したとして、殺人の罪に問われた長男の妻(33)が7日、懲役15年とした静岡地裁沼津支部の裁判員裁判の判決を不服として東京高裁に控訴した。 被告は一審では一貫して事件への関与を否定し、弁護側は第三者の犯行の可能性を主張して無罪を訴えていた。3日の同地裁支部判決は検察側の立証を全面的に採用し、被告が女性を殺害した犯人と認定。「強固な殺意で執拗(しつよう)な犯行。態様や結果は重い」と断じた。 一審判決によると、被告は20年3月10日、自宅で同居する女性の胸などを包丁で複数回、突き刺すなどして殺害した。
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静岡がんセンター 油彩作品「マスト」展示 長泉
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)でこのほど、洋画家栗原高光さん(73)=横浜市=の油彩画「マスト」の贈呈式が行われた。患者や家族らの心の癒やしになるよう、同センター2階の待ち合いエリア付近に展示した。 同センターでの贈呈式で、栗原さんは「多くの方が気軽に油絵に親しんでほしい」と話した。山口建総長は「立派な絵画を寄贈いただきありがたい」と謝辞を述べた。 寄贈した油彩画は、ペインティングナイフで描いた縦130センチ、横162センチほどの風景画。1997年の日展で特選を受賞した作品で、港にヨットが浮かぶ情景を描いた。
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旭日単光章受章 盛田さんに伝達 長泉
経済産業省関東経済産業局は6日、長泉町のファルマバレーセンターで、2021年の秋の叙勲で旭日単光章を受章した東海部品工業(沼津市)の盛田延之会長(74)に対する伝達を行った。 盛田会長は、自動車用ねじ部品などを製造、販売する同社の医療機器分野への参入に尽力するなど、長年にわたり多分野において貢献した。 式典には県立静岡がんセンターの山口建総長らが出席。同局担当者から勲記と勲章を受け取った盛田会長は「受章するとは思わずびっくりした。たかが1本、されど1本のねじには、夢と希望と無限大の可能性がある」と喜んだ。
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SPAC俳優・奥野さん、演劇部指導 重心と呼吸の重要性強調 長泉・知徳高
静岡県文化財団の事業「マイクロ・アート・ワーケーション」で三島市に滞在し、市民と芸術を通じて交流していた県舞台芸術センター(SPAC)の俳優奥野晃士さん(53)が4日、長泉町の知徳高を訪れて演劇部の指導に当たった。今回を皮切りに定期的な指導を続けるという。 「体の存在感が言葉の存在感を高める」とし、重心と呼吸をコントロールする必要性を強調。片足を前に大きく回して膝を上げた後、すり足やつま先立ちをするトレーニングを実践し、力強い演技に向けて下半身の安定感を高めるよう呼び掛けた。舞台芸術で求められる動きを「体のフィクション」と表現し、無駄のない生理的な動き、スピードとブレーキ―などのポイントを
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規模縮小でも備え工夫 コロナ考慮の避難所運営も 地域防災訓練、2年ぶり全市町で 静岡県内
静岡県が定める「地域防災の日」に合わせ、県内各地で5日に行われた地域防災訓練。新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない中、2年ぶりに全35市町で訓練を実施し、参加者は自主防災組織を中心に約37万8千人(速報値)を数えた。それでもコロナ禍前の2019年と比べると、半数強にすぎない。規模縮小や密を避けるなど、感染防止対策を踏まえた訓練のあり方に戸惑う自主防も多かった。一方、コロナ対策を踏まえた避難所の開設訓練など、感染症に対応する備えの重要性を確認した地域もあった。 浜松市中区の相生小校区の8町内会による合同訓練は例年千人規模で行うが、今年の参加者は百人程度だった。中高生の参加はなく、一般住民
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長泉町 アンカー小林選手、3位争い制す【静岡県市町駅伝】
長泉町は目標の優勝には届かなかったが、トラック勝負に持ち込まれた3位争いを制して意地を見せた。 アンカー小林翔大選手(22)=陸自滝ケ原駐屯地=は、残り200メートルあたりから渾身(こんしん)のラストスパート。粘る函南町を突き放し、三本指を掲げてゴールを駆け抜けた。 「ラストのトラック勝負では絶対負けない」という気持ちで臨んでいた。レース中盤を強化するために、持久力をつける練習を重ねてきた。函南町がすぐ後ろに迫る中で受け取ったたすき。持ち味を生かす展開となった。並走する相手の動きを冷静に見定め、「これならいける」と一気に勝負に出た。 ただ、優勝は果たせなかった。斗沢秀春監督(61)は「
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長泉町 中学生が奮闘 3位確保に貢献【静岡県市町駅伝】
長泉町は中学生の奮闘が光った。長泉中3年の関口は高校生ランナーがひしめく1区で堂々の区間4位。「(1区で町の部トップの)清水町を見失わないように頑張りました」と笑顔を見せた。 8区は同1年の東が上級生と互角に渡り合い、区間3位に食い込んだ。「来年は区間賞を取って区間新も出したい」と強気に語った。ともに同3年の7区伊藤、11区小名も粘り強く順位をキープした。 町の部最多8度の優勝を誇る長泉町。ただ、第13回大会(2012年)を最後に9度目に手が届かない。「優勝には全区間の6割を占める中高生の層を厚くすることが欠かせない」と斗沢監督(長泉陸協)。確かな手応えを得て、再び王座奪還を目指す。
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長泉義母刺殺 懲役15年、無罪主張退ける 静岡地裁沼津支部判決
長泉町の自宅で2020年3月、無職女性=当時(69)=を刺殺したとして、殺人の罪に問われた長男の妻の無職の女(33)の裁判員裁判判決公判で、静岡地裁沼津支部は3日、懲役15年(求刑懲役18年)を言い渡した。被告は事件の関与を否認して無罪を主張していたが、菱田泰信裁判長は「被告が犯人であることは明らか」として退けた。 菱田裁判長は判決理由で、血液の付着した衣服は犯人が着用し、犯行後に洗濯されたと指摘した。凶器の包丁が自宅の物で、事件があった当時に自宅にいたのは被告と女性だけだったことや、殺害計画とみられるメモを作成したことなどから被告の犯行と認定した。 弁護側が、現場の布巾から同居家族以外
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HPVワクチン接種率 勧奨中止前水準に戻る 長泉町一般質問
長泉町の三沢哲也健康増進課長は2日の町議会11月定例会一般質問で、子宮頸(けい)がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンの接種率が積極的な接種勧奨を中断する以前の水準に戻っていると報告した。加藤祐喜氏(新風)への答弁。 厚生労働省は、HPVワクチン接種後に全身の痛みなどを訴える人が相次ぎ、2013年6月から積極勧奨を中断したが、来年4月の再開を決めている。 本年度の同町の接種対象者は、10月末時点で中学1年~高校3年の952人。ワクチンは3回の接種が必要で、10月末時点の接種率は1回目約37%、2回目約29%、3回目約6%となった。副反応報告は3人の保護者
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通学路の安全対策 予算編成で要望書 長泉町議会・政和会
長泉町議会会派の政和会(植松英樹代表)は1日、2022年度予算編成に向けた要望書を町役場で池田修町長に提出した。 要望は47項目。重点項目には、7月豪雨災害の早期災害復旧▽継続的な新型コロナウイルス対応▽GIGAスクール構想の円滑な推進▽都市計画沼津三島線開通に伴う通学路の安全対策―など6項目を挙げた。4月に始まった第5次町総合計画の政策分野ごとの要望41項目も盛り込んだ。
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見て、触れて、石彫を体感 長泉・ヴァンジ美術館で企画展
長泉町の複合文化施設クレマチスの丘にあるヴァンジ彫刻庭園美術館は2022年3月29日まで、石彫作品を集めた企画展「すべてのひとに石がひつよう 目と、手でふれる世界」を開いている。作品に直接触れることができる展示会で、視覚障害者を含めた多くの人が楽しめる。 ジュリアーノ・ヴァンジを含む作家ら8人のグループ展で、約30点が並ぶ。長谷川さちさんの「nebula」は黒御影石をのみで彫り出して星雲を表現した。素材の感触や温度などを肌で感じることができる。 同館では多くの人に豊かな美術体験を提供しようと、6月から視覚障害者向けの情報提供と移動支援を目的としたスマートフォンアプリ「ナビレンズ」を本格導
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状況証拠の評価焦点 長泉・義母刺殺3日判決 静岡地裁沼津支部
長泉町下土狩の自宅で2020年3月、無職女性=当時(69)=を刺殺したとして、長男の妻で殺人の罪に問われた無職の女(33)に対する裁判員裁判の判決が3日、静岡地裁沼津支部で言い渡される。検察側は懲役18年を求刑し、弁護側は無罪を主張。直接証拠がない中、検察側が積み重ねた状況証拠を裁判員らがどう判断するか注目される。 検察側は①被告が事件当時在宅していた②凶器の包丁は自宅のもの③女性の血が付いた衣服や殺害計画と考えられるメモなどの証拠が見つかっている-ことから「外部の第三者の犯行とは考えられない」と主張した。犯行着衣とみられる血の付いた衣服などは、メモに記載された内容と一部一致していて、罪証
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長泉・義母刺殺 裁判員裁判の主な争点(一覧表)
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補正予算案を可決 長泉町議会開会
長泉町議会11月定例会は29日、開会し、会期を12月10日までの12日間と決め、15議案を上程した。このうち、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種費用8800万円を追加する本年度一般会計補正予算案は原案通り可決した。
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ひき逃げの疑い 運送業の男逮捕 裾野署
裾野署は29日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで沼津市原、運送業の男(40)を逮捕した。 逮捕容疑は6日午後10時55分ごろ、長泉町下土狩の交差点で軽トラックを運転中、同町の会社員男性(21)の乗用車に正面衝突したにもかかわらず、車両を放置して逃走した疑い。同署によると、男性は首などに軽傷を負ったという。
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格闘技の動き 健康増進に一役 長泉・知徳高生が体験
長泉町の知徳高スポーツ健康コースの2年生約50人は26日、同町のフィットネスジム「フィットファースト24長泉店」で校外学習に取り組み、健康増進につなげるトレーニングを専門家から学んだ。 生徒の多くが運動部に所属し、競技力向上に加え、健康を意識したトレーニングを経験してほしいと企画した。生徒はインストラクター青柳紀映さんの指導を受け、空手やボクシングなど格闘技の動きを取り入れたエクササイズに挑戦。音楽に合わせてパンチやキックを繰り出した。 小川穣さん(17)は「今までやったことのない動きだった。一体感のある雰囲気を楽しめた」と話した。 生徒は、12月3日にバーベルを使って全身を鍛える運動
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最新の薬物療法紹介 静岡がんセンターオンライン講座
がん医療を学ぶ県立静岡がんセンターの公開講座2021「知っておきたいがん医療最前線」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第3回講座が27日、オンラインで配信された。村上晴泰化学療法センター部長が「肺がん薬物療法の最新治療」、静岡がんセンター研究所の北村有子看護技術開発研究部長が「医療情報を得て活用するために-患者向けがん薬物療法説明書の紹介」をテーマに講演した。 村上部長は、抗がん剤の開発により効果が高い薬剤が使われている現状を説明した。以前は、治療薬として「殺細胞薬」が一般的だったが、近年はがん細胞の特定分子を攻撃する「分子標的薬」に変化し、副作用を軽減する支持療法も進歩し
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医療機器開発へ 現場ニーズ探る 長泉
ふじのくに医療城下町推進機構は25日、新たな医療機器開発に向けて現場のニーズの重要性について理解を深めるワークショップをオンラインで始めた。日本バイオデザイン学会と連携し、12月までに3回実施する。 医療機器の開発を手掛ける県内外の企業や研究者、医療従事者ら18人が参加した。初回は、名古屋大医学部付属病院の佐伯将臣医師らが講師を務め、グループごと医療現場での実例を基に、課題解決に必要な医療機器やサービスのアイデアを出し合った。 次回は開発へのヒントを探るため、現場の医師へのインタビューを行う。最終回では新たな医療機器をグループごとに提案し、発表する予定。
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12月2日から長泉・ビュフェこども美術館再開 予約制で
長泉町東野のベルナール・ビュフェ美術館は12月2日から、併設する「ビュフェこども美術館」を再開する。 同美術館は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年3月から休館していた。緊急事態宣言の解除や感染者数の減少などを受けて再開する。こどもが美術に出合うきっかけづくりの場として、遊びながら美術に親しむことができる。 事前予約制。開館は休館日を除く午前10時半~正午と午後1時半~3時で各定員25人。ベルナール・ビュフェ美術館の入館料が必要。予約は電話のみ、2週間先までできる。予約・問い合わせは開館日の午前10時~午後4時半に同美術館<電055(986)1300>へ。
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大雨被害支援の静岡県東部8社表彰 国交省沼津事務所
国土交通省沼津河川国道事務所はこのほど、7月の大雨で災害対策支援に当たった静岡県東部の建設業8社を、災害対策関係功労者として沼津市の同事務所で表彰した。 8社は熱海市逢初川の大規模土石流災害への対応や、長泉町本宿の黄瀬川護岸の応急復旧作業などに当たった。表彰式には関係者が出席し、渡部正一所長から感謝状を受け取った。渡部所長は迅速な災害対応に感謝し、「今後も官民連携し、地域のため貢献していきたい」と述べた。 表彰された企業は次の通り。 渡辺工業(裾野市)臼幸産業(小山町)集組(沼津市)土屋建設(伊豆の国市)小野建設(三島市)山本建設(同)中林建設(同)駿豆建設(同)
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高3稲葉さん(長泉)デビュー戦優勝 富士SW「スーパーFJ」
御殿場市内の高校に通う3年生でレーシングドライバーの稲葉摩人(まひと)さん(18)=長泉町=がこのほど、富士スピードウェイ(小山町)で開催されたフォーミュラレースの入門カテゴリー「スーパーFJ」のデビュー戦で優勝を果たした。稲葉さんは「チームや家族に結果で恩返しができて安心した」とレーサーとしての好発進に納得の表情を浮かべた。 出場したのは、富士チャンピオンレース第4戦の中で行われたJAF(日本自動車連盟)筑波・富士スーパーFJ地方選手権シリーズの最終戦。全国から17人が集い、タイムアタックの予選と、着順を競う決勝で熱戦を繰り広げた。 稲葉さんは予選を1位通過したが、ペナルティーがあり決
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弁護側再び無罪主張 長泉・義母刺殺公判結審 静岡地裁沼津支部
長泉町下土狩の自宅で2020年3月、無職女性=当時(69)=を刺殺したとして、長男の妻で殺人の罪に問われた無職の女(33)の25日の静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)での裁判員裁判論告求刑公判で、検察側が懲役18年を求刑したのに対し、弁護側は改めて無罪を主張し、結審した。判決は12月3日。 弁護側は最終弁論で、現場から同居家族以外のDNA型が検出されたこと、被告が真犯人を目撃していることなどを挙げ、第三者の犯行の可能性を主張した。洗濯機内などで見つかった血の付いた衣服は、返り血の少なさや付着箇所の矛盾を指摘。その上で「先入観なく証拠を見れば、犯人とするには疑問が残る」と述べた。 被告は最
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義母刺殺、懲役18年求刑 「犯行は危険で悪質」 地裁沼津支部
長泉町下土狩の自宅で2020年3月、無職女性=当時(69)=を刺殺したとして、長男の妻で殺人の罪に問われた無職の被告(33)の裁判員裁判論告求刑公判が25日、静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)で開かれた。検察側は「犯行態様は危険で悪質」として懲役18年を求刑した。 検察側は論告で、事件当時、被告が在宅していたことや、自宅から女性の血が付いた凶器の包丁や衣服のほか、殺害計画と考えられるメモが見つかったことなどを踏まえ、「被告が犯人であることは明らか」と指摘した。犯行着衣とみられる血が付いた衣服は一部洗濯された状態だったとし、「罪証隠滅のためと考えるのが自然」と説明。その上で、「結果は取り返し
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父親の育児参加応援イベント 28日に長泉町で開催
長泉町のこども交流センターパルながいずみは28日、父親の育児参加のきっかけ作りを応援するイベント「パパル日曜日」を開く。 対象は町内在住の夫婦と子ども。父親は子どもとの関わり方やあやし方、運動遊び、育児相談などの講座を受講し、母親はその間にヨガストレッチで育児からリフレッシュする。父親と子どもだけの参加も可能。 6カ月~1歳3カ月児は午前9時半~10時10分、1歳4カ月~2歳児は10時半~11時10分。各回7組限定。参加無料。参加希望者は26日までに同施設<電055(988)1086>へ申し込む。
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「長泉ブランド」 4品目を追加 町商工会が認定
長泉町商工会はこのほど、町の特産品として認定する「長泉ブランド」に、新たに4品目を追加した。町防災センターで認定式を開き、白砂清一商工会長が生産者らに認定書を手渡した。 地元の特産品を町内外に発信しようと2019年に開始した同ブランドの認定品は、今回の認定で42品目となった。白砂会長は「認定ロゴマークを店頭に飾り、各商品のアピールに活用していただいている。今後も新しい商品を開拓し、ブランド品が増えることを期待したい」とあいさつした。 追加認定された長泉ブランドは、国内産もち麦(丸麦)600グラム(永倉精麦)▽肉王(後藤精肉店)▽MISTOジェラート季節のギフトセット(MISTO)▽日焼け
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長泉・火葬場整備 町長らに費用請求 東京高裁控訴棄却
長泉町が裾野市と共同整備している新火葬場整備事業は違法だとして、長泉町の住民有志「長泉町民のための火葬場を考える会」が町に対し、負担金の一部662万円を前町長および現町長に請求するよう求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は22日までに、一審の静岡地裁判決を支持し、控訴を棄却した。18日付。 原告側は火葬場の建設について、遠藤日出夫前町長が虚偽説明をして、共同運営案へと町議会を誤導したなどと主張していた。二審判決では「町議会の議決に違法、無効となる事由はない」と判断した。 原告側は判決を受け、最高裁への上告について「弁護士や会員で話し合い、検討する」と述べた。町担当者は「正当な判決」とコメン
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長泉町、ワクチン3回目接種 65歳以上、2022年2月から
長泉町の池田修町長は22日の定例記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、医療従事者などの先行接種を2022年1月22日から、65歳以上の一般接種を2月17日から開始すると発表した。 対象者は2回目の接種から8カ月以上経過した人。約3万3千人を見込む。接種券は11月下旬から先行接種者に、1月上旬から一般接種者に順次発送する予定。集団接種と並行して町内医療機関での個別接種も行う。 国が前回接種と異なる種類を打つ「交互接種」を認めたことを巡り、池田町長は「(2回目まで集団接種で使用した)ファイザーの不足は目に見えている。接種体制にも大きく影響するため、国は責任感を持って情報
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長泉町議会11月定例会 29日から12日間
長泉町議会は22日、議会運営委員会を開き、11月定例会の会期を29日から12月10日までの12日間とすることを決めた。4氏が登壇する一般質問は2日に行う。 町個人番号カードの利用に関する条例制定や、総額2億5871万円を追加する一般会計補正予算案など15議案を上程、審議する。
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長泉・下土狩駅前広場 23日にマルシェ「とがりtable」
長泉町は23日、JR御殿場線下土狩駅周辺地域の活性化を目指すマルシェ「とがりtable」を同駅横のコミュニティながいずみ駅前広場で開く。 町が取り組む駅前空間活性化事業の一環。同施設前の空きスペースを利用して定期的に開催していたが、コロナ禍で2年ぶりとなる。町内外から花、洋服、地元野菜、パン、コーヒーなど計14団体が出店する。 問い合わせは町産業振興課<電055(989)5516>へ。
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長泉町チームが壮行会「感動与える走りを」【静岡県市町駅伝】
静岡市で12月4日に開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する長泉町チームの壮行会が21日、同町下土狩のベルフォーレで開かれた。 同チームは前回大会は町の部2位と優勝に一歩届かず、大会翌日から有志が集まり、優勝を目指して練習を重ねてきた。10月以降は頻度を上げて強化してきたという。 中村幸生主将(45)=フジヘン=は「昨年より強くなっている。町民に勇気と感動を与える走りをする」と意気込んだ。池田修町長は「皆さんの力強い走りは町民が一つになるきっかけになる。あと2週間体調に気をつけて」と激励した。 このほかの登録選手は次の通り。 大沼慶汰(長泉南小
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川勝知事「ヴァンジ彫刻庭園美術館」視察 運営方針、来春決定へ
川勝平太知事は19日、存続のための支援要望を受けていた長泉町東野の複合文化施設クレマチスの丘にある「ヴァンジ彫刻庭園美術館」を視察した。開館20周年を迎える2022年いっぱいは同館が運営し、23年以降の存続に向けて県が本年度末までに方向性を固めるとの方針を示した。 岡野晃子副館長らは10月末に県庁を訪問し、コロナ禍で来館者が激減し「来年度で閉館しなくてはいけない経営状況にある」として支援を求めていた。この日は岡野けい子館長と岡野副館長らの案内で、知事が館内や庭園の状況を確認した。 岡野けい子館長は改めて支援の要望書を提出し「緊急事態宣言解除後は多くの人が訪れ、地域の憩いの場としての庭園の
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被告「絶対違う」 殺害を再度否定 長泉・義母刺殺公判
長泉町下土狩の自宅で2020年3月、無職女性=当時(69)=を刺殺したとして、長男の妻で殺人罪に問われた無職の被告(33)の裁判員裁判の第4回公判が18日、静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)で開かれた。被告人質問で弁護人から事件の犯人か問われると、被告は「絶対に違います」と述べ、改めて殺害への関与を否定した。 被告は事件の状況について、1階から「やめて、助けて」という女性の声が聞こえ、2階から階段を下りると、玄関で何者かが女性とみられる人と向き合っていたと説明。目撃した人物像を「帽子をかぶりメガネとマスクをしているように見えた。印象では男の人だと思った」と話した。女性をどう思っているか聞か
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災害時にコインランドリー無料開放 長泉町と協定
長泉町はこのほど、町内でコインランドリー2店舗を経営する大静テクノ(同町、白砂伸之社長)と、大規模災害発生時に町の要請に応じて洗濯乾燥機やライフラインを供給する協定を締結した。 同社はLPガス用ボンベのくず化処理を行い、回収したLPガスを活用している。コインランドリー機器メーカーTOSEIと連携し、災害発生時に洗濯乾燥機のほか電気、ガス、飲料水などのライフラインを無料開放する「災害対策コインランドリー」として、町内で2店舗を運営している。 白砂社長は町役場で開いた締結式で「LPガスは可搬性に優れた災害に強いエネルギー。特性を生かして地域貢献をしたい」とあいさつした。池田修町長は「東日本大
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長泉・義母刺殺 長男が証言 静岡地裁沼津支部公判
長泉町下土狩の自宅で2020年3月、無職女性=当時(69)=を刺殺したとして、長男の妻で殺人罪に問われた無職の女(33)の裁判員裁判の第3回公判が16日、静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)で開かれ、検察、弁護側双方の証人として女の夫が出廷した。被告と女性の関係について「とても良好にやっているとみていた」と証言した。 被告は事件の約8カ月前から、女性宅で夫と3人で暮らし始めた。夫によると、夫は事件当日の午前7時ごろに自宅を出て都内の勤務先に向かい、事件は被告からの電話で知ったという。電話口での被告の様子を「(女性が)何者かに刺されたと連絡があった。妻は過呼吸にちかく泣いているようだった」と振
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長泉北小50周年記念品 静岡文化芸術大生と共同制作、進行中!
長泉町の北小の児童が創立50周年記念事業の一環で、静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生と記念品のデザインの共同制作に取り組んでいる。デザインは17日の学校祭で披露する。 児童の主体的な取り組みとして記念品のトートバッグとクリアファイル作りを企画し、同大に協力を依頼した。同町出身の高橋美紅さん(デザイン学部デザイン学科3年)が担当し、ビデオ会議アプリを活用して準備を進めてきた。 15日に同校で開いた最終案会議では、高橋さんが桜吹雪柄と紙吹雪柄の2案を児童会の5、6年生18人に提案した。児童からは「北小のシンボルでもある桜の木がいい」などと意見が上がり、多数決で桜吹雪柄に決定した。丸林陽向さん
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リスクに備え、収入保険加入促進 JAなんすん、管内市町と協議
JAなんすん(岡田晃一組合長)は15日、管内2市2町(沼津、裾野、長泉、清水)の首長や農業関係者と意見交換する南駿農業振興協議会を沼津市のプラサヴェルデで開いた。自然災害をはじめとするさまざまなリスクに備え、農業経営収入保険の加入促進などへの協力を求めた。 同JAは自然災害の多発・激甚化により、農産物の被害額が増加傾向にあると説明。今月4日には、収穫期を迎えていた長泉町特産の四ツ溝柿がひょうで深刻な被害を受けたことを報告した。 自然災害だけでなく、予測不可能な価格変動や農作業事故などのリスクがあるとし、生産者の収入減少を一部補償する保険の加入や、農業版BCP(事業継続計画)の策定、農業生
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静岡人インタビュー「この人」 稲葉摩人さん フォーミュラレースの「スーパーFJ」でデビューしたレーサー
10歳でカートを始め、16歳で横浜市のチームに加入してフォーミュラに転向した。富士スピードウェイ(SW)で20日に行われたレースに出場した。御殿場市内の高校に通う18歳。 ―レーサーを志したきっかけは。 「小さい頃からスーパーGTなどのレースを見るのが好きだった。父の知り合いが出場したレースをサーキットに見に行ったり、特別にピットに入れてもらえたりして、レースが身近になっていった」 ―ここまでの苦労は。 「カートでは目立った活躍ができず、悔しい思いをしてきた。レーサーの夢を諦めきれず、15歳の春にチームのオーディションを受けた経緯がある。フォーミュラでは結果を残したい」 ―レースの
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高3レーサー 夢への出走 稲葉摩人さん(長泉)いざデビュー戦
御殿場市内の学校に通う高校3年生のレーシングドライバー稲葉摩人(まひと)さん(18)=長泉町=が20日、フォーミュラレースの入門カテゴリー「スーパーFJ」でデビューする。初戦は富士スピードウェイ(SW、小山町)で開催される富士チャンピオンレース第4戦。「デビュー戦は一度きり。完全優勝したい」。日本人ドライバーとして世界の舞台で活躍し、将来は次世代モータースポーツへの貢献を夢見る青年の挑戦が始まる。 「憧れの国際コースで楽しく走れた」。11月上旬、デビュー会場となる富士SWのサーキットを稲葉さんのフォーミュラカーが駆けた。この日は30分間の練習走行を3本行い、最高時速220キロに及ぶレースに
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大腸検診積極的に 治療法なども解説 がんセンター第2回講座
がん医療を学ぶ県立静岡がんセンターの公開講座2021「知っておきたいがん医療最前線」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第2回講座が13日、オンラインで配信された。堀田欣一内視鏡科副部長が「大腸がんの検診と内視鏡治療」、同センター研究所の石川睦弓患者家族支援研究部長が「がん体験者の悩みQ&Aの紹介」をテーマにそれぞれ講演した。 堀田副部長は、米国で大腸がん検診が普及したことで死亡率が大幅に減少したとされるデータを示し、受診率向上の有効性を解説した。一方、日本は世界で最も大腸がんが多い国の一つとされるが、「検診受診率は国が目標とする50%に届いていない」という。良性ポリープを切
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長泉特産「四ツ溝柿」ひょう被害 出荷、9割以上が危機
長泉町の特産品として人気が高い四ツ溝柿が、4日に降ったひょうにより甚大な被害を受けていることが12日までに、JAなんすんの調べで分かった。同JA東部営農経済センターによると、収穫シーズンと重なり、柿が全滅した生産者もいて、全体の9割以上の出荷が危ぶまれているという。 四ツ溝柿は愛鷹山麓原産の渋柿で、贈答用として人気が高い。四ツ溝柿部会には同町の柿農家20軒が所属して生産に当たり、毎年約13トンを出荷している。 同センターによると、4日夜に四ツ溝柿の主要生産地の元長窪地区周辺に約5ミリ大のひょうが降り、部会員のうち8軒で被害を受けた。実に打撲のような傷がつき、大半が贈答用として出荷できなく
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長泉の国道246号で事故現場診断
裾野署などはこのほど、長泉町南一色の国道246号下りで発生した交通死亡事故の現場診断を行った。 事故は10月11日午前8時半ごろ、片側2車線の直線道路で、中型トラックと前方の大型トラックが衝突。後方車両の運転手が死亡し、前方車両の運転手が軽傷を負った。 同署、長泉町、国土交通省沼津河川国道事務所、交通安全協会裾野地区支部、裾野地区安全運転管理協会の計15人が現場を確認した。同事務所の担当者は「看板や舗装の塗り替えなど、追突防止の対策を検討する」と方針を示した。同署の担当者は「事故は交通量の多い国道で、朝の混み合う時間に発生した。前方を見て運転に集中してほしい」と注意を呼び掛けた。
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防災機材、長泉町に贈る 静岡県LPガス協会
静岡県LPガス協会はこのほど、LPガス仕様の防災機材を長泉町に寄贈した。同協会が県内26の地区会で展開する地域防災応援プロジェクトの一環。 寄贈したのは、低圧LPガス発電機と炊き出しセット。軽量で維持管理も容易のため、緊急時の使用に適しているという。 町役場を訪れた同協会の森峯雄会長が「近年多発している風水害の発生時に避難所で活用してもらいたい」と述べ、池田修町長に目録を手渡した。 町は広域避難場所への配備やイベントでの活用を検討している。
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年中児に名前入り箸贈る 長泉町、間伐材を活用
長泉町は「箸の日」の11日、町有林の間伐材を使った名前入りの箸を町立南こども園の年中クラスの4歳児に贈った。ふるさと納税を活用した「ガバメントクラウドファンディング」事業の一環。 池田修町長が同園を訪れ、年中児15人に箸を手渡した。池田町長は「木の色や模様がみえ、世界で一つだけの箸。家族と一緒に使って苦手な食べ物にも挑戦して」と呼び掛けた。同園の教諭は町有林の写真を見せながら、間伐材について園児に説明した。 箸を使い始める時期の4歳児に箸を贈り、町の自然や森、物を大切にする心、食を楽しむ心の育成につなげるプロジェクト。昨年10~12月に集まった83万5千円で箸約450膳を製作し、町内計1
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圧巻!「紙わざ」化石 榎本さん(東京)大賞 特種東海製紙公募展
特種東海製紙は9日、紙の特性を生かした造形作品の公募展「第30回紙わざ大賞」の最終審査会を、長泉町の同社資料館「Pam(パム)」で開いた。大賞には、東京都の榎本大翔さんの「示相化石S―4」が選ばれた。 今回は全国から過去最多の495点が寄せられ、最終審査は写真審査を通過した177点を対象に実施した。榎本さんは、幼い頃から心の内などをメモ書きした紙の束を溶かし、型に流し込んで乾燥させることで、自らの「思想の結晶」を表現した化石を作り上げた。 審査員長のアーティスト日比野克彦さんは「紙で何万年、何億年という時間を表現している。すごく際立った作品」と評価した。 入賞作品は12月7日~来年2月
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ポケットに殺害計画書か 長泉・義母刺殺、女性警官が証言
長泉町下土狩の自宅で2020年3月、無職の女性=当時(69)=を刺殺したとして、長男の妻で殺人罪に問われた無職の女(32)の裁判員裁判第2回公判が10日、静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)で開かれた。捜査を担当した女性警察官が証人出廷し、被告のスカートのポケットから「殺害計画と考えられるメモ」を押収した状況を明らかにした。 証人の裾野署刑事課の巡査長は、事件直後の現場で、身に付けていた衣服の提出のため麻衣被告の着替えに立ち会った。被告の要望通りクローゼット内からスカートを取り出すと、ポケットにメモが入っていることに気づいたという。メモには殺害をほのめかすような内容が書かれていたとし、巡査長
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知徳高生が模擬結婚式 観光文化コース3年生、ブライダルの仕事学ぶ 三島
観光やホテル、旅行業務について学ぶ知徳高(長泉町)観光文化コースの3年生38人が10日、三島市のみしまプラザホテルで模擬結婚式を行った。生徒が実際に新郎新婦役を務め、ブライダルの仕事やテーブルマナーなどについて理解を深めた。 模擬人前式ではドレスアップした新婦役の山内瑞希さん(18)が父親役の高梨文憲教頭とバージンロードを歩き、新郎役の吉岡誠悟さん(17)とともに壇上へ進んだ。誓いの言葉を述べた上で指輪を交換し、結婚証明書にも記入した。式後に階段を降りながらフラワーシャワーの祝福を受けた山内さんは「緊張したけど良い経験。ドレスを着られたのがうれしかった」と述べ、将来はホテルの調理師を目指す
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倒産負債総額225億円 静岡県内10月、過去2番目の高水準
民間信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店が9日発表した10月の県内企業倒産動向は、倒産企業(負債額1千万円以上)の負債総額が前年同月比27・8倍の225億4100万円だった。同月として1999年に次ぐ過去2番目の高水準で、沼津市の淡島ホテルの旧運営会社「淡島ホテル(現AWH)」の関連会社「長泉ガーデン」と「長田事業」が静岡地裁沼津支部で破産手続き開始決定を受けたことが主な要因。 同支店によると、負債総額のうち長泉ガーデンは75億円、長田事業は112億円を占めた。住宅メーカーのむらまつハウス(長泉町)は負債額20億800万円。 10月の倒産件数は、前年同月比9件増の20件で、新型コロナウ
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洗濯機の衣服に血痕、臨場警官証言 長泉・義母刺殺初公判
長泉町下土狩の自宅で2020年3月、無職の女性=当時(69)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた長男の妻(32)の9日の静岡地裁沼津支部での裁判員裁判初公判で、事件直後に現場捜査に当たった警察官が証人出廷し、女性宅の洗濯乾燥機から血痕が付いた衣服を発見したことを明らかにした。 警察官は裾野署刑事課の警部補。証言によると、女性の心臓マッサージをしたとする被告の着衣に血液の付着が少ないことに違和感を覚え、着替えや洗濯をしたか問うと、被告は否定したという。 署員が住居内を捜索すると、洗濯乾燥機の中に洗濯後とみられる血痕の付着した靴下があった。鑑定の結果、血痕は女性のDNA型と一致したという。乾
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鉄板5枚(計85万円相当)盗んだ疑い 会社員を逮捕 沼津署など
沼津署と静岡県警特捜イーグル、機動捜査隊は9日、窃盗の疑いで長泉町南一色、会社員の男(54)を逮捕した。逮捕容疑は9月26日午前3時ごろ、沼津市内の工事現場から鉄板5枚(計85万円相当)を盗んだ疑い。
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義母刺殺「犯人ではない」初公判で無罪主張 地裁沼津支部
長泉町下土狩の自宅で2020年3月、無職の女性=当時(69)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた長男の妻で無職の女(32)の裁判員裁判初公判が9日、静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)で開かれた。被告は「私は犯人ではありません。やっていません」と起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張した。 冒頭陳述で検察側は、自宅などから女性の血液が付着した凶器の包丁や衣服、マスクが見つかっていると指摘。衣服は一部洗濯や廃棄、保管された状態だったとし、殺害計画と考えられるメモが発見されたことも明らかにした。 弁護側は、被告が真犯人を見ていることや現場から被害者ら以外のDNA型が検出されたことなどを挙げ「犯人
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詩人5人が紡ぐ “千変万化の川” 12月しずおか連詩の会
1999年に始まった毎年恒例の「しずおか連詩の会」が、今年も12月に開かれる。詩人5人が3日間、時間と場所を共有して現代詩40編を紡ぐ。連歌、連句の伝統を継ぐ連詩の基礎知識を、2009年からさばき手(まとめ役)を務める詩人の野村喜和夫さんに教わった。 Q 連詩はいつ始まった? A 1960年代、同人誌「櫂[かい]」のメンバーだった詩人の大岡信さん(三島市出身)が、日本古来の連歌や連句を下敷きにして、同人の谷川俊太郎さん、川崎洋さんらと遊び半分で始めました。当初は全てが暗中模索でしたが、回を重ねるうちに形式やルールが定まっていきました。 大岡さんは70年代に入ると米国、ドイツ、オランダ
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義母刺殺無罪主張へ 長泉の事件、9日初公判 静岡地裁沼津支部
長泉町下土狩で2020年3月に無職女性=当時(69)=が自宅で刺殺された事件で、長男の妻で殺人罪に問われた無職の女(32)の裁判員裁判初公判が9日、静岡地裁沼津支部で開かれる。関係者によると、被告は逮捕時から一貫して事件への関与を否認し、無罪を主張するとみられ、犯人性が争点となる。 公判は計6回を予定している。証人として7人を採用する。25日に結審し、12月3日に判決を言い渡す見通し。公判前整理手続きは今年3月から今月2日まで8回行い、争点などが絞り込まれた。 起訴状などによると、被告は20年3月10日、自宅で同居する女性の胸などを包丁で多数回、突き刺すなどして殺害したとされる。
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間伐に園児挑戦 長泉
長泉町立東幼稚園の園児20人は4日、同町桃沢の町有林の間伐に挑戦した。 愛鷹山森林組合の沢崎剛さん(51)と花房実津留さん(37)が講師を務めた。2人は間伐の目的や間伐材の用途などを説明し、人の手入れがなされない山は土砂災害リスクが高いことなどを伝えた。 園児はノコギリで木を切る体験をしたり、チェーンソーで木を切る様子を見学したりして、「ヒノキのいいにおいがする」などと歓声を上げた。 町有林の有効活用と環境教育が狙い。町は12月中旬までに、町内の幼稚園と保育園、こども園の計13園の年長児を対象に開催する。
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長泉北中3年の鈴木さん 全国女子硬式野球V報告
9月に開催された第7回全国女子中学硬式野球選手権で優勝した「スルガマリンガールズ」に所属する長泉北中3年の鈴木桃花さんが4日、長泉町役場で池田修町長に全国制覇を報告した。 同チームは県東部を中心に活動し、2年ぶりの開催となった今回は4年ぶり3度目の優勝を果たした。鈴木さんはセンター3番で出場。1回戦の最終回1死三塁の場面でサヨナラ勝ちにつなげた決勝点を印象的な場面に挙げ、「絶対に決めるぞとの思いで臨んだ。外野フライを打て、勝つことができてうれしかった」と振り返った。 池田町長は「重圧があっても日頃の練習成果を出せて素晴らしい。これからも頑張って」と激励した。
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長泉町議会に女性議員復活 政治参加の機運醸成を【湧水】
9月の長泉町議選で16年ぶりに女性町議2人が誕生した。男性中心の町議会に新しい風を吹かせてほしい。「子育ての町」とも呼ばれる長泉町だけに、子育て現役世代の女性が政治に参加しやすい環境を整備し、さまざまな町民の思いを町政に反映できる機会につながるよう期待したい。 2人が出馬を決めたのは、5月に開催した女性議会への参加がきっかけ。町議会が議会の女性不在に危機感を抱き、10年ぶりに企画した。公募で集まった町内在住女性9人が模擬の一般質問に臨み、町幹部が答えることで、町の状況や予算の使い方などを実感し、町政への理解を深める場になったという。 今回選では、子育て世代の女性による自主的な動きもみられ
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秋バラ鮮やか 長泉のヴァンジ彫刻庭園美術館で見頃
長泉町東野のヴァンジ彫刻庭園美術館で秋バラが見頃を迎えている。赤や白などの色とりどりの花が庭園を彩り、来園者を楽しませている。 濃いピンクの「スウィートドリフト」や香り高い白色の「ボレロ」など約70品種160株が咲き誇っている。同館によると、開花時期は例年並みで、10月中旬ごろから咲き始めたという。 園内には原種シクラメンやダリアも咲き、訪れた人が花を眺めながら散策を楽しんだ。
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図書館に20冊寄贈 裾野、長泉RC
裾野ロータリークラブ(RC)と長泉RCはこのほど、長泉町の米山梅吉こども図書館に子ども向け図書約20冊を寄贈した。 本年度から国際ロータリーが始めた「ロータリー奉仕デー」に合わせた取り組み。同日の「読書の日」にちなんで、同館が要望する書籍を寄付した。 同館で開いた贈呈式で、裾野RCの小野靖会長が同館の細沢哲哉常務理事に目録を手渡した。小野会長は「親子で利用できて飲食もできるユニークな施設だが、町外利用者が少ないと聞いた。支援を継続し、近隣市町の利用者増に向けたPRにつなげたい」と話した。
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長泉・ヴァンジ美術館 静岡県に存続支援求める 来館者激減
長泉町東野の複合文化施設クレマチスの丘にある「ヴァンジ彫刻庭園美術館」の岡野晃子副館長ら関係者が29日、静岡県庁に川勝平太知事を訪ね、新型コロナウイルス禍で来館者が激減し「来年度で閉館しなくてはいけない経営状況にある」として支援を求めた。 岡野副館長は、学校と連携した教育活動など地域貢献に力を入れてきたことを強調しつつ「苦しい経営の中、いろいろなことを模索してきたが、私たちの力だけでは続けることが難しい」と窮状を訴えた。その上で「社会教育機関としての活動を続けていただけるならば、県などに美術館を無償譲渡することも考えたい」と述べた。 同席した池田修長泉町長は、町単独での支援には限界がある
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脱・カウンター、客と個別対面 スルガ銀行、次世代型店舗を拡充
スルガ銀行は従来のカウンター越しに対応するスタイルをなくした「次世代型店舗」を拡充する。11月8日にはスルガ銀として静岡県内最初の次世代型店舗を富士市に新設する。客との個別の対面式で、より距離を縮めて関係構築を図る。 富士吉原支店(同市南町)を次世代型として移転、新築オープンする。同支店は製紙や紙加工をはじめ、地元を支える事業所や個人客の利用が多く、拠点としての位置付け。利用の多い客との接点をさらに増やし、きめ細かいやりとりを重ねて新規顧客の獲得にもつなげる。 同支店は2階建て。2階の受け付けフロアに行員はおらず、案内役のコンシェルジュが入り口で用件を確認する。客はいすに座って待ち、奥の
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ジオスポット巡りSNSで発信 自転車で長泉の魅力発見 「電動」を貸し出し 五輪選手 田代さん案内
スルガ銀行と長泉町は27日、町内のジオスポットや飲食店を自転車で巡るイベント「長泉町ライド 愛鷹山水神社ヒルクライム30キロ」を開催した。SNSを通じてツアーの魅力を発信できる人を募集し、県内外の男女7人が参加した。 地域の観光資源と連携したサイクルツーリズム推進のため、3年前から年2回開催している。今回は初心者にも間口を広げようと、同町内に限定した短距離コースを設定し、電動アシスト付き自転車を貸し出した。 アテネ五輪自転車ロードレースに出場した田代恭崇さんがガイドを務めた。参加者はウェルピアながいずみを発着地に、牛ケ淵、割狐塚稲荷神社、鮎壷の滝など伊豆半島ジオパークのジオサイトを巡り
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経営相談の現状 金融機関が共有 長泉で懇談会
長泉町商工会(白砂清一会長)と財務省静岡財務事務所(白瀧智彦所長)は27日、町文化センターで金融懇談会を開き、町や金融機関の関係者ら25人がコロナ禍後を見据え、経営相談や創業支援の取り組みの現状について情報を共有した。 町商工会は、町と町商工会、金融機関が協働で行うワンストップ経営相談窓口に4~9月に32件の利用があり、「創業支援に関する相談が多い」と報告した。10月から始まった本年度の創業スクールは「女性の応募が増えた」と説明した。 金融機関の関係者は町が提携した三井住友海上経営サポートセンターに対し「SDGsや脱炭素など、金融機関が勉強途上の分野の相談について協力してほしい」と求めた
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給食牛乳無理強い 慰謝料の請求棄却 地裁沼津支部
長泉町内の公立小学校に通っていた当時、牛乳が飲めないにもかかわらず担任から無理やり飲まされて心理的ストレスを負ったなどとして、児童だった男性とその両親が町に200万円の慰謝料を求めた訴訟の判決で、静岡地裁沼津支部は27日、原告の請求を棄却した。 斎藤巌裁判長は判決理由で、当時の担任教諭が給食を食べることや牛乳を飲むことを強制したとはいえないとし、「国家賠償法上違法と評価される行為があったとは認められない」と判断した。 原告は2017年4月から約3カ月半の間、小学6年だった男性が体質的に牛乳を飲むことができないにもかかわらず担任教諭が無理やり飲ませたなどと主張していた。 判決を受け原告側
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コロナ対策費 長泉町に50万円 沼津信金が寄付
沼津信用金庫は26日、新型コロナウイルス対策の支援活動費として長泉町に50万円を寄付した。町は本年度実施するコロナ対策事業のうち、インフルエンザ予防接種無償化事業に寄付金を充てる。 同信金は4月から地域応援キャンペーンとして、営業エリア10市町への新型コロナ支援につなげる寄付金付き商品を販売している。各市町に100万円を寄付する予定で、今回は50万円を贈る。 町役場で開いた贈呈式で同信金の鈴木俊一理事長は「有効活用して地域の発展につなげてほしい」と話した。池田修町長は「感染者は激減したが対策は継続していく」と述べた。
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「賞も肩書もない」 自由な絵画並ぶ 31日まで長泉
第38回県油彩美術家協会東部展(静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、長泉町のコミュニティながいずみで始まった。31日まで。 県東部地区の会員と一般公募による作品約100点が並ぶ。人物や風景、抽象画など題材はさまざま。油彩だけでなく水彩、パステル、鉛筆画など多彩な手法で描いた。 同協会東部支部の今井利男さんは「賞も肩書もない自由な展覧会。個性豊かでのびのびとした作品で、コロナ禍で沈んだムードが少しでも明るくなれば」と話した。
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長泉町成人式 2022年1月9日に ライブ配信も
長泉町は26日、成人式を2022年1月9日に実施すると発表した。会場に集まる通常開催に加え、ウェブを活用してライブ配信も行う。会場での開催は2年ぶり。 式典は午前10時半から、町文化センターで行う。マスク着用や手指の消毒など感染対策を徹底し、式典は45分に短縮する。来賓は例年の130人から30人に削減し、保護者や同伴者の入場は見送る。 町は公式ユーチューブチャンネルで式典のライブ配信とアーカイブ配信を実施する。実行委が思い出のアルバム動画や恩師のメッセージ動画を用意するほか、画像共有アプリインスタグラムの活用も検討している。町生涯学習課は「今後の感染状況により内容を変更する場合もある」と
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四ツ溝柿を目合わせ JAなんすん、出荷基準を確認
JAなんすん四ツ溝柿部会は26日、長泉町特産の四ツ溝柿の目合わせを同町元長窪の園地で開催し、出荷基準などを確認した。 生産者やJA職員ら約10人が果実の生育状況を見ながら、大きさや形に基づく等級や重さに基づく階級を確認した。例年より収穫時期が遅れ、収量は昨年度を下回る見込みという。 同会の田口純一会長(62)は「甘みのある実ができている。130グラム前後の中サイズを選ぶと一番甘くておいしい」と話した。 四ツ溝柿は愛鷹山麓原産の渋柿で、小粒な実に四つの溝があるのが特徴。出荷前に脱渋作業を行い、高い糖度が生まれる。出荷は25日に始まり11月にピークを迎える。
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「淡島ホテル」関連2社 破産手続き開始決定 静岡地裁沼津支部
沼津市の淡島ホテルの旧運営会社「淡島ホテル(現AWH)」の関連会社「長泉ガーデン」と「長田事業」の2社が静岡地裁沼津支部から破産手続き開始の決定を受けたことが26日までに関係者への取材で分かった。開始決定は22日付。債権者団体が今年3月、弁済に充てられるはずのホテル収益が2社に流れている可能性があるとして、同地裁支部に破産手続きを申し立てていた。 申し立て代理人の弁護士によると、長泉ガーデンはホテル「長泉ガーデン」(長泉町)の旧運営会社で、長田事業は同ホテルの土地や建物を所有する。両社の負債総額は計約187億円とみられる。 民間調査会社によると、長泉ガーデンは1999年11月に設立され、
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静岡県内3工場 緑化優良に選出
2021年度の緑化優良工場等表彰で、アマダ富士宮事業所(富士宮市)が関東経済産業局長賞に、共和レザー浅羽工場(袋井市)とベックマン・コールター三島事業場(長泉町)が日本緑化センター会長賞に選ばれた。 アマダ富士宮事業所は富士山麓の広大な森林内に立地する。森林の自然度を高め、多彩な動植物が生息するための森づくりとして、環境調査による緑化管理や周辺の美化活動などに取り組んでいる。
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長泉・知徳高生、参院補選の投票立会人 町選管が初実施
長泉町の知徳高の3年生が24日、町内に設けられた参院静岡選挙区補欠選挙の10投票所で投票立会人を務めた。選挙への関わりを通じて、若い世代が選挙を身近に感じられるようにと、町選管が初めて企画した。 投票権のある18歳以上の生徒のうち希望した14人が10カ所に分かれて参加した。投票立会人として、投票が公平に行われているかどうかをチェックした。 第10投票所の同校で投票立会人を務めた相山芽依さん(18)は「投票所に来たのは初めて。大人が多いが、同世代の人も来ている」と話した。町選管担当者は「投票所に高校生がいると、若い世代が行きやすい雰囲気になるのでは。衆院選の投票率向上にもつなげたい」と期待
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長泉町、独自給付金11月から 町議会補正予算可決
長泉町は、長期化するコロナ禍で困窮する低所得の子育て世帯に町独自の給付金として子ども1人当たり5万円を11月上旬から支給する。22日の町議会9月定例会最終本会議で関連費用3900万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出し、可決された。 給付金は、長期間にわたって影響を受ける低所得の子育て世帯の生活回復につなげるのが狙い。18歳以下の子どもがいる世帯のうち、4月分の児童扶養手当を受給するひとり親世帯や、児童手当などの支給を受けていて本年度分の住民税均等割が非課税の人、コロナ禍の影響で収入が激減し住民税非課税と同様の事情にあるとみられる世帯―など。特別児童扶養手当の支給を受ける子どもは20歳ま
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記者コラム「清流」 ノーベル賞で脚光 井上靖
「南紀の海はその一角だけが荒れ騒いでいた-」。ノーベル物理学賞を受賞し、米国の自宅で取材を受けたプリンストン大学上級研究員の真鍋淑郎さんの背後に飾られていた書作品は、井上靖の詩の一節だった。 詩は処女詩集「北国」に収められた散文詩「渦」の冒頭。長泉町井上靖文学館の学芸員徳山加陽さんによると、井上は友人が住む和歌山・南紀の情景を描き、小説のモチーフにもなったという。「知名度は決して高くなく、なぜこの一節を抜粋したのか」と驚く。 同館には書を誰が書いたのか問い合わせが相次いだが、不明だという。「知っている方がいれば教えてほしい」と徳山さん。没後30年で思わぬ脚光を浴びた井上作品。私も読んでみ
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初めての「マイ箸」贈呈へ寄付募る 長泉町、間伐材活用し4歳児に
長泉町はこのほど、町有林の間伐材を活用した名前入りの箸を4歳児に送る本年度の「はじめてのマイ箸」プロジェクトを始めた。ふるさと納税を活用した「ガバメントクラウドファンディング」で、来年1月12日まで寄付金を募っている。 町は昨年度、町有林のヒノキ間伐材の有効活用策として、箸を使い始める時期の4歳児に箸を贈るプロジェクトを企画した。町の自然や森、物を大切にする心、食を楽しむ心の育成につなげていく。昨年度集まった83万5千円で箸約450膳を製作し、11月11日の「箸の日」を皮切りに、町内各園に贈る。 本年度の目標金額は100万円。事業の趣旨に賛同する人からふるさと納税として寄付を募る。町外か
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井上靖の「美術」めぐる 所蔵品、本の表紙原画並ぶ 長泉
7月にリニューアルした長泉町井上靖文学館は、企画展「井上靖 没後30年 美をめぐる物語」展を2022年3月8日まで開いている。緊急事態宣言を受けて8月下旬から休館していたが、今月1日に再開した。 井上靖は大学時代に美学を専攻し、毎日新聞の美術記者として展覧会評を執筆するなど美術とのゆかりが深い。今回は井上と縁がある9人の画家に焦点を当て、井上の所蔵品や本の表紙の原画を中心に紹介した。 「河口」の作中に登場したロートレックの絵や、井上と親交が深く装画を手掛けた東山魁夷や平山郁夫による原画など、自邸で季節ごとに応接間にも飾った絵画などが並ぶ。 学芸員の徳山加陽さんは「リニューアル後は、文章
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長泉町、独自に給付金 低所得の子育て世帯対象 町長方針
長泉町の池田修町長は18日の町議会9月定例会の一般質問で、新型コロナウイルスの影響で、生活が困窮しているひとり親など低所得の子育て世帯を対象に、町独自の給付金を11月上旬をめどに支給する方針を示した。植松英樹氏(政和会)への答弁。 町は関連する事業費を盛り込んだ補正予算案を9月定例会中に追加提案する方針。池田町長は「低所得子育て世帯の日常生活をコロナ以前に回復させることができる支援が急務」と指摘し、国の議論を待たずに「可能な限り早期支援を図る」と強調した。
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長泉特産 四ツ溝柿畑を見学 「JAなんすん女子大学」開校
JAなんすんはこのほど、管内の20~40代の女性が体験活動を通して農業を学ぶ「JAなんすん女子大学」を長泉町で開講し、地域特産の四ツ溝柿について理解を深めた。 同町元長窪の農業下山実さん(41)方の畑で開かれ、15人が参加した。下山さんは四ツ溝柿は四方に溝があるのが特徴の渋柿などと説明。参加者は130本ほどの木が植えられた約6千平方メートルの畑を見学した。収穫時期や樹齢による味の違いを質問するなど関心を寄せていた。 沼津市の主婦小林さゆりさん(33)は「(四ツ溝柿を)初めて知った。かわいい形で、スーパーで見かけたら買ってみたい」と話した。 柿の収穫は10月下旬ごろを見込んでいる。
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連弾♪ピアノ自在に 兄弟デュオのレ・フレール 24日、長泉公演
兄弟ピアノデュオ「レ・フレール」のコンサート「マジカルピアノ」(長泉町文化センター主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が24日午後4時から、同センターで行われる。 斎藤守也、圭土兄弟による「1台4手連弾」の情熱的なパフォーマンス。2人のオリジナル曲のほか、ディズニーの名曲などを自在に演奏する。守也は「楽しい曲をぜひ多くの世代に聴いてほしい」とPR。圭土は「静岡ではデビュー前から多くのコンサートをさせてもらっている」と当日を心待ちにする。 コンサートは長泉ピアノマラソンの30周年記念企画。一般5000円、高校生以下3500円。一般のペアチケットは9000円。全席指定。3歳以下は入場不可。 問
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医療機器部品の生産強化 長泉の米山製作所、新工場建設へ
プラスチック製品成型加工の米山製作所(長泉町、米山忠弘社長)は、新工場を本社隣接地に建設し、医療機器部品の生産体制を強化する。2022年3月ごろに着工し、同年秋に完成、稼働する見通し。 医療機器部品を生産する現在の工場は床面積が330平方メートルと手狭なため、新工場を建設して生産能力を高める。医療分野を新たな収益の柱として育て、経営の安定化につなげる。稼働当初は10%ほどの生産能力増強を見込み、将来的には新製品の開発も視野に入れる。 新工場は重量鉄骨2階建て、延べ床面積約980平方メートル。半分以上はクリーンルームにし、製品の安全性、信頼性の確保を図る。 同社は売上高のおよそ半分を主力
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64歳以下接種遅れ 長泉町議会副町長答弁「適切な供給なかった」
長泉町の高田昌紀副町長は15日の町議会9月定例会一般質問で、町の64歳以下の新型コロナワクチン接種が他市町より遅れが生じた原因について「自治体の人口や接種体制に合った適切なワクチン供給がされなかったため」と明らかにした。杉森賢二氏(新緑)への答弁。 町は7月13日に県内2番目の早さで64歳以下の集団・個別接種を開始する体制を整えたが、その後他市町と比べ接種が進まない状況が続いていた。高田副町長は「県のワクチン供給量が、開始時期に町が要望した数の3分の1以下にとどまったため」と説明した。 同町における接種開始時の対象人口のワクチン供給率は8%だったのに対し、県内で最も高い町は93%、近隣市
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むらまつハウス(長泉町) 破産手続き決定 負債21億円
住宅メーカーのむらまつハウス(長泉町)は14日までに、静岡地裁沼津支部に自己破産を申し立て、破産手続きの開始決定を受けた。5日付。破産管財人の弁護士によると、負債額は約21億円。 帝国データバンク沼津支店によると、同社は1926年に創業し、主に建売住宅の建築・販売を手掛けていた。95年には、西伊豆町に観光客向けのドライブインを開設。ピークの97年12月期は売上高が約9億8千万円に上った。 しかし、バブル崩壊に伴う不動産価格の下落で苦戦が続き、建て売り部門など事業規模を縮小。売り上げが減少する中、過去に手掛けた分譲地開発やドライブイン開設などでの借入金の返済にめどが立たず、今年3月末に事業
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ブランド米「するがの極」 地元市町長へPR JAなんすん
JAなんすん(岡田晃一組合長)は13、14の両日、管内4市町(沼津市、裾野市、長泉町、清水町)で手掛けるブランド米「するがの極(きわみ)」の新米販売に合わせ、地元の市町長へのトップセールスを行った。 今年は夏に天候不順に見舞われたものの、「生産者の努力が実った」(岡田組合長)として食味は良いという。新米販売は8日に始まった。コロナ禍などで全国的に米価が下降する中、同JAは高値で取り扱い、生産者の拡充と意欲向上を図った。 14日には岡田組合長が沼津市役所に頼重秀一市長を訪ね、良質に仕上がった新米を届けた。岡田組合長は「名前も浸透しつつある。おいしく食べていただきたい」とPRした。 するが
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長泉町サッカー協会 50年記念誌発行 町内チームやプロ選手紹介
長泉町サッカー協会はこのほど、同協会創立50周年記念誌を発行した。写真や新聞記事を掲載し、同町のサッカー史の歩みを紹介している。 2011年に開催した女子サッカーワールドカップでの日本代表優勝を受けて創設した同町初の女子チーム「長泉なでしこFC」の活躍をはじめ、町内各チームや同町出身のプロ選手などを取り上げた。人材育成に寄与した日本フットボールリーグ理事長の桑原勝義氏や、長泉北小出身の元選手山田松市氏の本田技研時代の功績もまとめている。 A4判、123ページ。500冊発行し、町内の幼稚園や小中学校、サッカー関係者に配布した。 編集を担当した稲垣司郎会長(75)は「50年続いたのは多くの
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トラック事故男性死亡 長泉町の国道246号下り
裾野署は11日、長泉町南一色の国道246号下りで同日午前に発生したトラック2台が絡む事故で、重体だった中国籍、裾野市公文名、会社役員の男性(53)が搬送先の病院で死亡が確認されたと発表した。同署によると、片側2車線の直線道路で同日午前8時半ごろ、男性の中型トラックと前方の大型トラックが衝突した。大型トラックの御殿場市の男性会社員(65)も軽傷を負った。
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東部業況DI 7.8ポイント改善 7~9月期、非製造業で上昇
企業経営研究所(長泉町)がこのほどまとめた7~9月期の県東部地域企業経営動向調査によると、業況判断指数(DI)はマイナス6・3と前期(4~6月期)に比べて7・8ポイント上昇した。改善は2期連続。 調査は8~9月に実施し、222社が回答した。業況判断DIは非製造業がマイナス7・8と15・5ポイント上昇したが、製造業は0・0からマイナス4・3に低下した。 売り上げ動向DIはマイナス7・2と5・9ポイントの改善。製造業は業種によって明暗が分かれ、「金属製品」がプラス56・3(前期プラス41・7)、「一般機械器具」がマイナス4・5(同マイナス41・2)と改善した。一方、「食料品」「パルプ・紙・紙
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静岡人インタビュー「この人」 阿部さくらさん クレマチスの丘のヘッドガーデナー
長泉町東野のクレマチスの丘の庭園管理に2002年の開園時から携わる。東日本大震災の被災地支援として6月に行ったイベントで、クレマチス生産者との橋渡し役を担った。48歳。 -イベントの経緯は。 「開園当初からつきあいのある福島県の花卉(かき)農家からクレマチスの苗を提供するとの連絡を受け調整した。被災地復興の思いを込めた品種を知ってもらおうとパネル作りや打ち合わせなどに当たった」 -ヘッドガーデナーの仕事は。 「庭園管理に関わるあらゆる仕事をしている。草木の手入れや庭のデザイン、業者とのやりとりなど、ほかのガーデナーのシフト管理もこなす。一つ一つ丁寧にやることを心掛けている。庭には管理
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記者コラム「清流」 変わり続ける鮎壺の滝
伊豆半島ジオパークのジオサイトでもある長泉町の鮎壺の滝は、JR駅から徒歩5分の場所にある高さ9メートル、幅69メートルの巨大な滝だ。大自然と人工物の対比を見る度に、マンションが並ぶ住宅街に突如現れた、世界の裂け目のように感じられる。 以前は、水量が少ない日には飛び石を渡って滝の裏側にも行けたそうだが、7月の豪雨以降は立ち入り禁止が続いている。いつになったら再び入れるのだろうか。 ながいずみ観光交流協会の牛島康祐事務局長に聞くと、「豪雨で川の流れが変わって滝つぼの下が増水し、飛び石も流された」と説明する。3年前には落石もあったという。滝は今も浸食され、姿を変え続けている。ジオパークが生きた
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国道246号でトラック2台絡む追突事故 長泉町
11日午前8時35分ごろ、長泉町南一色の国道246号下りでトラック2台が絡む追突事故が発生した。裾野署によると、運転手2人がけがを負い、後続車両の男性が重体のもよう。現場は片側2車線の直線道路。同署が事故原因を調べている。事故処理のため、現場付近の下りを一時通行止めにした。
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大正琴 全国大会に意欲 長泉のグループ 小中生4人
長泉町の大正琴演奏グループ「ことふれんど ジュニアアンサンブル・こどもくらぶ」に所属する小中学生4人が、10日に宮崎県で開かれる「全国子供大正琴コンクール」のソロ部門(12歳以下)に出場する。子どもたちは「聴いている人が引き込まれる演奏をしたい」と意気込む。 出場するのは、若林杏奈さん(加藤学園暁秀初等2)、芹沢郁奈さん(長泉小4)、大島千佳さん(清水中1)、若林慧磨さん(不二聖心女子学院中1)。大正琴は、ピアノのような鍵盤を押さえ、弦をはじいて演奏する。同グループは、演奏を通じてボランティア活動などに取り組んでいる。 4人は全国からエントリーした23人による1次選考(ビデオ審査)を通過
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東レアローズ「V目指す」 三島市など訪問 新シーズンへ意気込み
男子バレーボールVリーグの東レアローズは7日、選手や監督らがホームタウンの三島市をはじめ周辺市町を回り、15日から始まる新シーズンへの意気込みを語った。 昨季は5位でプレーオフ進出を逃し、雪辱を期す今季は優勝を目指す。若手、ベテランのバランスが取れたチーム編成となり、三島市役所を訪れた篠田歩監督は「特に若手が力を付けてチームを底上げしている。さらにレベルアップしたい」と躍進を誓った。日本代表として東京五輪に出場した藤井直伸主将、李博選手も「貴重な経験を生かし、優勝に貢献したい」などと語り、豊岡武士市長は「市民全員で応援している」とエールを送った。 選手らは沼津市や清水、長泉町も表敬訪問し
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1個千円、高級ハンバーグ発売 長泉町・後藤精肉店 1カ月待ちの人気
鮎壺(あゆつぼ)の滝などで知られる長泉町下土狩地区の駅前通り商店街で4代にわたり店舗を構える後藤精肉店は9月、1個千円の高級ハンバーグ「肉王」を発売した。10月現在、1カ月待ちの人気を誇る。コロナ禍の影響で飲食店や和牛の生産農家が打撃を受ける中、「おうち時間を豊かにする商品を提案しよう」と三島の人気フレンチ「gawa Mishima」と1年半かけて開発した。企画した同精肉店の後藤朋子さん(52)は「肉そのもので勝負した」と魅力を強調する。 材料はステーキとして販売する黒毛和牛の部位をひき肉として使用。タマネギやパン粉は外し、国産豚を練り込んだ。後藤さんは「ハンバーグの概念を覆すうまみがある
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がん全ゲノム解析に参画 静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は7日、日本医療研究開発機構(AMED)が公募したがん医療の実用化研究事業に同センターの研究が採択され、事業への参画が決まったと発表した。 採択されたのは「がん全ゲノム解析等における患者還元に関する研究」の領域での取り組み。同センターでは、がんゲノムを解析してデータベース化する「プロジェクトHOPE」を2014年から推進している。同プロジェクトで構築したシステムを全ゲノム解析に応用し、「8000症例マルチオミクス解析の経験にもとづく、全ゲノム解析の患者還元に関する研究」をテーマに実施する。 同センターのほかに同領域では、国立がん研究センター中央病院とがん
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赤ちゃんへの愛たっぷり 詩集が完成 「ママとね」主体に制作8年目
静岡県東部の母親らが赤ちゃんへ贈るメッセージを寄せた詩集「トツキトウカSHIZUOKA EAST2021」が完成し、制作に取り組んだ実行委員会メンバーが7日、配送作業を長泉町内で行った。約2万部を発行し、10日以降に県東部の各市町で母子手帳交付時などに配布する。 全30ページの詩集には、妊婦や子育て中の親、祖父母から寄せられた作品約20編を掲載した。生まれてくるわが子への愛情や、子育てに奮闘しながら幸せを実感する様子、孫へのいとしさを表現した作品などが並ぶ。地域の助産院を紹介するなど子育て支援団体の情報も盛り込んだ。 子育て情報サイトを運営する一般社団法人「ママとね」を主体とする実行委が
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地元の風景や動物など多彩 沼津美術協会が作品展
沼津美術協会(御守一光会長)の小品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が7日、沼津市大手町のしずぎんギャラリー四季で始まった。13日まで。 同市や清水町、三島市の会員73人が、油彩画、版画、日本画などを1人1点ずつ出品した。テーマは自由。柿田川公園(同町)や鮎壷の滝(長泉町)など地元の風景画や、ライオンを色鉛筆で繊細に描いた作品などが来場者を魅了している。 チャリティーコーナーを設け、色紙絵などの販売も行っている。売り上げは市などに寄付し、福祉事業に役立てるという。
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集団接種1回目 16日に終了 長泉町
長泉町は6日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を1回目が16日、2回目が11月6日の接種日で終了すると発表した。 12歳以上の町民のうち84・5%が1回目の接種を終える見込みとなっている。予約枠も上限に達しないため、希望するほぼ全ての町民の接種が終了すると判断した。個別接種は継続するという。 6日は県立静岡がんセンターの協力で、同町のウェルピアながいずみで12~15歳対象の集団接種を実施した。
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コロナ禍の面会制限 オンラインで心のケア【患者に寄り添う 静岡がんセンター公開講座㊦】
9月中旬の平日、県立静岡がんセンター(長泉町)の正面玄関の一角で、設置されたタブレット端末に映った病室の患者に手を振って談笑する一組の家族がいた。オンラインでの面会を終えて日用品を職員に手渡すと、入館することなくセンターを後にした。 医療機関では新型コロナウイルス禍により面会が制限され、入院患者と家族らが共に過ごす時間が十分に確保できない状態が続く。抵抗力の弱い患者を守り、医療崩壊を防ぐための措置だが、病院と患者の双方がジレンマを抱える。 同センターは2020年10月、オンライン面会用の部屋を院内に新設。月10件程度の利用がある。「久しぶりに家族の顔が見られてうれしい」-。ネット環境が整
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記者コラム「清流」 緊急事態宣言下の選挙戦
9月12日投開票の長泉町長選、町議選は緊急事態宣言発令下での選挙だった。町長選が無投票だった影響もあり、町議選の投票率は49・7%と前回選と比べ8ポイント下回り、過去最低を更新した。 コロナ下で候補者が政治活動を思うようにできなかったのも低投票率の一因だろう。個人演説会場として公共施設を借りられない、あいさつはインターホン越し、決起集会や出陣式は中止-。有権者と直接対話する場はほぼなかったようだ。 町長選と町議選は町民にとって最も身近な選挙だが、ツイッターで「長泉町議選」と検索してもかからない。情報収集の難しさが露呈した選挙戦となった。情報がなければ関心を持てず、議論もできない。新町議は
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最も多い大腸がん 早期発見へ検診重要【患者に寄り添う/静岡がんセンター公開講座㊥】
がんの中で最も患者数が多いとされる大腸がん。初期段階はほとんど無症状のため、自覚症状が出た時には病気が進行している恐れがある。日本は世界で最も大腸がんが多い国の一つ。検診は早期発見や予防の効果が高いが、受診率は低調だ。さらに新型コロナウイルス禍でがん検診の受診控えが起きているため、専門医はがん検診の重要性を訴える。 「大腸がんほど受診の効果が顕著に現れる検診はない。便潜血検査は死亡率減少のエビデンス(根拠)が確実なので毎年受けてほしい」。こう話すのは県立静岡がんセンターの堀田欣一内視鏡科副部長だ。大腸がん検診は便潜血検査2日法が基本で、陽性の場合に精密検査として大腸内視鏡検査を受けることが
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山一金属(長泉)が資金調達 静岡県内初、サステナローンで
長泉町のアルミリサイクル業山一金属(大賀俊和社長)が4日までに、持続可能な社会の実現に取り組む企業を支援する「サステナビリティ・リンク・ローン」を活用し、静岡銀行から3億円の運転資金の融資を受けた。同ローンの契約締結は県内で初めてという。 同ローンは、国連の掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に沿った企業独自の取り組み目標を設定し、達成状況に応じて貸し出し条件が連動する。取り組み目標をクリアすると金利優遇などのメリットがある。 山一金属はアルミを再生する際、ペレットを焙焼・圧縮してタブレット化する独自技術を開発。炉で溶解して再生塊を製造する一般的な方法に比べ、消費電力を10分の1に抑え込
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薬物療法説明書 日常生活の不安軽減【患者に寄り添う/静岡がんセンター公開講座㊤】
手術や放射線治療とともに、がんの代表的な治療法とされる薬物療法。抗がん剤などの薬物療法を受ける患者のうち、薬の進歩により入院せず通院で受ける患者が約7割と増えている。患者が日常生活で体調変化を判断する必要が求められる中、県立静岡がんセンターは、薬剤の副作用や対処法などをがんの種類別にまとめた「処方別がん薬物療法説明書」を作成した。コロナ禍でさまざまな不安を抱える患者の日常生活を支援し、不安軽減を図る手段の一つとして活用が進んでいる。 抗がん剤は、作用の異なる多様な薬を組み合わせることで効果を高めることが期待され、複数の種類を併用することが多い。一方、複数の薬を組み合わせることで副作用は複雑
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公共施設の利用制限解除 緊急事態宣言解除で長泉町
長泉町は29日、緊急事態宣言を受けて実施していた公共施設の利用制限について、宣言解除の10月1日から、感染防止対策を徹底した上で、貸し出しを再開すると発表した。 図書館の閉館時間は午後6時に戻し、閉鎖していた公園の駐車場閉鎖も解除する。不特定多数が集まりやすい子育て関連施設、ウェルピアながいずみのマシンルーム、温水プールは、1日から約2週間は利用を町民に限定する。感染状況に応じて期間の延長もありえるという。 10月開催の町主催事業やイベントのうち、不特定多数が参加する事業や飲食を伴うものは、中止または実施時期を再検討する。
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総菜自動盛り付け マックスバリュ東海、長泉工場にロボット導入
マックスバリュ(MV)東海は、総菜工場の盛り付け工程の自動化を促進する。2022年2月にデリカ長泉工場(長泉町)に自動盛り付けロボットを初導入し、人手不足が深刻化する総菜工場の省力化を図る。 同社が加盟する日本総菜協会(東京都)と、ロボットシステム開発を手掛けるFAプロダクツ(同)など14社のパートナー企業と連携する。同工場へのロボット導入で、ポテトサラダなどの盛り付けに携わる人数を1日平均7人から3人に減らす。盛り付けにロボットを活用した商品は、来年3月下旬をめどに販売を目指す。 今回の事業は、経済産業省の「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に採択された。 総菜や弁当の盛り付け工
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人事=議長に井出氏 副議長に長野氏 長泉町議会
長泉町議会は29日の9月定例会で、議長に井出春彦氏(62)=新緑=、副議長に長野晋治氏(63)=新風=を選出した。 井出春彦氏(いで・はるひこ)農業[元]副議長。5期。元長窪 長野晋治氏(ながの・しんじ)NPO法人理事[元]銀行員。2期。納米里
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副町長高田氏再任 町長が所信表明 長泉町9月議会開会
長泉町議会9月定例会は29日開会し、会期を10月22日までの24日間と決めた後、本年度一般会計補正予算案など24議案を上程した。このうち、高田昌紀副町長(59)の再任など人事案2件に同意した。 9月12日の町長選で無投票再選した池田修町長が所信表明を行い、「新たな4年間も初心を忘れず、2期目の町政運営にまい進する」と述べた。推進目標として「町民との情報共有に支えられた効率的な行財政運営」を挙げた。 正副議長を選出し、常任委員会の委員会構成を決めた。一般質問は15、18、19日に実施する。各委員会の正副委員長は次の通り(正副の順)。 議会運営 植松英樹、杉森賢二▽総務民生 堀内浩、加藤祐
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長泉・大庭さん 画業55年回顧展 沼津
長泉町下土狩の画家大庭修二さん(75)が28日まで、55年の画業を振り返る回顧展を沼津市大手町のギャラリーほさかで開いている。 漆を使って描く「うるし画」と油彩画計60点を並べ、過去の作品から新作まで画家としての作品の変遷を紹介している。新作は2011年から取材旅行を重ねたフランスやインドの都市などを題材に、港町や寺院の風景を描いた。 大庭さんは20歳の時に絵を描き始め、55年の節目として作品展を企画した。「地元へ報告したかった。うるし画の魅力にも触れてもらえたら」と話した。
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自宅療養者らに食料支援 長泉町、濃厚接触者も対象
長泉町の池田修町長は24日の定例記者会見で、新型コロナウイルスに感染した自宅療養者と濃厚接触者を対象に食料を届ける支援事業を10月1日に始めると発表した。 県内では8月以降、自宅療養者が急増。新規感染者は減少傾向を示すが、収束の見通しが立たない状況を受けて実施を決めた。対象は、家族らの支援が難しい自宅療養者と濃厚接触者のうち配送を希望する町民。対象者の自宅に、町職員がレトルト食品や飲料、米2キロなどを届ける。 県は自宅療養者のうち希望者を対象に、7日分の物資に配布している。町は県と連携し、自宅療養者に県の支援が届くまでの約3日分を配布する。県の食料支援の対象ではない濃厚接触者も、自宅療養
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楽曲付き絵本、全国に届け 東部の団体制作、CFで支援募る
静岡県東部の飲食店関係者らが業界や地域の活性化に取り組む団体「Make My Day」が、オリジナルの歌とその世界観を表現した絵本を制作し、全国の保育施設や災害被災地の子どもに贈るプロジェクトに乗り出した。30日までクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。 メンバーの一人で、デザイナー・DJの君山正好さん(49)=長泉町=が、東日本大震災の復興ボランティアの経験から「被災地の子どもに多くの絵本が贈られたのが忘れられない。自分たちも、子どもが楽しめる絵本を全国に届けたい」と発案した。 楽曲と絵本の題名は「ぐるぐる」。楽曲の制作と歌唱はボランティア仲間の音楽ユニット「TOKYO №
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記者コラム「清流」 生き物と文化財
大学時代、古文書調査をしていたときの天敵は虫だった。紙魚(しみ)は紙を掘るようにして食べ、ボロボロにしてしまう。生き物と文化財の保護は対極にある関係と思っていた。 長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館は庭園で観察できる生物を紹介するイベントを企画した。話を聞いた学芸員の言葉にはっとした。「多くの作家が自然から着想を得て制作してきた。自然と美術は切っても切り離せない」。作家と同じように自然を楽しみながら美術に触れるという体験は、作品への愛着を高める手段になるように思う。 文化財や芸術作品を守るには、私たちが大切に思う気持ちも不可欠。生き物は敵ではなく、共存できる。保存を助ける可能性もあると感じた
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12~15歳と高3にワクチン集団接種 長泉町
長泉町は19日、12~15歳と高校3年生計約850人を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種を、同町のウェルピアながいずみで行った。 同町では12~15歳の接種はこれまで、保護者や本人への丁寧な対応が可能な医療機関での個別接種に限定していた。若年層の感染拡大を踏まえ、町医師クラブの協力で、受験や就職を控える高校3年生と合わせた優先的な集団接種日を設けた。 この日の接種枠は予約開始日に上限に達したため、10月6日にも同所で追加の集団接種を実施する。予約の受け付け開始日は未定。 三沢哲也健康増進課長は「10月中旬以降は、16歳以上が対象の一般接種の予約枠に余裕がある。積極的に申し込
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コロナ禍 観光打開策議論 三島など2市2町 広域連携を確認
新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている観光業界の巻き返しに向け、三島、沼津、長泉、清水の2市2町の観光関係者が16日、三島市の三島商工会議所で今後の打開策を話し合い、互いに連携した情報発信や民間も交えた広域での観光振興に取り組む方針を確認した。 各市町の観光協会など関係団体の幹部が集まり、現状と今後の展望について意見を述べた。三島市では観光案内所の利用がコロナ前と比べて38%に落ち込んでいるほか、長泉町でも町内のジオサイトを訪れる観光客は「ほぼゼロ」。一方で各市町とも10月以降の引き合いが少しずつ出始め、「少人数、短時間、近場」などウィズコロナにおける観光のあり方を模索する声も上が
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長泉町、事業所のPCR検査補助 10月から申請受け付け
長泉町は15日、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者が発生した町内の事業所を対象に、従業員のPCR検査費用を補助すると発表した。 町内で感染拡大が続く中、PCR検査を迅速に実施してクラスターを防止し、事業の継続と安心して働ける環境づくりにつなげる。 対象は保健所の行政検査などから外れた従業員ら。8月20日以降に実施したPCR検査費用で、10月1日から来年3月31日まで受け付ける。補助率は3分の2で、1事業所あたり上限50万円まで補助する。限度額内であれば複数回の申請可能。予算は9月10日に専決処分した。
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海賊版サイト 問題点を説明 静岡西高生に集英社
高校生のための文化講演会(静岡新聞社、一ツ橋文芸教育振興会主催、集英社など後援)が15日、オンラインで開催され、静岡市葵区の静岡西高の1年生が視聴した。漫画を不正に複製した「海賊版サイト」の対策に携わる集英社の伊東敦さんが講師となり「インターネットと著作権 海賊版問題を中心に」と題して講演した。 伊東さんは「鬼滅の刃」など漫画人気の裏で、海賊版サイトの利用が急増していると説明。現在運営されている不正サイトは約750で、観覧数が多い上位10サイトのアクセス集計は月間2億5000万回に迫る。2年前に摘発された海賊版サイト「漫画村」の月間最大1億回をはるかに超えると述べた。 対策の現状として、集英
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インフルエンザ 高齢者に無償接種 長泉町
長泉町は15日、高齢者らを対象にインフルエンザ予防接種を10月1日から無償で実施すると発表した。新型コロナウイルスと同時流行の恐れがある中、医療体制の逼迫(ひっぱく)を防ぐため、昨年に引き続き実施する。 対象は、65歳以上や、60~64歳で心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があるなどの条件を満たした9908人。9月17日に対象者に接種券を発送する。来年3月31日に予防接種を終了する見込み。
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高齢者にお祝いカーネーション 沼津のヤクルト販売
敬老の日を前に、沼津市の東静岡ヤクルト販売は13日、営業エリアの伊豆の国、裾野両市と長泉町に住む1人暮らしの高齢者にお祝いとしてカーネーションを贈る活動を始めた。17日までに計約600人に届ける予定。 13日には長泉町下土狩の古川郁子さん(76)方に、同地区を担当する新村春奈さん(37)が訪ね、メッセージカードと花、ヨーグルトを手渡した。古川さんは「毎朝顔を合わせて元気をもらっている」と感謝した。 高齢者の安否確認と健康増進を目的に同社が展開する「愛の訪問活動」の一環。
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池田氏に当選証書 長泉町長選 新町議16人にも
長泉町選挙管理委員会は13日、任期満了に伴う町長選で無投票での再選を果たした現職の池田修氏(64)と、町議選に当選した新町議16人の当選証書付与式を町役場で行った。 大沼博政委員長は「皆さんが訴えた思いを行政とともに実現させてほしい」と激励。証書を受け取った池田氏は「再選の重責を改めて感じている。町民の期待に応えるべくタイムリーに仕事を進めていく」と2期目の意気込みを語った。 町長選は定数16に対して20人が立候補し、現職9人、元職3人、新人4人が当選した。女性町議2人が16年ぶりに復活し、トップで初当選した石川美穂氏(48)は「母親として町民、子どもたちとともに歩み、長泉をさらにいい町にし
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学校・保育で無償PCR 長泉町、クラスター防止へ
長泉町は13日、学校や保育の現場で新型コロナウイルスクラスターの発生を未然に防止するため、児童生徒らの感染を確認した際、濃厚接触者や接触の疑いがある人を対象に、PCR検査を無償で実施すると発表した。 幼稚園や保育園、こども園、学校、放課後児童会で感染者が発生した場合を想定。対象は①保健所長が特定した濃厚接触者のうち、無症状などの理由でPCR検査を受けていない人②同一の学級、部活動などで感染者と接触した疑いがある人―を挙げている。 学校には文科省から抗原検査の簡易キットが配布されているが、より精度の高いPCR検査を導入する。県内の検査機関と契約し、約5時間で結果が判明する。町は「教室で陽性
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長泉町議16人決まる 投票率49・41%
任期満了に伴う長泉町議選(定数16)は12日、投票が行われ、即日開票の結果、新町議の顔ぶれが決まった。内訳は現職9人、新人4人、元職3人。党派別は無所属14人、公明1人、共産1人。 投票率は記録が残る1973年以降で最低だった前回選を8・13ポイント下回る、49・41%だった。町長選の無投票、緊急事態宣言などが影響したとみられる。新人がトップ当選し、1票差で当落が分かれた。16年ぶりに女性町議2人が復活した。 長泉町議選開票結果(定数16―候補者数20) 当2,085 石川美穂 48 無新① 当1,540 植松英樹 51 無現⑤ 当1,326 堀内浩 62 公元② 当1
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無賃乗車の疑い 長泉の男逮捕
裾野署は11日、詐欺の疑いで長泉町下土狩、派遣社員の男(21)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は同日午前0時ごろ、静岡市清水区から長泉町までの代金約1万8千円を支払わずにタクシーに無賃乗車した疑い。
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長泉町 DX導入本格化 情報格差解消が課題
長泉町が、デジタル技術で自治体業務の効率化を目指すDX(デジタルトランスフォーメーション)導入の動きを本格化させている。コロナ禍に伴い、行政サービスや働き方の見直しが迫られ、町は議会、町民を巻き込みながら、DXの理解を深める機運醸成が求められる。 同町ではコロナ禍の昨夏以降、特別定額給付金の支給をはじめ、オンライン申請の需要が高まった。今年8月末には町内の小学校でコロナ感染が拡大し、学年閉鎖とオンライン授業を迫られた。教育推進課の職員は「保護者のタブレット教育への期待は非常に大きいが、まだ試行段階」と早期導入の必要性を語る。 町は本年度、自治体DX化の需要増に対応するために企画財政課にデ
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長泉町議選 9月12日投開票
任期満了に伴う長泉町議選は12日、投票が行われ、即日開票される。定数16に対し現職10、新人6、元職4の計20人が立候補し、激しい選挙戦を繰り広げている。 投票は午前7時から午後8時まで町内11カ所で行われ、午後9時から長泉小体育館で即日開票する。午後11時ごろに大勢が判明する見通し。 6日現在の選挙人名簿登録者数は3万5141人(男1万7260人、女1万7881人)。
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選挙費用を公費負担 長泉町で初の適用
12日投開票の長泉町議選は、2020年6月の公選法改正後に同町が迎える初の町議選となった。立候補には15万円の供託金が必要になり、市議選などと同様にビラの製作費や選挙カーの使用費などが公費負担となった。 公選法の一部改正により選挙運動費用の一部を公費負担する公営制度が拡大され、供託金納付が要件となった。具体的には、街宣車の使用や選挙運動用ビラとポスターの作成にかかる費用は、上限を設けて公費で賄われる。町村議選で認められていなかったビラの頒布は上限1600枚まで解禁された。 町選管によると、多くの立候補者が制度を利用したという。手続きが煩雑で、「理解が難しい点もあったと思う。有効に活用できるの
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公共施設の利用制限、30日まで延長 長泉町
長泉町は10日、静岡県への緊急事態宣言の延長を受け、12日までとしていた公共施設の利用制限を30日まで延期すると発表した。 町は子育て支援施設や桃沢野外活動センターなどの公共施設の利用を原則中止している。図書館は貸し出しと返却のみ利用でき、閲覧は中止している。ワクチン接種会場の町健康公園を除き、公園の駐車場は閉鎖している。
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大詰めの長泉町議選 下土狩地区は8人の激戦 当落600票前後か
任期満了に伴う長泉町議選は12日の投開票に向けて終盤を迎えた。定数16に対し現職10、元職4、新人6の計20人が立候補した。町長選が無投票になり、緊急事態宣言発令下での選挙戦とあり、ムードは低調になっている。投票率は前回選(57・54%)を下回る50%前後と予想される。当落ラインは前回選と同様の600票前後とみられ、各候補者は支持固めを急ぐ。 大票田の下土狩地区は前回選より1人多い8人が出馬する激戦区。内田氏は町商工会を中心に支持を広げ、堀内氏は公明票を手堅くまとめる。宮口氏は他の候補者の切り崩しを警戒し、下山氏は地盤固めに余念がない。八木氏は議会の在り方を問題提起し、中村氏は副区長経験の
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生活保護費の不正受給容疑 沼津署、男を逮捕
沼津署は8日、詐欺の疑いで長泉町下土狩、無職の男(73)を逮捕した。 逮捕容疑は2015年4月から16年3月までの間、給与収入を実際の収入より少ない額で申請し、県東部健康福祉センターから生活保護費として、12回にわたって容疑者名義の銀行口座に現金計約85万4千円を振り込ませた疑い。また、15年5月から16年4月までの間、6回にわたり、容疑者が負担すべき介護保険料を同センターから清水町に代理納付させ、保険料計約2万5千円の支払いを免れた疑い。 20年12月に同センターが同署に刑事告発していた。
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長泉町長に池田氏再選 20年ぶり無投票
任期満了に伴い7日に告示された長泉町長選・町議選(定数16)は同日午後5時、届け出を締め切った。町長選は無所属の現職池田修氏(64)以外に届け出はなく、無投票で当選が決まった。無投票は2001年以来、20年ぶり。 池田氏は幅広い支持を受け、住民との協働によるまちづくり推進を訴えた。午後5時半ごろ、同町下長窪の事務所で約50人の支援者に出迎えられた。池田氏は「2期目のかじ取りを担う重みを感じている。町民とまちづくりを一緒に考えながら、企業に選ばれるいい町にしていくことを約束したい」と決意を述べた。 町議選は定数16に対し、現職10、元職4、新人6の計20人が立候補し、選挙戦に入った。投票
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長泉町長2期目の抱負 池田修氏 DX推進、防災力充実へ
前回選は一騎打ちの選挙戦を制し、今回は無投票での再選を果たした。町職員の経験を生かし、子育て支援から新型コロナウイルス対策まで直面する課題に迅速に対応した。「行政への期待度はさらに上がっている。そのハードルをどう越えていくかが課題」と見据える。 昨年からはコロナ禍対応を迫られた。昨春には中小企業への支援方針を打ち出し、全世帯で水道基本料金を10カ月間全額免除するなど経済支援対策に取り組んだ。「100点満点ではないが、災害下でまちづくりを町民と考える機会と捉えた」と強調する。 時代の流れを的確につかみ、本年度はデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に注力する。柱として県内外のIT企
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長泉町長再選 公約推進を評価【記者解説】
長泉町長選は7日、現職の池田修氏が無投票で再選を果たした。イメージ戦略や高齢者・子育て支援といった1期目に掲げた公約を推進し、広い年代から評価を集めた。 自民、公明、連合静岡が池田氏を推薦。商工関係など各種団体も支持し、4年間取り組んできた施策が受け入れられた結果といえる。 懸案だった待機児童ゼロは7年ぶりに実現した。新幹線の通学補助を進めた結果、開始以降20~24歳人口が増加するなど、施策の成果も出始めた。 安定した財政基盤を維持するためには、情報発信による「住みやすい町」というイメージ戦略に加え、道路整備などインフラの利便性を高めて企業誘致につなげるなどハード面の充足も求められる。
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長泉町議選 立候補者 定数16―20(届け出順)
井出春彦[いで・はるひこ] 62 無現④ 農業[元]副議長▽元長窪 杉森賢二[すぎもり・けんじ] 45 無元② 一般社団法人専務理事[元]自民党県連青年局長▽東野 宮口嘉隆[みやぐち・よしたか] 64 無現④ 飲食店経営▽下土狩 下山和則[しもやま・かずのり] 72 無現③ 土地建物取引業相談役[元]行政書士▽下土狩 安田三津子[やすだ・みつこ] 64 無新 [元]旅館経営▽下土狩 米山智[よねやま・さとし] 70 無現① [元]町給食センター所長、上土狩区長▽上土狩 大沼正明[おおぬま・まさあき] 57 無現② 損害保険代理店店主▽竹原 加藤祐喜[かとう・ゆうき] 34 無現
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長泉町長選 現職池田氏が無投票再選
任期満了に伴い7日告示された長泉町長選・町議選は同日午後5時、届け出を締め切った。町長選は無所属の現職池田修氏(64)以外に届け出はなく、無投票再選が決まった。町議選(定数16)には20人が届け出て選挙戦に入った。
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子どもの感染、1カ月で6倍超 静岡県内、8月下旬の1週間【新型コロナ】
静岡県内で8月下旬の1週間に新型コロナウイルスに感染した未成年者の数が1カ月前の6倍超に上ったことが、6日までの県などのまとめで分かった。全国的に指摘される子どもの感染急増が静岡県でも確認された。9月に入って学校が再開し、感染がさらに広がるとの懸念がある中、県東部で学年閉鎖などが相次いだ。学びの空間で感染力の強いデルタ株の広がりをどう防ぐかが「第5波」収束の鍵を握る。 「ここで食い止めるという思い。国の指針を基に学校と協議して判断した」 町内の小学校1校で児童数人の感染が分かり、複数学年を閉鎖した長泉町教委。江本光徳専門監は文部科学省が8月末に示した閉鎖基準に触れつつ、迅速に対応した経緯
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登園自粛要請、静岡県内市町で差 乳幼児のコロナ対策に限界
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い保育施設でクラスター(感染者集団)の発生が相次ぐ中、静岡県内では感染対策として市町の判断で登園自粛を求める動きが広がっている。国は緊急事態宣言下でも原則として通常通りの開所を求めるが、乳幼児の感染対策は限界があり、園独自に自粛を要請するケースが出るなど、現場は対応に苦慮している。 緊急事態宣言中の登園自粛を呼び掛けているのは富士、焼津、掛川の各市や長泉町など。焼津市で約240人を預かる市立大井川保育園では現在、登園する園児が半数程度になっている。海野恵美子園長は「大半の保護者に仕事がある中、ありがたい。トイレや手洗いも混まず、比較的密にならない保育ができて
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庭園の生物、写真で紹介 長泉の美術館、リーフレットを作製
長泉町東野の複合文化施設クレマチスの丘にあるヴァンジ彫刻庭園美術館は28日まで、夏に庭園内で観察できる生物を紹介するイベント「なにがいるかな?庭の生きものたち」を同施設内の書店「NOHARA BOOKS」で開いている。 多様な生き物が庭園に生息することを知ってもらおうと企画。イベントに合わせて作製したリーフレットはA4判で、庭園で撮影したアオスジアゲハやオオカマキリ、メジロなどを写真で掲載した。花と虫の関係の解説も加え、来館者はリーフレットを見ながら施設内を散策し、生物の観察を楽しんでいる。店内には関連する書籍も集めた。 学芸員の渡川智子さん(34)は「園内の生き物の観察に役立ててほしい
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長泉 町長選と町議選 7日告示
任期満了に伴う長泉町長選・町議選が7日、告示される。投開票日は12日。 町長選は再選を目指す現職の池田修氏(64)=無所属=が立候補を表明している。これまでに立候補を表明した人は他におらず、無投票の公算が大きい。 定数16の町議選は現職10、元職4、新人6の計20人が出馬する見通し。 5日現在の選挙人名簿登録者数は3万5141人(男1万7263人、女1万7878人)。
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ワクチン経費など6日に専決処分へ 長泉町、補正予算
長泉町は3日、学習用タブレット端末向けモバイルルーターの購入経費や新型コロナウイルスワクチン接種の事務経費など4144万円を追加する一般会計補正予算を6日に専決処分すると発表した。町長選と町議選(7日告示、12日投開票)が予定され、町議会9月定例会を開けないための対応。 町は8月下旬に町内でコロナ感染が拡大したことを受け、児童生徒がタブレットを活用した家庭学習の支援につなげるため、国庫補助金を財源にモバイルルーター220台を購入する。Wi-Fi環境がない家庭に貸与し、通信に必要な契約は家庭ごとに結ぶという。
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長泉北小 1~4年閉鎖 新型コロナウイルス
長泉町の長泉北小は、同校の児童クラブに参加した児童1人が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、1日から1~4年生と特別支援学級を閉鎖した。 同校によると、児童は学校が再開した8月30日に発熱などで欠席し、31日に新型コロナ陽性が判明した。濃厚接触者はいなかったがこの児童が夏休み中に児童クラブを利用していたため、利用者がいる学年を閉鎖とした。 5、6年生は通常通り授業を行っている。新たな感染者が出なければ6日から授業を再開する。
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2500万円詐取被害 三島の80代女性 息子装う男らに
三島市に住む80代の無職女性が1日、息子を名乗る男らに現金約2500万円をだまし取られたと三島署に届けた。同署は特殊詐欺事件とみて調べている。 同署によると、女性は同日午前11時ごろ、息子を装う男から「仕事で書類の送り先を間違えて送った」などとする電話を受け、呼び出された長泉町内の路上で息子の上司のおいを名乗る男に現金を手渡した。その後、息子と連絡が取れて被害に気付いた。
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静岡がんセンター 専門研修医の処遇改善
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は1日、がん診療専門の医師養成研修を受けるチーフレジデント(専門研修医)について、2022年度から任期付職員として常勤待遇にすると発表した。非常勤職員から処遇改善を図り、医師の安定的な確保と高度専門医療の提供につなげる。 チーフレジデントは医師が2年かけて特定の診療科の高度で専門的ながん診療を学んでいる。常勤待遇になると、給与が年間80万~90万円程度増え、扶養手当や住居手当などが支給されるという。 県条例の制定で会計年度任用職員(非常勤職員)だったチーフレジデントを2年の任期付職員として採用することが可能になった。同センターによると、18年度から始まった新
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パズル連想させる立体作品や絵画並ぶ 長泉の私設美術館
長泉町東野の私設美術館メゾン・マミで、東京都の美術家大薗弘治さんによる作品展「puzzle(パズル)」が開かれている。12月19日まで。 パズルを連想させる抽象的な立体作品や絵画計9点を展示している。このうち、高さ約3メートル、横約4メートルの立体作品「回路1」は、木材で形作った四角や丸などの図形を組み合わせた大作。同館の山崎真実子さん(74)は「空間全体を生かした展示を楽しんでほしい」と話した。 開館は土、日曜の午前11時半から午後4時まで。
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高3と12~15歳 9月に優先接種 長泉町
長泉町は26日、高校3年生と12~15歳を対象にした新型コロナワクチンの優先接種を9月19日に実施すると発表した。 高校3年生は、安心して試験や就職活動などに取り組めるよう設定した。 12~15歳は個別接種のみだったが、若年層の感染拡大を受け、集団接種日として設けた。 予約済みの場合には前倒し予約が可能。会場はウェルピアながいずみ。8月31日午前9時からインターネットと特設電話で予約を受け付ける。接種は保護者同伴が必要。
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妊婦と夫ら対象にワクチン接種枠 長泉町
長泉町は25日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、妊婦とその夫やパートナーを対象にワクチン接種予約枠を設けると発表した。1日午前9時から特設専用電話で予約を受け付ける。 母子健康手帳を持ち、かかりつけの産科医の了解を得た妊婦が対象で、はがきで通知する。町によると、対象となる妊婦237人のうち5人は接種し、80人は予約済み。予約の前倒しが可能で、里帰り出生を予定する妊婦も受け付ける。
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授業開始日は30日 長泉町の小中学校 新型コロナ
長泉町は24日、町内小中学校の授業開始日を当初予定していた25日から30日に延期すると発表した。 県内に発令中の緊急事態宣言を受けて決定した。夏休みを延長している間に、濃厚接触者に認定されるなどして出席できなくなった児童生徒がタブレットで家庭学習ができるよう、支援態勢を整える。新型コロナウイルスの感染リスクが高い教育活動の中止・延期の検討や各校の消毒も行う。 町は保育園、小規模保育事業所、こども園、幼稚園についても9月12日まで、可能な限りの登園自粛を呼び掛けている。自粛した日数に応じて保育料、給食費を還付する。
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ベルナール・ビュフェ美術館 「父と息子」 少年期 挑戦の成果【美と快と―収蔵品物語⑬】
第2次大戦後の具象絵画をけん引したフランスの画家ベルナール・ビュフェ(1928~1999年)の作品は、彼の名を冠したベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)の存在によって、本県県民の心に深く刻まれる。約70年前、戦地から復員した銀行家岡野喜一郎をとりこにした詩情とエネルギーは、今も見る者を奮い立たせる。1996年には同館で自選展を開催。館内で選んだ作品群のうち、特に思い入れが強かったのは、10代半ばに描いた自画像だった。 親日家のビュフェは7回来日している。自選展はその最後の機会となった。「父と息子」は展示された重要作の一つだ。 作品は2日がかりで選んだ。2000年開幕の追悼展の図録に当時
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仮想空間で“協業”体験 小中生プログラミング学ぶ テレワーク向け実証 長泉のIT共同事業体
長泉町と県内外のIT関連企業4社が4月に設立した共同事業体「スーパーテレワーク・コンソーシアム」は22日、同町在住の小中学生を対象に、ブロックで建物を作るゲーム「マインクラフト」を活用したプログラミング体験会をオンラインで開いた。体験会はテレワーク促進に向けた概念実証も兼ねており、コンソーシアムの設立後初めて実施した。 マインクラフトを使ってプログラミングを学ぶ学習教材「マイクラミング」を開発した松下誠司さんが講師を務めた。今回は20人が参加し、インターネット上の仮想空間でのパソコン操作や、基本的なプログラム言語「スクラッチ」でブロックを動かす方法を学んだ。長泉北小4年の佐藤創一朗君は「パ
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初期消火に協力 中畑愛郷会に感謝状 長泉消防署
富士山南東消防本部長泉消防署(檜田晃署長)は20日、建物火災の初期消火に協力した御殿場市の一般社団法人「中畑愛郷会」に感謝状を贈った。 同会の勝又和俊理事長(70)と役員11人は山林管理活動をしていた3月9日午前、長泉町元長窪で発生した建物火災に遭遇した。消防隊が到着するまでの間、消火栓からホースを伸ばして消火活動を行ったほか、近くにあった車両を移動し、隣接する納屋への延焼防止に努めた。 勝又理事長によると、現場に居合わせた11人のうち6人が消防団や火防隊の経験があったといい、「日頃から消火栓の位置などを意識していた」と振り返った。檜田署長は「署と現場は離れていたため、初期消火のおかげで
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長泉町 図書館は貸し出しのみ 主催事業は延期か中止
長泉町は19日、緊急事態宣言発出を受け、21日~9月12日の期間中、町の主催事業を延期か中止とし、公共施設の貸し出しを停止するなど利用制限をかける方針を決めた。 公共施設は町長選・町議選に伴う投開票所と、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場としての利用に限定する。図書館は貸し出しと返却のみで、閲覧はできない。滞在時間は60分から30分に短縮する。桃沢野外活動センター関連施設の利用は中止する。 同町は8月12~18日の人口10万人当たりの新規陽性者数が90.7人と、7月23~29日の約4倍に達した。新規陽性者数が減少傾向となった場合に、制限の緩和を検討するという。
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長泉の義母刺殺事件 11月9日に初公判 静岡地裁沼津支部
長泉町下土狩の無職女性=当時(69)=が2020年3月、自宅で刺殺された事件で、殺人の罪で起訴された女性の長男の妻で、同居していた無職の女(32)の裁判員裁判が、11月9日に静岡地裁沼津支部で始まることが決まった。19日までの同地裁支部への取材で分かった。 争点などを絞り込む公判前整理手続きは、今年3月から計4回続いている。公判は全6回を予定し、11月25日に結審、12月3日に判決を言い渡す見通し。 関係者によると、被告は逮捕時から事件への関与を一貫して否認しているといい、公判は被告の犯人性が争点となる可能性がある。 起訴状などによると、被告は20年3月10日、自宅で同居する義母の胸な
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新型コロナ感染がん患者の受け入れ強化へ 静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は23日から、新型コロナウイルスに感染したがん患者の受け入れを強化する。新型コロナに感染したがん患者の診療に当たってきたが、過去にがんを患い治療を終えた人や経過観察中の人、同居家族の感染者も受け入れる。 病床は2床から6床に増やす。受け入れ対象は軽症から中等症の患者。保健所から、がん関係者として要請された場合に入院可否を判断する。 受け入れ強化は、新型コロナの感染急拡大に伴い、川勝平太知事から受け入れ強化の要請を受け決めた。
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長泉町選管説明会 町長選現職1陣営 町議選は20陣営
長泉町選挙管理委員会は18日、任期満了に伴う町長選と町議選(9月7日告示、12日投開票)の立候補予定者事前説明会を町役場で開いた。町長選は現職の池田修氏(64)の1陣営が出席した。定数16の町議選には20陣営が臨んだ。内訳は現職10、元職4、新人6。 町選管や裾野署の担当者が立候補の届け出の手順や選挙運動時の注意点を説明した。 6月2日現在の選挙人名簿登録者数は3万5140人(男性1万7293人、女性1万7847人)。
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三島、裾野、長泉 地域課題解決へ連携 スマートフロンティア推進協発足 先進技術活用
三島、裾野、長泉の2市1町は18日、先進技術を活用しながら、地域課題の解決に取り組む「富士山南東スマートフロンティア推進協議会」の初会合を三島市で開いた。各市町が進める施策で得た知見を共有し、少子高齢化や行政デジタル化などの地域課題の解決につなげていく。 3市町は「スマートウエルネスみしま」(三島市)や「スソノ・デジタル・クリエイティブシティ」(裾野市)、「スーパーテレワーク・コンソーシアム」(長泉町)などの展開を図っている。広域連携によって事業を効果的に進め、魅力向上や移住定住、経済活性化、暮らしやすいまちづくりを促進していく。 今後は県のふじのくにフロンティア推進エリアの認定を受け、具体
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全中へ 長泉北中ソフトボール部「感謝をプレーで表現」
長泉町立北中ソフトボール部が、21日に水戸市で開幕する全国中学校体育大会に出場する。部員25人が「応援してくれた人への感謝の気持ちをプレーで表現したい」と、全国1勝を目指して練習を重ねている。 同校は地区大会から東海大会まで11試合で計109得点、1失点と攻守ともに力を発揮した。部員の約半数が入学後にソフトボールを始め、監督の「常に自分で考えよう」との指導で、選手自らが自主的に練習を考えてきたという。同校卒業生の羽田葵監督(34)は「絶対的なエースはいないが、全員で戦うチーム」と話す。 同校はコロナ禍で中止となった昨年度を挟み、県大会を2年越し2連覇を果たした。部員らは出場できなかった昨
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新型コロナ感染がん患者 2床→6床に 静岡県立がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は16日、新型コロナウイルスに感染したがん患者用の病床を2床から6床に増やすと発表した。感染急拡大を受け、免疫力が低下しがちながん患者の受け入れを強化する。追加病床は陰圧装置などが整い次第、受け入れを開始する。 同センターは2020年1月から、抗がん剤や放射線治療などを受けているコロナ感染者の診療に当たってきた。感染力の強いデルタ株が広がる「第5波」の流行の中、川勝平太知事から受け入れ強化の要請を受け、追加の病床確保を決めた。 過去にがんを患い、治療を終えた人も受け入れていく。コロナ患者の診療体制は、がん治療に支障が出ないよう調整している。
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高齢者見守りで連携 長泉町とヤマト運輸 異変発見時に通報
長泉町とヤマト運輸はこのほど、高齢者の見守りネットワークの充実を図る協定を町役場で締結した。 協定は、ヤマト運輸社員が荷物の配送などで高齢者宅を訪れた際に、異変を発見した場合は町へ通報し、町が安否確認と対応を行うという内容。 ヤマト運輸東静岡主管支店駿東営業所の熊谷直人営業所長は「街を巡りながら地域の役に立てれば」と話した。池田修町長は「地域の玄関先を訪問する配達員の目で高齢者の異変にも気づけるのでは。連携はありがたい」と謝意を述べた。
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幼児や小中高生 ピアノ演奏 沼津でコンクール
PTCピアノコンクール(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、沼津市民文化センターで開かれた。県東部を中心に幼児から高校生までの約75人が6部門に分かれ、日ごろの練習成果を披露した。 中学生までの各部門はベンダのソナチネやバッハの「イタリア協奏曲」などの課題曲、高校生は自由曲を演奏した。 各部門の結果は次の通り。 A部門(幼児)①榎本汰一(三島市)②佐野七七巳(富士市)③小山志織(三島市)▽B部門(小学1、2年)①牧嶋慧大(御殿場市)②夏目結陽(沼津市)③寺戸一花(清水町)▽C部門(小学3、4年)①島影くるみ(三島市)②勝間田永愛(御殿場市)③岸柚花(清水町)▽小学生部門(小学
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オンラインよろず相談 保健師67人が参加 静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)はこのほど、「出張がん・コロナよろず相談」を県や市町の保健師を対象にオンラインで行った。 県内29カ所の会場をオンラインでつなぎ、保健師67人が参加した。県健康福祉部の担当者がコロナ禍のがん検診受診の現状などを説明した。質疑応答では同がんセンターの山口建総長や倉井華子感染症内科部長が質問に応じた。 山口総長は、感染力の強いインド由来のデルタ株の広がりにより慎重な感染対策を指摘した上で、がんの早期発見のため検診の重要性も訴えた。 よろず相談はがん治療の専門スタッフが地域に出向いて相談に応じていて、新型コロナ対策として今回初めてオンラインで実施した。がん患
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自民静岡県連が池田氏推薦 長泉町長選
自民党静岡県連は10日、役員会を開き、任期満了に伴う長泉町長選(9月12日投開票)で、現職の池田修氏(64)を推薦することを決めた。7月21日に同党長泉町支部から推薦の上申があった。同町長選では池田氏以外に立候補を表明した人はいない。
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援農ボランティア活躍 長泉のブルーベリー農園 高校生が1粒ずつ収穫、選別
JAなんすんが募集している「援農ボランティア」の活動がこのほど、長泉町元長窪の平野農園(平野則之代表)で行われ、桐陽高3年の飯田椋子さん(18)がブルーベリーの収穫や選別を手伝った。 観光用のブルーベリー狩りも運営する同園は、新型コロナウイルスの感染拡大で入園者が激減。このため、従業員だけで果実を収穫するのは困難として、ボランティアの支援を求めていた。飯田さんは将来、農業関係への就職を目指していることから、大学進学前に農業体験がしたいと応募したという。 この日は平野代表から収穫のタイミングなどを教わり、1粒ずつ丁寧に摘み取った。飯田さんは「上手に採れたと思う。この経験を将来に生かせたら」と話
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認定看護師へ51人が決意 静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)はこのほど、看護師が医師の判断を待たずに診療補助を行う「特定行為」の研修を組み込んだ認定看護師教育課程の開講式を同町のファルマバレーセンターで行った。全国から集まった看護師51人が学びへの決意を新たにした。 研修生はがん医療に関連する5分野に分かれて来年3月まで講義や実習に臨み、認定看護師審査の合格を目指す。開講式で山口建総長は「がんは治す医療から、治し支える医療に変わってきている。支える部分の主役として学びを深めてほしい」と呼び掛けた。 研修生を代表し、村西有紀さん(愛知県)が「患者のニーズに応じた包括的な支援ができる認定看護師を目指したい」と抱負を述
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裾野市立富士山資料館「山切手」 江戸時代、富士登山の環境整備【美と快と―収蔵品物語⑫】
夏季の富士登山者から、保全協力金として任意で徴収している入山料。江戸時代には、「御山役[おやまやく]」として登山者全員から徴収していたとされる。裾野市立富士山資料館には、須山口で配布された「山切手」と呼ばれる領収書が収蔵されている。御山役の一部は地元須山村(当時)の収入となっていたとみられ、富士登山を中心とした観光業の一端が垣間見える。 「 覚 一、登山二人半役 右者御山役預り置申候 以上 七月十七日 南口役所 嶽御役所」 右側の山切手は2人分、左側は6人分を徴収したことを示している。「南口」とは当時の須山口の通称。登山者は須山口の役場で60文(2千円相当)を支払い、山頂の嶽役
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核兵器の恐ろしさ学ぶ 長泉の中学生、オンラインで被爆者と交流
長泉町はこのほど、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(長崎市)によるインターネット平和学習「ピースネット」を活用した講座を町防災センターで開いた。町内の中学2年生19人がオンラインで被爆者と交流し、核兵器の恐ろしさや平和の大切さを学んだ。 被爆地の広島市への中学生派遣を昨年度に続き中止し、代替として開催。長崎平和推進協会継承部会の計屋道夫さん(85)がオンラインで話した。8歳で被爆した計屋さんは原爆投下後の写真を見せて遊び場の空き地が死体焼場に変わったことなど体験を語った。 長泉北中の清水虹羽さんは「戦争がない時代に生まれていたらやりたかったことは」、長泉中の新谷七海さんは「復興の過程で大
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公共施設の利用 午後8時まで 長泉町
長泉町は6日、8~31日の県内22市町へのまん延防止等重点措置の適用を受け、施設の利用制限を発表した。 町は10~31日に、公共施設の貸出時間を午後8時までに短縮、利用者は町内在住者のみに限定する。利用前に検温の報告を求める。桃沢野外活動センターの利用は県内在住者に限る。図書館は1時間前倒して午後5時半に閉館する。
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10日にワクチン予約再開 長泉町、接種は23日から 新型コロナ
長泉町は10日から、新型コロナウイルスワクチンの接種予約受け付けを再開する。国からの供給ワクチンが一定数確保できる見通しが立ったため。集団・個別接種ともに23日から接種を再開する。 受付開始日は、10日=基礎疾患のある12~15歳▽11日=45歳以上▽12日=40歳以上▽13日=30歳以上▽16日=20歳以上▽18日=12歳以上。再開に合わせて個別接種が可能な医療機関は10機関に増えた。インターネットか電話で受け付ける。 町は「可能な限りウエブからの申請をお願いしたい。ワクチンの供給状況で再度予約停止する可能性もある」としている。
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長泉町の子育て支援施設、2カ所を臨時休館 8~22日
長泉町は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、町営の子育て支援施設2カ所を8~22日に臨時休館すると発表した。 対象は、こども交流センターパルながいずみと地域子育て支援センターみかんちゃん。予約済みの一時預かりは実施する。町内の乳幼児をはじめ子ども世代に新型コロナの感染拡大の傾向が見られ、お盆期間中の帰省などで人流の活発化が見込まれるために休館を決めた。少人数の講座は、講師の意向を確認の上原則延期する。 県のまん延防止等重点措置適用を受け、町は6日に開く臨時本部会で他の町営施設の運営方針を決める予定。
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実質交付税 静岡県32.4%増 21年度、市町も30.3%増
静岡県が3日に公表した2021年度の普通交付税の配分額によると、臨時財政対策債と合わせた実質的な県分の交付税は20年度比32・4%増の2864億6200万円。市町分は同30・3%増の1962億1400万円とともに大きく増加した。 県によると、新型コロナウイルス感染症の影響による企業収益の落ち込みで、税収が低下したことが増加の要因。リーマン・ショックの影響で同じく増加した2010年度以来の高水準となった。 市町では富士、御殿場、湖西各市が不交付団体から交付団体に転じた。県内の不交付団体は長泉町のみとなった。 普通交付税の配分額は沼津市を除く市町で増加した。沼津市も臨時財政対策債と合わせた
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少年警察協助員 3人に感謝状 裾野署
裾野署はこのほど、少年の非行防止や健全育成活動に長年取り組んだ少年警察協助員2人に表彰を伝達し、1人に署長感謝状を贈った。 県警生活安全部長感謝状が伝達されたのは福室光彦さん=長泉町下土狩=と大庭正義さん=同下長窪=。高村将王さん=裾野市千福が丘=は署長感謝状を受けた。 山下安則署長から賞状を受け取った福室さんは「これまで少年と対面して声をかけることを大切にしてきた。地域との関わりやあいさつを大切にしていきたい」と話した。山下署長は「管内の少年非行や補導件数が少ないのは、日頃の活動のたまもの」と感謝した。
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パークゴルフ場 整備工事安全祈願 長泉
長泉町と加和太建設(三島市)は2日、同町元長窪で来秋にオープンを予定しているパークゴルフ場の整備工事安全祈願祭を行った。 パークゴルフ場は町の第5次総合計画の重点プロジェクトに位置付けられている。高齢者の健康づくりのほか、世代間交流を図るためのレクリエーションスポーツ施設としての活用を計画している。 祈願祭には町や建設関係者、地元住民ら約40人が出席した。池田修町長は「多くの町民から整備を望む声があった。地域の理解に感謝するとともに、コロナ禍で資材調達や工期に制限がある中だが、万全の安全対策の上で施工してほしい」とあいさつした。
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社説(8月1日) 進む人口減少 若者の心に届く施策を
総務省が発表した2020年の国勢調査速報値で、静岡県の人口は363万5220人と5年前の前回調査に比べ1・8%、6万5千人余り減った。市町別でも前回より増えたのは袋井市など4市町だけで、31市町は減少した。中でも静岡市は1万人余り減って69万3759人と、政令指定都市の目安とされる70万人を国勢調査で初めて割り込んだ。 国内の人口減少と大都市への集中が浮き彫りになった。本県も少子高齢化の進展で人口減少が続くのは避けられない状況だが、減少の抑制と地方都市の活力を維持する取り組みに知恵を絞らねばならない。鍵は若者が地元にとどまる、あるいはいったん県外に出ても戻るようにするための施策と、新型コロ
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おれおれ詐欺 三島で2件発生
三島署管内の高齢女性が息子などをかたる男に現金をだまし取られる事件が31日、2件確認された。いずれも同署がおれおれ詐欺事件として調べている。 同署によると、30日正午ごろ、三島市の70代無職女性の携帯電話に息子を装った男から「仕事の契約書を間違った住所に送った。回収しないと大変なことになる。お金が必要だから用意してほしい」などと電話があった。女性は長泉町の路上で息子の上司のおいを名乗る男に現金140万円を手渡した。 同日午後5時ごろには、同市の80代無職女性宅に息子をかたる男から「お金が必要」などと電話があり、女性は市内の路上で男に現金120万円を手渡したという。
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人身事故18件増 2021年上半期 裾野署管内
裾野署はこのほど、管内(裾野市、長泉町)の2021年上半期の交通事故発生状況をまとめた。人身事故は211件で、前年同期と比べ18件増加した。死者はゼロ(前年同期比1人減)、負傷者は283人(同43人増)だった。 車両同士の事故は190件(同27件増)。出合い頭が53件で15件増加した。原付を含めたバイクの人身事故件数は10件増の25件。同署は、コロナ禍で通勤通学時のバイクの利用増加が原因の一つとみている。 泉裕輔交通課長は「夏休みを控え、交通量の増加が予想される。交差点では一時停止をするなど安全確認を徹底してほしい」と呼び掛けた。
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聖火リレー体感して 入院の子どもにトーチ 静岡がんセンター
東京五輪聖火リレーのランナーを務めた県立静岡がんセンター乳腺外科医師、田所由紀子さん(51)が30日、長泉町の同センター内にある小児科病棟プレイルームを訪れ、実際に使用したトーチを入院生活を送る子どもたち6人に披露した。 子どもたちは田所さんからトーチを渡されると、重さや手触りなどを確認しながら、聖火リレーを体感した。田所さんはトーチの構造や「ユニホームは提供だが運動靴は自前」などと説明した。闘病中の次女と一緒に応募したという田所さんは「つらい治療や病気と戦う子どもたちが、(聖火リレーを通じて)少しでも笑顔になれる時間があればいいなと思った」と振り返った。 ブレイクダンスが趣味という栗田
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不登校の児童生徒 支援策を議論 長泉町、教育会議
長泉町はこのほど、本年度1回目の総合教育会議を町役場で開いた。池田修町長、教育委員、町職員、小中学校長ら18人が、不登校にある児童生徒の支援策を議論した。 町教委によると、町内では不登校の児童生徒数が過去4年間微増していて、2020年度には計91人だったという。会議では家庭訪問や個別授業など、これまでの対応だけでは十分な解消に至っていないことを確認した。 教育委員は、タブレット端末を活用して家庭学習を充実させる案や、学校外での学習の場に教員免許を持つ人材を配置するなどの対応策を提案した。 池田町長は「第5次長泉町総合計画の内容を踏まえて、町として支援したい。研究もさらに進めていく必要がある」
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長泉わくわく代替 ダンス動画募集 8月7日から
長泉町は、新型コロナウイルスの影響で開催中止となった長泉わくわく祭りの代替イベントとして「わくわくオンラインフェスティバル」を開く。町内外から同祭りのテーマ曲に合わせて踊る動画を募集する。 テーマ曲「ポケットに勇気を」に合わせて5人以下で踊り、30秒程度撮影する。8月7~31日の募集期間に、動画を「#長泉わくフェス2021」のハッシュタグをつけてツイッターかインスタグラムに投稿する。9月30日まで祭り公式ウェブサイトで公開する。 関係者が動画を審査し、最大12組に町特産品(2万円相当)を贈る。詳細は同イベントの公式ウェブサイトへ。
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黄瀬川大橋の早期復旧要望 沼津市長ら国交省に
沼津市の頼重秀一市長と清水町の関義弘町長、長泉町の池田修町長が28日、国土交通省に村山一弥道路局長を訪ね、7月初旬の大雨の影響で崩落した黄瀬川大橋や黄瀬川護岸の早期復旧を要望した。 頼重市長らは、沼津市と清水町をつなぐ黄瀬川大橋の崩落で、1日当たり3万台以上が行き交う一般県道富士清水線の通行止めが続いていると説明。迂回(うかい)路の周辺道路で渋滞が発生するなどし、住民生活に影響が出ている窮状を訴えた。激甚化する災害に備え、河川堤防の整備と一体となった橋の復旧も求めた。 村山局長は復旧工事の早期着工に向け、前向きな姿勢を示した。 3氏は自民党本部で二階俊博同党幹事長にも要望した。同党の勝俣孝明
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高齢者救護に貢献 新聞販売店を表彰 裾野署が感謝状
けがで動けなくなった1人暮らしのお年寄りの救護に貢献したとして、裾野署は26日、三島市の新聞販売店MISH(ミッシュ)=旧三島新聞堂=と、社員の有田高太郎さん(44)、配達員新村正樹さん(37)に署長感謝状を贈った。 同社などによると、6月28日に長泉町の80代女性宅に新聞を届けた新村さんが、2日分の新聞がたまっていることに気付いた。「よく庭いじりをする女性なのでおかしいと思った」と有田さんに報告した。 29日に女性宅に新聞を配達した有田さんが状況を確認し、町役場を通じて同署に通報した。女性は足をけがして動けない状態で、的確な判断が女性の救護につながった。 同社で開いた贈呈式で、山下安則署長
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長泉・知徳高陸上競技部「全国でメダル狙う」 男子400mリレー初出場、バトンパス入念練習
長泉町の知徳高陸上競技部が、全国高校総体の男子400メートルリレーに向けた練習に臨んでいる。リレー種目で同校が全国大会に出場するのは初。入賞を目標に掲げ、最終調整に取り組んでいる。 出場するのはいずれも3年の小針琉稀さんと深沢侑人さん、久保田龍我さん、斎藤歩さん。県総体は東部地区の歴代高校記録を更新する40秒85で初優勝した。東海総体で5位入賞し全国を決めた。 メンバーはタイムを縮めるため、課題のバトンパスを重点的に練習している。4走の主将斎藤さんは「全国では決勝に出場してメダルを取りたい」と抱負を語る。久保田さんは「東海大会までは緊張していたが、今はやってやるぞという気分」と意気込む。
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藤枝明誠コールド 知徳下す エース小林が初アーチ 高校野球静岡大会4回戦
▽4回戦(草薙第1試合) 知徳 1001000―2 藤枝明誠 2121201x―9 (7回コールド)▽本塁打 小林(藤) ▽二塁打 渡辺、宝田(知) ▽試合時間 2時間7分 【評】藤枝明誠が7犠打を絡ませながら得点を積み上げ、知徳に快勝した。 初回、3者連続四球から西岡の犠飛と中野の適時打で逆転した。二回は小林が本塁打を放ち、三回は3連打と萩原のスクイズでリードを広げた。 知徳は初回に渡辺、四回は宝田が適時二塁打を放ったが、散発の4安打に抑えられた。 ■小林初アーチ、投打で活躍 藤枝明誠は今大会初先発の主戦小林が打撃でも勝利に貢献した。二回、先頭として打席に立ち、初球を振
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社説(7月23日) 狩野川資料館一新 防災意識高める拠点に
狩野川台風(1958年)という歴史的災害を後世に伝えるとともに、河川・砂防事業の重要性を啓発する施設である狩野川資料館(伊豆の国市)がリニューアルした。近年の豪雨災害の激甚化などを踏まえ、住民自らが自然災害への備えを意識する拠点として活用し、減災につなげたい。 狩野川資料館は国土交通省沼津河川国道事務所が98年に開設した。狩野川台風の被害とそれを踏まえて整備された狩野川放水路の工事の記録や役割などを知ることができる。流域の小中学生、住民は隣接する放水路を見学し、施設内の資料を通じて防災を学ぶ。同事務所職員が教室を開いたり、狩野川台風体験者から話を聞いたりする機会も提供する。来館者は累計約2
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静岡県人口、361万3694人 7月1日現在、前月比1736人減
静岡県が20日に公表した7月1日現在の静岡県の推計人口は361万3694人で、前月に比べ1736人減少した。昨年実施した国勢調査の結果を基に再計算した実質の動きでは14カ月連続の減少となった。 減少の内訳は出生数から死亡数を引く自然動態がマイナス1321人、転入数から転出数を引いた社会動態がマイナス415人だった。 前月に比べ人口が増加したのは13人増の吉田町を筆頭に、裾野市(12人)、南伊豆町(11人)、菊川市(2人)の4市町。人口が減少したのは浜松市の268人、静岡市の206人、沼津市の144人、御殿場市の127人の順だった。 自然動態がプラスだったのは長泉町のみで、13人増。社会
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静岡県東部企業の業況DI 15.8ポイント改善 4~6月期、製造業の回復顕著
企業経営研究所(長泉町)がこのほどまとめた4~6月期の県東部地域企業経営動向調査によると、業況判断指数(DI)はマイナス14・1と前期(1~3月期)に比べて15・8ポイント上昇した。改善は2期ぶり。 調査は5~6月に実施し、199社が回答した。製造業の業況判断DIは0・0と21・3ポイントの大幅改善。非製造業はマイナス23・3で、12・0ポイント上昇した。 7~9月期の予想DIはプラス7・2と継続的な回復への期待感が表れた。ただ、東京都で新型コロナウイルス感染再拡大に伴って緊急事態宣言が再発令されるなど、調査後の状況が変化していることから、同研究所は7月以降の景気動向の見通しは不透明な情
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乳がんを「自分事」に 乳房チェックは「身だしなみ」 静岡がんセンター・高橋医師が新著
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)の乳腺センター長高橋かおる医師(63)=浜松医大出身=が、著書「乳腺専門医がわかりやすく解説 乳がんの本」(アストラハウス)を出版した。乳がんは女性が最もかかるがんとされる。患者や家族が知りたい検査や治療、術後の情報を中心に、女性に日頃心掛けてほしいことを交え、分かりやすい言葉でまとめた。 「『誰かがなる病気』ではなく『私はまだなっていないかな』という考えを持ってくれたら」。今や日本女性の9人に1人が生涯に一度は経験するとされる乳がん。しかし、自分で触って見つけることが可能ながんでもある。高橋医師は「まずは自分の乳房に関心を払って」と強調する。 序章では
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経営改善事業の功労者表彰 県商工会連合会 法施行60周年式典 静岡
静岡県商工会連合会は19日、商工会法施行60周年記念式典を静岡市葵区で行い、経営改善普及事業に関する功労者を表彰した。 今春で退任した8人の商工会長への感謝状贈呈式も行った。 前沢侑会長は「各商工会と連携し、小規模事業者の持続的発展などの課題に取り組んでいく」とあいさつした。 表彰を受けた主な個人・商工会は次の通り。 【県知事表彰】産業振興功労表彰 大野浩典(南伊豆町)渡辺英樹(富士市)中村国海(川根本町)大村邦男(天竜)▽産業振興知事褒賞・役員功労者 杉山羌央(伊豆市)大沢秀光(伊豆の国市)白砂清一(長泉町)片山雅博(新居町)▽同・優良商工会 河津町、森町、浅羽町 【関東経済産業局長表彰】
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黄瀬川大橋、開通いつに 周辺事業者悲鳴、客足遠のき収入に打撃
沼津市と清水町をつなぐ黄瀬川大橋が一部崩落し、県道富士清水線(旧国道1号)が通行止めになっている影響で、沿道の花屋やコンビニ、ガソリンスタンドなどの事業者への客足が遠のいている。直接的に店が被災していないため、保険や補助などの支援の対象外。橋の復旧の見通しが立たず、小売店は悲痛な叫びを上げている。 「客が激減し、開店以来の危機」。橋のそばに立地する同町長沢の花屋「ジヴェルニー」のオーナー三保貴広さん(42)は力なく語った。県道は多くの住民が利用する生活道路で渋滞も目立った。通行止めで様子は一変し、通行車両はほとんどなくなった。 コロナ禍で客数が減った昨年の同時期と比べても売り上げが4割減
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井上文学館が新装 魅力発信の拠点に 長泉町
長泉町は17日、町営施設となった井上靖文学館(同町東野)をリニューアルオープンした。地域ゆかりの井上文学を広く発信し、町民の文化向上や交流人口の拡大を図る拠点施設の役割を担う。 同館は運営していた一般財団法人の解散に伴って町に事業譲渡され、町が資料整理と展示替え作業を進めていた。建物は鉄筋コンクリート2階建て延べ床面積約350平方メートル。井上作品や関係資料を展示する常設展示と、井上文学の魅力を発信する企画展示を用意した。2階はミュージアムライブラリーとして自由に本に親しめるように改装した。出前講座や学校と連携した出張授業による教育普及にも取り組んでいく。 オープニングセレモニーには池田修町
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災害復旧に3億円 一般会計補正予算案 長泉町が専決処分
長泉町は16日までに、今月2~3日の大雨に伴う災害復旧のため、3億円を追加する本年度一般会計補正予算案を専決処分したと発表した。 災害復旧工事を予定しているのは、桃沢川や梅ノ木沢川、黄瀬川の護岸や町道、林道、農地など計34カ所。町によると桃沢地区で1時間600ミリを超える激しい雨が降り、護岸が流出したという。下土狩の黄瀬川左岸では、流出した護岸の上にある民家などが崩落の恐れがあるとして、県が応急復旧に取り組んでいて、7月中に完了予定だという。この影響で3世帯が町営住宅などに避難している。 町は今後国の災害認定を申請予定で、国庫支出金による補助を見込んで3億円を計上した。不足分は財政調整基金繰
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知徳高生 全国で活躍誓う 長泉町役場を訪問「1位取る」
スポーツや芸術文化の全国大会に出場する長泉町の知徳高の生徒19人がこのほど、町役場を訪問して活躍を誓った。 訪れたのは全国高校総体に出場する陸上競技部とアーチェリー部、男子ソフトテニス部をはじめ、全国総合文化祭美術・工芸部門に出品する3年の広瀬鈴奈さん、ファッション甲子園に出場する3年の太田心萌さんと目黒花波さん。 男子4×100メートルリレーに出場する陸上競技部3年の深沢侑人さんは「東海大会では周囲の気持ちに圧倒されて本来の力を発揮できず悔しかった。インターハイでは1位を取る気持ちで頑張る」と決意を述べた。 高田昌紀副町長は「周囲の支えや思いを背負って悔いのないよう頑張って」と呼び掛けた。
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山崎氏の推薦決定 連合静岡、10月投開票予定の参院補選で
連合静岡は14日の執行委員会で、参院静岡選挙区補欠選挙(10月24日投開票予定)に無所属で出馬する意向を固めた県議会会派ふじのくに県民クラブ前政調会長の県議山崎真之輔氏(39)=浜松市中区選出=の推薦を全会一致で決定した。 参院補選を巡っては、立憲民主、国民民主の両党県連は独自候補を擁立せず、共通の支援団体である連合静岡の意向を踏まえた上で、山崎氏支援の有無を判断する方針。連合静岡の中西清文会長は執行委後の取材に「(立民、国民との)3者がそろって、支援できる態勢をつくるために努力する」と強調した。 山崎氏は執行委に出席して決意表明を行った後、報道陣に「(推薦決定は)百人力の思いだ」と語っ
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みしまコロッケ 手軽に 長泉の企業 新商品発売、レンジで調理
三島市特産の「三島馬鈴薯(ばれいしょ)」が原料のご当地グルメ「みしまコロッケ」を電子レンジで調理できる冷凍の新商品がこのほど、発売された。東平商会(長泉町)が製造し、手軽な調理法と食べやすいサイズが特徴。全国に売り出すほか、シンガポールの一部店舗にも届けられる。 三島馬鈴薯は手掘りや風乾にこだわる品質の高さで全国一の価格で取引され、国の地理的表示(GI)保護制度に県内農産物で初めて登録された。みしまコロッケも市内の店舗や通販などで売り出され、ご当地グルメとして定着している。今回の新商品は弁当や食事のおかずに最適な大きさに仕上げたほか、アレルゲン対策として卵は不使用。電子レンジの調理でも衣のさ
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進む「GIGAスクール」 子どもと電子機器、接し方は?
児童生徒に1人1台のタブレット端末などを配備する文部科学省の「GIGA(ギガ)スクール構想」の進展とともに、子どもが電子機器に触れる機会が増えている。新型コロナウイルス感染拡大で在宅時間が長くなり、スマートフォンの使い過ぎによる日常生活への影響も懸念される。電子メディアとどう付き合うか。対策に取り組む学校現場を取材した。 「ストレートネックって首がどうなっているの?」。長泉町立北中の渡り廊下には、うつむいた姿勢でスマホを長時間眺めることで起こりやすい体の異常に注意を促す掲示物が張られている。 同校は視力低下などの改善を目的に、5年前から電子メディアとの接し方を生徒自身が考える取り組みを続
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長泉の小中学校、トーチ巡回展示 聖火リレー走者足川さんが貸与
東京五輪の聖火リレーで御殿場市内を走った自営業の足川西代さん(51)=長泉町=が13日、長泉小を訪れ、使用したトーチとユニホームを無償貸与した。町教委が協力し9月上旬までの間、町内の小中学校5校を巡回展示し児童生徒にお披露目する。 最初の貸出先となった同校では、足川さんがトーチを6年の土屋悠夏さん(12)と土山唯乃さん(12)に手渡した。足川さんは「たくさんの人に感謝の気持ちを込めて無事に走者を務めることができた。今度はお世話になった皆さんの役に立てれば」と思いを語った。トーチを受け取った代表児童2人は「重くて走るの大変そう。貴重な機会なので大事に見たい」と話した。 (東部総局・水野紗希
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赤ちゃんハワイ気分 子育て支援団体 長泉で親子交流会
静岡県東部の子育て支援団体「ママとね」(中島あきこ代表)は12日、フラダンスの要素を取り入れたハワイアンリトミックを長泉町東野のヴァンジ彫刻庭園美術館で開いた。4カ月から1歳までの乳幼児の親子10組が、庭園の芝生の上で心地よく体を動かした。 参加者は、講師が用意した色とりどりのハワイ風の衣装と花飾りを身に着け南国気分を演出。ウクレレの音楽に合わせリズミカルに体を揺らしたり、円形の大きな布「パラバルーン」を上下左右に動かしたりして楽しんだ。同イベントは新型コロナウイルス感染拡大の影響で約2年ぶりに開催。中島代表は「コロナ禍で交流機会が少ない子育て中の親子が触れ合うきっかけになれば」と話した。
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静岡人インタビュー「この人」 君山正好さん 空き店舗を活用したショップを開店したデザイナー
2016年に都内からUターン。長泉町の起業体験事業として、JR下土狩駅前商店街の空き店舗を活用した事務所兼店舗「デザインルーム No.4541」を開店した。49歳。 -どんな店舗か。 「店のロゴやパッケージのデザイン、商品制作を受け付けている。以前企画したマルシェの出展者の作品や僕がデザインしたTシャツ、平日はギョーザ、弁当などの個人店が日替わりで出店している」 -Uターンの理由は。 「東日本大震災後、母の故郷の福島県にボランティアで入った。復興のために地元に残る決意をした若者に心打たれ、地元のためにできることを考え始めた」 -どのような商店街活性化を目指しているか。 「もう一度
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黄瀬川橋、早期復旧を 沼津市と清水、長泉町 静岡県に要望
梅雨前線の停滞に伴う大雨被害を受け、静岡県東部の沼津市と清水、長泉各町は12日、一部崩落した黄瀬川橋の早期復旧などを求める緊急要望を県に行った。 要望では、①黄瀬川の護岸崩落箇所の復旧②黄瀬川橋の交通機能確保と河川堤防計画と一体となった同橋改築③高橋川の越水箇所の防災対策-を求めた。 頼重秀一沼津市長らから要望書を受け取った難波喬司副知事は「(黄瀬川橋は)同じように直したらまた起きる可能性がある。まずは仮設で通行できるようにし、国と相談して安全な橋にしたい」と話した。
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基準水位下げ暫定運用開始 黄瀬川本宿観測所
沼津市と清水町を結ぶ黄瀬川大橋の一部崩壊に伴い、国土交通省沼津河川国道事務所は12日、避難指示などを判断する黄瀬川本宿水位観測所(長泉町)の基準水位を引き下げ、暫定運用を開始したと発表した。 洪水に伴う落橋や越水の危険に備え、早めの避難を促すため。市町村長が避難指示を発令する目安となる氾濫危険水位は4・2メートルから3・6メートルに改めた。この他、避難判断水位は3・0メートル、水防団の出動水位は2・8メートル、氾濫注意水位は2・6メートルとし、それぞれ0・4~1メートル下げた。 期間は当面の間で、今後も橋梁の沈下により基準水位を見直す可能性があるという。
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コロナワクチン 64歳以下接種開始 長泉町、県内2番目
長泉町は12日、64歳以下を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種と個別接種を始めた。県内では川根本町に次ぐ2番目の開始となる。町は10月末までに希望者全員の接種完了を見込んでいたが、国のワクチン供給の減少で接種予定が見通せないため、供給量に合わせて予約を調整するという。 町によると、7~8月の国からのワクチン供給量は、当初想定の3割程度にとどまったという。接種予約は64歳以下の基礎疾患がある人から、5歳単位で受け付けている。8月末までの1回目接種を受け付けるが、予定数に達した時点で一時中断するという。 初日は同町下土狩のコミュニティながいずみで、基礎疾患がある64歳以下を対象に
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コミュニティながいずみ 有効活用に若者の声
長泉町は11日、町の新幹線通学支援補助金事業を利用する大学生や専門学校生らがまちづくりを考える「未来人ワークショップ」を、同町下土狩の複合施設「コミュニティながいずみ」で開いた。学生53人が若者目線で同施設の有効活用について意見を出し合った。 参加者は施設を見学した後、8グループに分かれて施設内の図書館の在り方や、広場を活用したイベントなど4つのテーマで話し合った。議論した内容の発表では、「Wi―Fi(ワイファイ)がない」「図書館に若者が求める本がない」などと課題を示した。施設の活用策としては、地元特産品を使ったカフェの開設や朝市の開催などを提案した。 発表を聞いた池田修町長は「少しずつ
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静岡がんセンター ワクチン接種者の面会制限を緩和 緩和ケア病棟、患者近親者は毎日可能に
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は12日から、新型コロナウイルスのワクチン接種者を対象に、入院中の患者との面会制限を緩和する。 緩和ケア病棟に入院している患者の近親者でワクチン接種者は、週1回に制限されている面会(1回30分程度)が、毎日可能となる。上限人数以内であれば、接種者は交代で入館できる。 一般病棟の面会は原則禁止を継続する。ただ、重症患者の近親者は3人以内であれば面会でき、接種者は交代可能としている。 入館には、ワクチン接種記録と、本人確認ができる運転免許証や健康保険証などの提示が必要。 同センターは面会制限の緩和について、勤務者や65歳以上のワクチン接種が進んでいるため
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静銀下土狩支店 強盗に備え訓練 裾野署
裾野署は8日、長泉町の静岡銀行下土狩支店で強盗対処訓練を行った。署員と職員の計10人が対応を確認し、有事に備えた。 強盗犯役の署員が職員に刃物を突き付け、現金を奪って逃走する-という想定。犯人役が刃物を出して「動くな。金を出せ」と要求すると、職員は速やかに非常通報ボタンを押して警察に通報した。現金を奪って逃走する犯人を追い掛けてカラーボールを投げた。 訓練後には、署員が身長や服装などの特徴を覚えているかチェックし、「犯人が落とした物や触った物はそのままにして」と助言した。大庭滋樹営業グループ担当課長は「少人数店舗なので、役割をしっかり決めて定期的に訓練すべきだと感じた」と話した。
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トイレ紙ホルダー、松崎など4町に 長泉の業者が寄贈
長泉町の廃棄物処理・運送業セキトランスシステム(関則雄社長)は5日、介護や感染防止に役立ててもらおうと、自社製品の非接触型トイレットペーパーホルダーと床置き型のつえ置きを松崎、東伊豆、西伊豆、南伊豆の4町に寄贈した。 ペーパーホルダーはホルダーに触れずに軽く引っ張るだけで簡単に紙が切れる製品。つえ置きは倒れにくい構造や視認性の高いデザインを採用し、手軽に持ち運べる。 松崎町役場では関社長らがペーパーホルダー10台、つえ置き6台を長嶋精一町長に贈った。関社長は「創意工夫を重ねて開発した。役場などさまざまな場所で活用してもらえれば」と話した。
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東名上り、一部復旧へ 沼津―裾野IC
赤羽一嘉国土交通相は6日の記者会見で、大雨による土砂崩落により通行止めが続いている東名高速道上りの沼津インターチェンジ(IC)―裾野IC間に関し、2車線のうち1車線を、週末をめどに一般開放する見通しを示した。 赤羽氏は復旧の見通しについて今後の天候次第としながら「早期の復旧に向けて土砂撤去を進めている」と述べた。土砂が崩落した現場は長泉町下長窪で、3日午前に本線脇ののり面が崩れた。 熱海市大規模土石流災害の影響で通行止めにしている神奈川県と伊豆東海岸をつなぐ国道135号の復旧に関しては、現時点で見通しが立たないとの認識を示した。
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経営者能力向上へ講座 長泉で開講、意思決定など学ぶ
企業経営研究所(中山勝理事長)は5日、企業経営者や幹部候補者らを対象にした「スルガビジネススクールMBA講座2021」を長泉町のスルガ銀行IRCで開講した。8日まで4日間にわたって、経営者としての総合的な視野に立った意思決定能力を高める。 同研究所の磯辺剛彦所長をはじめ、慶応大大学院経営管理研究科の教授らを講師に迎えて実施する。県内を中心に製造や流通、金融、宿泊など多業種から16人が参加した。参加者は具体的なケーススタディーを取り上げ、消費者行動▽会計マネジメント▽組織マネジメント▽戦略とイノベーション―を学ぶ。 初日は同大学院の坂下玄哲教授が登壇した。健康器具やコンビニスイーツを例に、
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静岡がんセンターに書籍や文具寄贈 子どもを守る会
公益財団法人がんの子どもを守る会静岡支部(谷井晃子代表)は5日、長泉町の県立静岡がんセンターに入院する子どもたちに書籍や文具など16点を寄贈した。 谷井代表が同センターを訪れ、漫画や図鑑などを石田裕二小児科部長に贈った。谷井代表は「患者さんにとってひとときでも心の安らぎになればうれしい」と話した。 同センター小児科の認定チャイルドライフスペシャリスト西本恭子さんは「コロナ禍で療養生活にも制限がかかる中、子どもたちの気分転換になり非常に助かる」と礼を述べた。同会は、マックスバリュ東海の「イオン 幸せの黄色いレシートキャンペーン」の助成を受け、子どもたちの闘病生活を支援するために毎年寄贈して
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原点のオペラ 忠実に繊細に 藤原歌劇団「蝶々夫人」 7月10日に浜松公演 指揮の鈴木恵里奈(浜松出身)語る
藤原歌劇団のオペラ「蝶々夫人」(静岡新聞社・静岡放送後援)が10日、浜松市中区のアクトシティ浜松大ホールで上演される。指揮を振る鈴木恵里奈(同市出身)が静岡新聞社・静岡放送浜松総局を訪れ「オペラの本質を大切にしてつくる舞台を故郷の人たちに堪能してほしい」と語った。 芸者として母との生活を支える蝶々さんは、長崎に駐留する米軍士官と結婚した。母国に帰った士官を信じて待つこと3年、長崎に戻った夫は本妻を伴っていた。全て悟った蝶々さんは金髪の息子を2人に託す。イタリアの作曲家プッチーニが「君が代」「さくらさくら」など日本の旋律を随所に取り入れて作った名曲だ。 清純で芯のある蝶々さんはソプラノ小林
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静岡県内不審電話相次ぐ 県警が注意呼び掛け
静岡県内で2日、息子や市役所職員などをかたる不審電話が少なくと12件確認された。県警は特殊詐欺や強盗につながる「サギ電話」や「アポ電」とみて注意を呼び掛けている。 県警生活安全企画課によると、不審電話は午前8時~午後4時15分、沼津市で2件、伊豆市、伊豆の国市、三島市、伊東市、富士市、牧之原市、浜松市中区、御殿場市、長泉町、吉田町で各1件あった。息子をかたる電話が6件と最も多く、投資の失敗や病気などを理由に現金を要求してきたという。 このほか、電話口の相手が名乗ったのは、市役所職員が4件、日本年金機関職員と警察官が各1件。介護保険料の還付に関して問い合わせたり、1人暮らしかどうかなどを尋
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三島RCと日大三島高、知徳高 市にシトラスリボン寄贈【新型コロナ】
三島ロータリークラブ(RC)と日大三島高(三島市)、知徳高(長泉町)のインターアクトクラブは、新型コロナウイルスの感染者に対する差別の撲滅を呼びかけるシトラスリボンを制作し、三島市に約800個を寄贈した。 インターアクトクラブはRCが提唱し、高校生らが社会奉仕に取り組む組織。両校ではコロナ感染者に対する差別や偏見をなくし、互いに助け合える社会に向け、5月ごろからシトラスリボンを製作してきた。シトラス色のリボンにピンを取り付けて仕上げ、バッジとして洋服やかばんなどに取り付けられる。 このほど、市役所に両校の生徒と三島RCのメンバーが訪れ、豊岡武士市長にシトラスリボンを手渡した。生徒は「コロ
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清水町、バス・タクシー券 高齢者に配布開始【新型コロナ】
清水町は、新型コロナウイルスの影響で利用者が減少した公共交通の利用促進と高齢者の外出支援につなげるため、65歳以上の町民約8500人にバス・タクシー利用券の配布を始めた。 利用券は3千円分の金券。町内を運行する伊豆箱根バス、東海バスとタクシー12社、同町、長泉町が自主運行する循環バスが対象。清水町内で乗車または降車する場合に限る。同居家族も利用できる。 6月下旬から順次郵送し、有効期限は12月末まで。町の担当者は「バスやタクシーは苦しい状況が続いている。普段は車に乗る人でも、公共交通を利用するきっかけにしてほしい」と期待する。
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高齢者自立支援のモデルルーム見学 沼津信金
沼津信用金庫は1日、長泉町のファルマバレーセンターで高齢者の自立支援を追究するモデルルーム「自立のための3歩の住まい」の見学会を実施した。支店長を中心とした職員14人が、医療や健康サービス産業に参入を目指す事業者への支援に向け理解を深めた。 同センター事業推進部の稲葉大典部長が、県東部に医療健康産業の集積を図る県のファルマバレープロジェクトの一環として、高齢者の自立支援や理想の住環境の提供など介護福祉分野の開発に力を入れている現状を説明した。参加者は、3歩の距離に自力で移動できるよう配置されたベッドや浴室、トイレなどモデルルームの最新設備に触れ、取引先企業の新たな製品やサービスにつながるアイ
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コロナ禍の避難所運営学ぶ 長泉
長泉町自主防災会連合会(中村譲治会長)はこのほど、避難所運営に関するオンライン研修会を同町下土狩の町福祉会館で開いた。福島県相馬市の職員らを講師に迎え、コロナ禍の中での迅速で適切な運営方法を学んだ=写真=。 2月の福島県沖地震でスムーズな設営が注目された同市の事例を参考にしようと企画した。自主防の会員など約30人が参加し、事前に寄せられた質問に市職員が回答する形式で実施した。 設営の際に注意した点について、市職員は「受付で密にならないようにすること。立ち上げをいかに短時間で行うかも重要」と述べた。参加者は避難所運営ゲーム(HUG)も行い、理解を深めた。 中村会長は「(相馬市は)状況に見
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千葉の死傷事故受け、児童の下校見守り 裾野署
千葉県八街市で28日に発生した下校中の児童の死傷事故を受け、裾野署と交通安全協会裾野地区支部、長泉町は29日、同署管内の裾野市と同町内の小学校周辺で下校時の見守り活動を実施した。 署員は児童の下校時間に合わせ、通学路をパトカーで巡回した。町立南小周辺では、署員と交通安全指導員、町職員の計5人が街頭に立ち、「白い線の内側を歩こう」「横断歩道は手を上げて」などと指導した。 同署の泉裕輔交通課長は「家に帰るまでが学校。周りをよく見て歩道を歩き、真っすぐ帰宅してほしい」と呼び掛けた。 同協会沼津地区支部も同日、清水町立南小の1~3年を対象に下校指導を行った。今後も管内の学校を回り、注意喚起して
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静岡県人口361万5430人 国勢調査反映、6月1日現在
静岡県が28日までに公表した6月1日現在の静岡県の推計人口は361万5430人で、先月発表した5月1日現在の推計人口より1万4393人増と大幅に増えた。25日に総務省が発表した5年に1度の国勢調査の速報値を基に2020年10月1日現在から再計算したことが要因。再計算後の実質的な前月比は1855人減だった。 35年ぶりとなる県人口360万人割れが危ぶまれていたが、当面は維持できそうだ。 推計人口は国勢調査を基に住民基本台帳に基づく移動数を加減して算出する。国勢調査の20年10月1日現在の県内人口は363万5220人。これを起点に再計算すると、6月1日現在の人口は8カ月連続の減少だった。
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新火葬施設が完成 裾野市、長泉町共同整備 7月1日供用開始
裾野市長泉町衛生施設組合(管理者・高村謙二市長)は28日、同市今里に建設した新火葬施設「裾野長泉斎苑 麗峰の丘」の竣工(しゅんこう)式を開いた。7月1日から供用を開始する。 両市町は、それぞれ火葬施設を運営してきたが、ともに築50年前後が経過し、老朽化が進んでいた。建設・運営コストを削減するため、共同での新施設整備を決めた。2019年10月から市斎場の隣接地で建設工事を進めていた。 新施設は鉄筋コンクリート一部鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約2900平方メートル。四つの火葬炉を備え、将来的に炉を一つ増設できるスペースも設けた。総工費は約19億円。 竣工式では、高村市長や池田修町長、両
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日本画家池谷さんが作品展 長泉・さんしんギャラリー
清水町徳倉の日本画家池谷千恵子さん(80)の作品展が30日まで、長泉町下土狩の三島信用金庫長泉支店のさんしんギャラリーで開かれている。 身近な植物や人物をモチーフに描いた作品8点が並ぶ。散歩中に見かけたブロック塀を描いた作品は、ツタが絡まった様子とそばに鮮やかに咲くタンポポを描き、植物の生命力を表現した。墨と胡粉(ごふん)を塗った和紙をもんで、貼り付けた上に描く「もみ紙技法」で塀の質感を出す工夫も施した。 池谷さんは「日本画の優しさや細やかさから生命の力強さを感じてほしい」と話した。
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優勝目指し決意新た 長泉町実行委が発足【静岡県市町駅伝】
12月4日に静岡市で開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する長泉町チームは25日、実行委員会の発足式を同町下土狩のベルフォーレで開いた。町の部優勝に向けて関係者が決意を新たにした。前回大会は準優勝の好成績を収めた。町スポーツ協会の諏訪部豊会長は「昨年は選手が持てる力を出し切り準優勝できた。今年は優勝したい。(町民らには)サポートをお願いしたい」とあいさつした。 チームは7月から週に1回、竹原グラウンドなどで練習を重ねる予定。今年で5年目となる斗沢秀春監督は「戦力がそろい優勝は妥当な目標。小学生と一般女子がポイントになる」と話した。 参加者は「頑張ろ
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米山梅吉顕彰看板 町健康公園に設置 長泉ロータリークラブ
長泉ロータリークラブ(RC、小原秀樹会長)は23日、国内のRC創設者で幼少期を長泉町で過ごした故米山梅吉の功績を顕彰する看板を、同町納米里の町健康公園に設置した。 看板は園内の南側に設置した。米山を紹介する碑文のほか、米山梅吉記念館と同館敷地内の「米山文庫こども図書館」の地図も刻まれている。 現地で除幕式が行われ、RC会員や池田修町長ら約20人が出席した。小原会長は「2施設の所在を知ってほしい」と述べ、同記念館の積惟貞理事長は「コロナ禍でも施設は開館している。町民の皆さんに気軽に立ち寄ってもらえれば」とあいさつした。
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静岡県363万5220人 31市町で減少 2020年国勢調査
総務省が25日発表した国勢調査の速報値で、静岡県の人口は363万5220人だった。5年前の前回調査に比べ1・8%(6万5085人)減り、人口減少が進行している現状が浮き彫りになった。前回より増えたのは掛川、袋井、菊川、長泉の4市町。このほかの31市町はいずれも減少した。 減少率が最も高かったのは西伊豆町の13・9%減。川根本町13・7%減、下田市11・9%減、松崎町11・7%減と伊豆地域や山間地の減少が目立った。 減少数の最多は静岡市の1万1230人(減少率1・6%)。駿河区は増加したが、葵、清水区で減少した。次いで浜松市が6825人(同0・9%)。同市は東区、浜北区では増加したが、天竜
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がん闘病中の職員と医師 願い込めて聖火ラン 県立がんセンター 早期発見訴え
「早期発見と治療の大切さを多くの人に知ってほしい」―。2人に1人がかかるとされるがん。県立静岡がんセンター(長泉町)の職員で自身もがん患者の一二三(ひふみ)裕美さん(62)=三島市=と、同センター乳腺外科の医師田所由紀子さん(51)=同町=は24日、同じ願いを胸に抱きながら聖火を掲げた。 三島市区間の第1走者を務めた一二三さんはこれまで、子宮頸(けい)がん、乳がん、甲状腺がんと闘ってきた。現在も肺に影があり、経過観察中。三つのがんは、いずれも検診などで初期に見つかり、手術で切除できた。「3回手術を受けても元気に走れる」。その姿を見せたいと、聖火ランナーに申し込んだ。 ただ、同じ乳がんで励
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長泉メロン♡甘み十分 JAなんすんが目ぞろえ会
JAなんすんメロン部会は23日、流通量が少ないことから「幻のメロン」と呼ばれている長泉町特産の「長泉メロン」の目ぞろえ会を同町下土狩の同JA特産センターで開いた。 部会員とJA職員ら約15人が参加した。長泉メロンは1株に1玉だけを残して栽培し、甘みの強さが特徴。参加者はグレースとアールスの2種類を持ち寄り、重量や糖度を計測して品質を確認。今年の糖度は14~17度でやや高めという。井出昌宏部会長(74)は「梅雨入りが早かったので心配したが、例年に負けない味に仕上がった」と話した。 同JAによると、今年は生産者4人が約2100ケース計約4700玉を出荷予定。中元贈答用として人気があるという。
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「古代のハス」ピンクの大輪 長泉町の文化財展示館で見頃
「古代のハス」として知られるオオガハスが、長泉町下土狩の町文化財展示館で見頃を迎えている。鮮やかなピンク色の大輪を咲かせ、来場者の目を楽しませている。 オオガハスは、千葉市の落合遺跡から発掘された2千年以上前のものと推定される種子に由来する。同館は2009年に開館5周年を記念して同市から株を譲り受け、栽培を開始した。 今年は15株が6月上旬から徐々に咲き始めた。例年並みの開花状況で、7月上旬ごろまで楽しめるという。早朝から開花し、午後には閉じてしまうため、午前中の観賞を勧めている。担当者は「古代人も見ていた花。当時へ思いをはせて楽しんでほしい」と話した。 (東部総局・山川侑哉)
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スポーツツーリズム連携模索 東レアローズと東部3市町事業者
プロスポーツチームが、行政とパートナーシップ協定を結んで地域とのつながりを強める動きが静岡県東部を中心に広がっている。1市2町(三島市、長泉町、清水町)の観光事業者は、同市を拠点に活動するバレーボールVリーグ男子の東レアローズと連携した観光情報の発信に乗り出した。地域に根ざしたプロ選手が魅力を紹介し、県内外から訪れる観戦者や全国のファンを狙ったスポーツツーリズムの可能性を探る。 ターゲットは全国のチームやバレーボールファン。アローズが協定を結ぶ1市2町で観光振興事業を手掛ける市観光協会、ながいずみ観光交流協会、清水町ゆうすい未来機構が地域を超えて協力体制を築いた。アローズによると、三島市民
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感謝の聖火、勇気の走り誓う ダウン症の渡辺広太郎さん/姉実奈さん 25日裾野でリレー
「障害があっても堂々と走る姿を見せて、お世話になった人に感謝を伝えたい」-。23日から25日に迫った東京五輪の県内聖火リレーに強い決意で臨むきょうだいがいる。ダウン症のある裾野市の渡辺広太郎さん(19)と、介助者として伴走する姉の実奈さん(23)。同じ境遇の子どもや家族に勇気を与えられると信じ、トーチを掲げる晴れ舞台を待ち望む。 幼い頃から病弱で入退院を繰り返し、生死をさまようこともあった。母の万砂美さんは「無事に成長してくれるか不安だった」。姉の実奈さんと優奈さん(24)は、広太郎さんの入院中は病院に泊まり込んで支えてきた。 2人の姉がバスケットボールを始めると、広太郎さんも一緒に教室
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静岡県町村会長に太田森町長
静岡県町村会は18日、任期満了に伴う役員改選で、会長に森町の太田康雄町長を選任したと発表した。任期は2年。 このほかの役員は次の通り。 副会長 池田修(長泉町長)▽監事 星野浄晋(西伊豆町長)岡部克仁(南伊豆町長)
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四ツ溝柿 摘果任せて JAなんすん募集 援農ボランティア始動 長泉
長泉町特産の四ツ溝柿の摘果作業に合わせて、JAなんすんが募集した援農ボランティアが18日、同町で活動を始めた。同JAの募集に応じた70~80代のボランティア4人が、今月末まで摘果作業をサポートする。 初日は3人が参加した。同町元長窪の粟野和明さん(70)の畑の約140本の木から、傷がついた実や形の悪い実をハサミで切り落とした。一昨年から参加する裾野市の長沢光純さん(76)は「自分の庭にも柿の木があるので、消毒や剪定(せんてい)の方法など勉強になる」と話した。 四ツ溝柿の援農ボランティアは農家の人手不足解消のため、2013年から実施している。粟野さんは「普段はほぼ1人で作業するが、摘果や収穫期
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記者コラム「清流」 復興支援へ育てクレマチス
白と濃いピンクのコントラストが目を引くかれんなクレマチス。福島県相馬市の花卉(かき)農家高玉恵治さん(68)が2015年に発見した品種「エールフクシマ」は「東日本大震災を乗り越えよう」との思いがある。 東日本大震災から10年の節目に合わせ、長泉町東野のヴァンジ彫刻庭園美術館が「エールフクシマ」の苗を配布するイベントを行った。クレマチスに込められた思いは多くの人に伝わり、参加者の中には相馬市出身の女性や県内に避難する被災者を支援する人の姿もあった。 クレマチスを通して支援の輪が広がっている。私も苗を手に入れた。大切に育て、毎年花を咲かせて「震災を忘れない」という支援をしていきたい。 (東部総局
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ワクチン一般接種、7月12日開始 年代ごとに予約日設定 長泉町
長泉町は18日、16~64歳を対象にした新型コロナウイルスワクチンの一般接種を、7月12日から開始するスケジュールを発表した。接種券は今月25日に発送する。 65歳以上の高齢者を対象にした集団接種の前倒しに伴い、7月12~15日は空いた枠を一般町民に充てる。17日以降はウェルピアながいずみで1日当たり約400人分を実施し、ワクチン確保のめどが立っている8月末まで日程を公表する。個別接種は、7月中に町内の対応可能な医療機関で開始できるよう調整している。 予約は沼津市など2市2町と共同運営する既存システムを利用せず、町独自の電子申請または電話で受け付ける。基礎疾患がある場合、55~64歳の予
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5議案を可決同意 長泉町議会閉会
長泉町議会6月定例会は18日、最終本会議を開き、一般会計補正予算案や、町火葬場条例を廃止する条例など5議案を原案通り可決、同意して閉会した。
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酒気帯び運転した疑い 男逮捕 裾野署
裾野署は18日、道交法違反の疑いで菊川市本所、無職の男(74)を逮捕した。逮捕容疑は17日午後7時半ごろ、長泉町元長窪の町道で乗用車を酒気帯び運転した疑い。同署によると、町道の行き止まりにあった丸太に乗り上げる単独事故を起こして発覚した。
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聖火リレー交通規制 路線バスに影響 遠鉄/富士急
遠州鉄道(浜松市中区)は17日、東京五輪の聖火リレー開催に伴う交通規制で、23日に浜松市北区と磐田市、湖西市で路線バスの計画運休と迂回(うかい)運転を実施すると発表した。 対象は浜松市北区が1路線2便、磐田市が3路線29便、湖西市が1路線1便。リレーコースの一部区間を運休したり迂回したりする。湖西市は利用者の多い小学生の通学時間帯に当たるが、リレーコースにバス通学児童の学区は含まれないため、同社は大きな影響はないとみている。 計画運休と迂回運転の詳細は同社ホームページで公開している。問い合わせは遠鉄バスコールセンター<電053(455)2255>へ。 ■東部8市町もバス運休や迂回 富
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好きな食べ物は? 長泉とNZ・ワンガヌイの園児 オンラインで交流
長泉町の長泉幼稚園の年長児17人は15日、同町の姉妹都市のニュージーランド・ワンガヌイ市の園児とオンラインで結んだリモート交流を楽しんだ。 コロナ禍を機に、園児に国際交流の機会をつくろうと町国際交流協会が企画した。長泉の園児は、スクリーンに映し出されるワンガヌイの21人とカメラ越しに英語で自己紹介し合い、ダンスも披露した。 園児は「何をして遊ぶの」「好きな食べ物は」などの質問を英語で書いた紙を掲げて問い掛けた。ワンガヌイの子どもたちは人さし指で挙手したり、好きな食べ物に「フィッシュ&チップス」を挙げたりなど、園児らは日本との生活との違いに驚いていた。 (東部総局・菊地真生)
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トイレ紙ホルダーを寄贈 熱海市にセキトランスシステム
廃棄物処理・運送業のセキトランスシステム(長泉町)はこのほど、自社開発したトイレットペーパーを片手で切れる非接触型のペーパーホルダー「サワラナイデー」12個と床置き型のつえ立て「つえタッチ」8個を熱海市に寄贈した。 サワラナイデーはカバーを押さえずに、紙を斜め下に引っ張るだけで切れる。当初は介護用品として開発していたが、新型コロナウイルスの接触感染予防のニーズが高まり、改良を重ねた。 市役所で斉藤栄市長に製品を手渡した関則雄社長は「安心安全に少しでも役立ててほしい」と話した。市はワクチン接種会場や知事選の期日前投票所で活用する。
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トヨタ未来都市「てこに活性化」 静岡県知事選、両候補が訴え
トヨタ自動車が裾野市で着工した先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」。世界中から注目されるプロジェクトを生かし、企業誘致や産業振興などの効果を広域にもたらせるか。任期満了に伴う静岡県知事選(20日投開票)で、4選を目指す無所属現職の川勝平太氏(72)と、前参院議員の無所属新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の両候補はともに、ウーブン・シティをてこにした地域の活性化を訴える。 建設地の裾野市はトヨタと連動し、デジタル技術で地域課題を解決する未来都市づくりを加速させる。田園が広がる裾野市北部の農地2カ所で11日、JAなんすんがドローンを使った農薬の試験散布を実施した。作業の省力化を図る技術を生産
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長泉町ワクチン予約 往復はがきを発送 65歳以上高齢者
長泉町は16日から、新型コロナウイルスのワクチンの接種予約をしていない65歳以上の高齢者約1900人に予約受け付け用の往復はがきを発送する。 インターネットや電話での予約が困難な人を支援するため、往復はがきで受け付ける。接種希望を確認し、7月4、12~15日の5日間から希望日を選ぶ。今回の予約で65歳以上の日程が確定した後、64歳以下の一般接種の日程を調整する。町によると、1回目の接種が終了した高齢者の割合は42・3%という。
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空き店舗を再生、事務所兼ショップ開店 長泉・下土狩駅前
長泉町のJR下土狩駅前の空き店舗が15日、デザイン事務所兼ショップとして生まれ変わった。空き店舗を貸し出して起業を支援する町の「チャレンジショップ」として再生。事務所機能に加えて雑貨や食品を販売して駅前商店街のにぎわい創出に期待が集まっている。 手掛けたのはデザイナー君山正好さん(49)。5年前に都内からUターン後、企業や個人の商品デザインの相談を請け負ってきた。同駅前を活用するマルシェ「とがりtable(テーブル)」を企画した縁で、空き店舗の活用を担うことになったという。 君山さんは約30平方メートルの空き店舗を改装し、「デザインルーム №4541」として開業。「若い人たちが訪れやすい
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男性主導の自治会活動 女性リーダーへ道筋を【問う~SDGsで見る県政課題 静岡県知事選①】
国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)。取り組み推進には静岡県の存在感が欠かせない。目標に関係するデータを基に県政の課題を問う。 目標「ジェンダー平等の実現」は社会のあらゆる場面で意思決定への女性参画と平等なリーダーシップの機会確保を掲げる。県内の自治会活動は多くが男性主導。自治会長に占める女性の割合は2020年4月で1・9%、全国ワースト5位と低迷している。 「自治会での女性の役割といえば受け付け、お茶出し、炊き出し。そこから抜け出さないと、なかなかリーダーは出てこない」。浜松市南区の青屋町自治会で通算14年にわたり自治会長を務める吉田和子さん(80)はこう訴える。 01年に同
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セキトランスシステム(長泉町) 関則雄社長 新商品で快適な生活を【キーパーソン】
運送・廃棄物処理業を主軸に、新事業として高齢者らの生活改善につながる自社製品の開発に取り組む。5月には、トイレットペーパーが片手で切れるホルダー「サワラナイデー」を商品化した。新事業の狙いや今後の展開を聞いた。 ―なぜ自社製品開発に乗り出したのか。 「小規模な会社が商圏を広げるのはリスクがある。県東部に根差し、地元の顧客と多層的な取引を行って成長を図る必要がある。本業に加え、住設機器を販売している。2019年には『くらし創快事業部』を新設し、自社製品の開発も始めた。いずれも生活を快適にするという方向性は同じ。ビジネスと社会貢献を両立していきたい」 ―サワラナイデー開発の背景は。 「開
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カレンダー掲載の写真作品を募集 JAなんすん
JAなんすんは7月30日まで、2022年版カレンダーに掲載する写真を選ぶ「フォトコンテスト」の作品を募集している。 同JA管内(戸田・井田地区を除いた沼津市、裾野市、長泉町、清水町)で撮影した季節感のある風景や行事の写真が対象。全応募作から12作品を選出する。 一般と学生の両部門は、六つ切りかA4の横位置の作品を同JAの本支店に郵送または持参する。スマートフォン部門は、JPEG形式で3メガバイト程度のデータをEメールで送信する。 問い合わせは同JA企画課<電055(931)4977>へ。
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「エールフクシマ」育てて 被災地支援 クレマチスの苗配布 長泉
長泉町東野のクレマチスの丘にあるヴァンジ彫刻庭園美術館は12日、東日本大震災から10年の節目に合わせた応援企画を行った。福島県相馬市の高玉恵治さん(68)が発見したクレマチスの新品種「エールフクシマ」の苗を予約者約30人に配布した。 栽培を通して被災地への思いを忘れないでほしいとの願いから、高玉さんが苗を提供した。同美術館の飯野隆常務理事が趣旨などを説明し、ガーデナーが剪定(せんてい)や水やりなどの栽培方法も指導した。 相馬市出身の看護師松田喜子さん(70)=伊豆市=は「故郷に住むめいも被災した。苗を大切に育て、花が咲いたら見せたい」と笑顔で話した。 (東部総局・山本萌絵佳)
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6月13、14日の主な遊説日程 静岡県知事選(変更の可能性あり)
【川勝平太氏】 ◆13日 午前9時半、西山本門寺黒門前(富士宮市)▽同10時半、イオンモール富士宮東側(同)▽同11時半、ロゼシアター前(富士市)▽午後1時半、静岡東急スクエア交差点付近(静岡市葵区)▽同2時50分、札の辻交差点(同)▽同3時20分、呉服町スクランブル交差点付近(同)▽同3時50分、JR静岡駅北口地下広場(同) ◆14日 午前9時半、本宿公園付近(長泉町)▽同10時50分、エスポット長泉店付近(同)▽午後1時半、伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅前(伊豆の国市)▽同4時半、稲取文化公園(東伊豆町)▽同5時半、フードストアあおき河津店付近(河津町) ◇選挙事務所<電054(272)1
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静岡人インタビュー「この人」 戸川佳奈子さん プロのボディービルダーを目指す
昨年11月にボディービルのアマチュア全国大会に初出場し、女性らしい美しさを競う「ビキニ」部門で2冠に輝いた。今年は体作りに専念、来年はプロ認定を受ける大会に挑む。長泉町のフィットネスジムトレーナー。桐陽高卒。24歳。 -優勝の感想を。 「目標ではあったが、優勝できるとは思っていなかった。一人の力では絶対に達成できなかったので、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちがあふれた。素直にうれしく、結果が残せてほっとした」 -競技の魅力は。 「頑張った分だけ成果が表れることにやりがいを感じる。見た目が変わると自分の自信にもつながる。今まではネガティブになりやすい性格だったが、ボディービルを始めて
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20~24歳人口 230人増 20年度末 定住事業開始から3年 長泉町
長泉町は11日、20~24歳の人口が新幹線通学の定期代補助制度など「未来人定住応援事業」を開始した2017年度末と比べ、20年度末には230人増加したことを明らかにした。町議会6月定例会の一般質問で、宍戸浩こども未来課長が大沼正明町議に答えた。 町は大学などの進学による町外転出を抑制し、町の未来を担う若者の定住促進を目指して同事業を始めた。町によると、20~24歳の人口は5歳階層別で大幅に少なくなる年齢層となっている。事業開始前の14年から17年の3年間で3・8%減少したのに対し、18年から21年には12・7%増に転じ、「制度により自宅から通うケースが増えていることが考えられる」という。 制
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ワクチン接種日前倒し受け付け 長泉、7月12~15日予約対象
長泉町は11日、65歳以上を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種日を2日間追加し、14~16日に接種日の前倒し変更を受け付けると発表した。65歳以上の接種完了を早め、一般接種の早期実施を図る。 1回目の接種予約日が7月12~15日の人が対象。特別専用コールセンターを設け、電話で受け付ける。追加接種日は6月27日と7月4日。前倒し変更により2回目の接種も7月中に完了できる。町は「対象になっている変更希望者の予約枠は十分確保しているので、慌てずに申し込んでほしい」と呼び掛けている。 町は、1回目の接種予約が完了していない65歳以上の高齢者約2千人を対象に、3次予約を準備している。インタ
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トイレ紙ホルダー 伊豆の国市に寄贈 セキトランスシステム
廃棄物処理・運送業のセキトランスシステム(長泉町)はこのほど、自社開発した非接触型トイレットペーパーホルダー10台と持ち運び式つえ置き6台を伊豆の国市に寄贈した。 ホルダーはカバーを押さえなくても片手でペーパーを切れる設計。新型コロナウイルスの感染予防や介護の負担軽減につなげようと開発した。つえ置きは持ち運んでさまざまな場所で活用できる。 関則雄社長らが市役所を訪れ、山下正行市長に使い方を説明して寄贈した。関社長は「安心して過ごせるように役立ててほしい」と述べた。市はワクチン集団接種会場など公共施設での活用を検討している。
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クレマチス縁に被災地の福島エール 長泉・ヴァンジ彫刻庭園美術館
長泉町東野のヴァンジ彫刻庭園美術館が、東日本大震災から10年の節目に合わせ、クレマチスを縁にした福島応援企画の準備を進めている。福島で誕生したクレマチスの品種「エールフクシマ」の苗を希望者に提供し、家庭で育ててもらいながら被災地を応援する気持ちを抱いてもらう。同美術館では「大震災の記憶を風化させず、両県の発展にもつなげていければ」と思いを込めている。 今回用意する「エールフクシマ」は福島県相馬市の花卉(かき)農家高玉恵治さん(68)が発見した品種。同美術館があるクレマチスの丘は多品種のクレマチスを育てている。以前から高玉さんと交流していて、高玉さんから「節目の年に感謝を伝えたい。福島のこ
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6月11日の主な遊説日程 静岡県知事選(変更の可能性あり)
【川勝平太氏】 午後2時、遠鉄ストア天竜店付近(浜松市天竜区)▽同4時半、なゆた・浜北(同市浜北区) ◇選挙事務所<電054(272)1301> 【岩井茂樹氏】 午前8時5分、JA御殿場須走支店(小山町)▽同8時20分、JA御殿場北郷支店(同)▽同8時50分、JA御殿場小山支店(同)▽同9時10分、JR足柄駅前▽同9時半、JA御殿場高根支店(御殿場市)▽同10時半、JA御殿場本店(同)▽午後3時15分、JAなんすんふれあい市(裾野市)▽同5時、ウェルディ長泉(長泉町)▽同6時、JAなんすん清水支店(清水町) ◇選挙事務所<電054(275)2130>
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裾野署協議会長に西島さん(裾野市)を選出
2021年度第2回の裾野署協議会が9日、同署で開かれた。新会長に裾野市の西島奉行さん、副会長に長泉町の木村健二さんを選出し、計9人の委員に山下安則署長が委嘱状を手渡した。 西島会長は「市民の意見を反映して住みやすい町を目指し、協議会で挙がった必要な情報を市民に届けたい」と決意表明した。山下署長は「住民と行政の懸け橋として意見を出してもらい、業務に反映するよう努めたい」と述べた。 6~9月の業務重点として、夏季の犯罪抑止対策や行楽期の各種事故防止対策、東京五輪・パラリンピック期間中の関連イベント対策を挙げた。
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田植え 丁寧に 長泉小と長泉北小児童 泥の感触楽しむ
JAなんすん青壮年部長泉支部は8日、長泉町立長泉小と長泉北小の児童を対象にした田植え教室を開いた。約300人の児童が、慣れない泥の感触を楽しんだ。 長泉小5年生168人は、クラスごとに分かれて学校近くの田んぼで臨んだ。 青壮年部員から「苗は2~3本取ってまとめて植えるように」などと植え方の指導を受けた。玉のついたひもに沿って、苗を丁寧に泥の奥まで差し込んだ。 体験後は、青壮年部員が田植え機を操作する様子も見学した。小沢紗良さん(10)は「難しかったけど途中から慣れた。最初は気持ち悪かったけど楽しい」と笑顔で話した。 秋には稲刈り体験も予定しているという。 (東部総局・菊地真生)
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県内企業9社が参加 知徳高で合同説明会-長泉
長泉町の知徳高で8日、県内企業9社が参加する合同企業説明会が開かれた。就職希望の3年生110人が参加し、関心のある業界への見識を深めた。 県中東部の高校生に地元企業を紹介するP.I.C.(静岡市葵区)が企画した。警備業、製紙、金属熱処理などの製造業、介護・福祉事業など多業種がブースを出展。松野鋳造所(島田市)は金属を溶かして型に流し込む鋳造を実演し、自衛隊静岡地方協力本部はロープの結び方を指導するなど、体験型のブースもあった。 同校就職指導部長の佐藤慎也教諭によると、昨年は感染症対策のためオンラインで説明会を開催した。今年も企業との交流会は中止が相次ぎ、新たな企業との接触機会が激減している。
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静岡県内の高齢化率29.9% 最高更新 西伊豆は初の50%超
静岡県が7日までに公表した4月1日時点の県内の高齢者人口(65歳以上)は109万8277人で、前年から8650人増え過去最多を更新した。総人口に占める高齢者の割合を示す高齢化率は、前年から0・4ポイント上昇し29・9%。75歳以上の割合を示す後期高齢化率は0・2ポイント上昇の15・4%で、いずれも過去最高だった。高齢化率が最も高い西伊豆町は50・9%で、県内で初めて50%を超えた。 西伊豆町以外の市町別高齢化率は川根本町49・5%、松崎町48・6%、熱海市48・3%、南伊豆町47・3%など。高齢化率が最も低かったのは長泉町の22・3%だった。 後期高齢化率も増加傾向が続いている。100歳
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長泉町6月定例会 専決処分を承認
長泉町議会6月定例会は7日開会し、会期を18日までの12日間と決めた後、2億5230万円増額する本年度一般会計補正予算案など13議案を上程した。 このうち、低所得子育て世帯を対象にした生活支援特別給付金として4630万円増額した一般会計補正予算など3議案の専決処分を承認した。一般質問は10、11、14日の3日間行う。
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次世代継承へ伝統芸能披露 静岡県文化財団、長泉でフェス
長泉町文化センター・ベルフォーレで6日、「ふじのくに伝統芸能フェスティバル~今、地域の芸能を次世代につなぐために~」(県文化財団主催)が開かれた。県内外の郷土芸能団体が発表を通じ、過疎化や少子高齢化が進む中で伝統をいかに受け継ぐべきか考えた。 2019年3月から実施してきたプログラムで、伊豆の国市田京区が三番叟(さんばそう)を、伊東市湯川自治会が鹿島踊をそれぞれ実演した。富士宮囃子保存会(富士宮市)や横尾歌舞伎保存会(浜松市北区)、西島神楽団(山梨県身延町)の活動も映像で紹介した。 駿河総合高和太鼓部と太鼓芸能集団「鼓童」による共演も。今回のためにオンラインや対面で練習を重ねたといい、会
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火遊びしません 幼年消防任命式 長泉の幼稚園
長泉町下長窪のエンゼル幼稚園(野秋和弘園長)で4日、園児の防火意識向上を図る幼年消防クラブの任命式が開かれた。 そろいの法被を着た年長、年中の約180人が、2回に分かれて参加した。長泉消防署の檜田晃署長が「火の用心でこの町を守りましょう」と呼び掛け、園児の胸にクラブ員のワッペンを付けた。園児は「火遊びはしません」など四つの誓いの言葉を唱和した。
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放課後「大道芸で笑顔に」 長泉のクラウン、ミュータンさん企画
新型コロナウイルスの影響で上演機会を失った県内の大道芸のパフォーマーが、新しい生活様式に対応したショー開催を模索するプロジェクト「放課後に大道芸で笑顔を」に乗り出した。自粛生活が続く子どもたちに楽しい時間を提供する取り組みで、主催者は「解放された子どもの笑顔がうれしい。これを機に感染防止対策の上で上演が可能だと示したい」と話す。 プロジェクトは長泉町でクラウンの「ミュータン」として活動する中村みゆきさんが企画。コロナ禍でイベントが激減し、収入も目標も失いつつある中で、演技の機会を設けたいと検討した。県の文化事業「ふじのくに#エールアートプロジェクト」の助成も受け、賛同するパフォーマーを募
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災害時、資機材や車両提供 長泉町社協とLCが支援協定
長泉町社会福祉協議会と長泉ライオンズクラブ(LC)はこのほど、自然災害発生時に設置する災害ボランティアセンター支援に関する協定を締結した。 地震、風水害などの発生時、同協議会が災害ボランティアセンターを設置・運営する際に、同LCが必要な設備や資機材、車両、駐車場を提供する。このほか、同LC会員が専門性を生かした支援や炊き出しなどに取り組む。同町の町福祉会館で開かれた締結式で、同LCの後藤知彦第一副会長は「災害に全力で支援できる体制を作る」と話した。同協議会の永井寛会長は「地震や富士山噴火などが予想される中の支援で、非常に心強い」と謝意を述べた。
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告示日ドキュメント 川勝氏/電車移動11駅前で演説 岩井氏/3カ所で大規模出陣式【静岡県知事選】
3日告示された静岡県知事選は、4選を目指す現職川勝平太氏(72)と、前参院議員の新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の一騎打ちとなった。川勝氏はJR東海道線に乗って県西の鷲津駅から東の熱海駅まで移動し、計11の駅前で街頭演説を展開。対する岩井氏は東中西の3カ所で聴衆千人規模の出陣式を開き、支持基盤の強固さを見せつけた。選挙戦初日の両氏の動きを追った。 午前9時半 静岡市葵区で川勝、岩井両氏の出陣式が同時に始まった。350人(主催者発表)集まった川勝陣営に対し、岩井陣営には1200人(同)の聴衆。川勝陣営には鈴木敏夫川根本町長、同氏を推薦する連合静岡の中西清文会長、はごろもフーズの後藤
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長泉町議会定例会 7~18日の12日間
長泉町議会は1日、議会運営委員会を開き、6月定例会の日程を7~18日の12日間と決めた。鮎壺公園の整備事業費など約2億5230万円を追加する2021年度一般会計補正予算案など、13議案を審議する。 一般質問は10、11、14日の3日間に8氏が登壇する。
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長泉町 住民税非課税世帯対象 ひとり親以外も支給
長泉町は2日、新型コロナウイルスの影響で困窮する低所得の子育て世帯を対象にした国の特別給付金を6月中に支給すると発表した。支給額は子ども1人当たり5万円。 ひとり親の子育て世帯は、既に県が給付金を支給したため、今回は対象外。困窮する世帯に迅速に届けるため、5月11日に必要経費を盛り込んだ2021年度一般補正予算を専決処分した。 21年4月分の児童手当か特別児童扶養手当の受給者で、住民税非課税の世帯が対象。900人分の支給を見込む。
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マジック愛好者 華麗な演技披露 沼津
静岡県東部のマジック愛好家でつくる沼津奇術研究会(山本勲会長)はこのほど、マジック発表会(静岡新聞社・静岡放送後援)を沼津市民文化センターで開いた。 会員12人は音楽に合わせて筒や紙袋からハトや花束を出すなど、独自の技を披露した。同会を創設したトリッキー田村さん(97)も、スマートな演技で来場者約180人を沸かせた。 ゲストによるステージでは、長泉町の中学1年生のピアニスト菅沼彩乃さんが演奏を披露し、県内で活動する若手マジシャンユニット「ニシオリバー」も華麗なイリュージョンで会場を盛り上げた。 同会は月3回、会員の勉強会を開いているほか、福祉施設への慰問などにも取り組んでいる。
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静岡県知事選 有権者305万8991人 前回より1.6%減少
静岡県選挙管理委員会は2日発表した同日現在の県内選挙人名簿登録者数は305万8991人(男150万2886人、女155万6105人)で、2017年の前回知事選に比べて4万8428人(1・6%)減少した。人口減少の影響が有権者数の推移に顕著に表れた。 市区町別の増加数をみると、最多は浜松市浜北区の1048人。次いで同市東区の923人、長泉町の843人、袋井市194人だった。 減少数は静岡市清水区が5536人で最も多く、沼津市3595人、静岡市葵区3434人、浜松市天竜区2472人と続いた。
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井上靖文学館7月再開館 長泉町営に移行、観覧料値下げ
長泉町は1日、2月から改修のため一時休館していた井上靖文学館(同町東野)を7月17日にリニューアルオープンすると発表した。地域に親しみのある井上文学の発信と文化振興を図る拠点施設として活用する。 同館は運営していた一般財団法人が3月に解散したため、町が譲渡を受け入れ、4月から町営化した。再オープンに向け、蔵書や資料の整理、企画展や常設展示の作業を進め、2階はワークショップのスペースに改装した。同町ゆかりの作家を紹介し、井上の作品を読めるという。 観覧料は町民と高校生以下は無料、一般200円に値下げした。町の担当者は「町営に移行することで、親子連れが何度も訪れたくなるような場所を目指す」と
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池田長泉町長が正式に出馬表明
長泉町の池田修町長(64)は1日、町役場で記者会見し、任期満了に伴う町長選(9月7日告示、12日投開票)に無所属で立候補すると正式表明した。 池田氏は町民に「住みやすい町」のイメージを浸透させたことや、選挙公約の30事業のうち、29事業を着手したことなどを1期目の成果に挙げた。道路工事や企業誘致などのインフラ整備を2期目の課題とし、「第5次町総合計画を遂行するとともに、町民に必要な施策をタイムリーに実行したい」と述べた。池田氏は同町出身。1980年に町役場に入り、総務部長や副町長などを歴任した。2017年の町長選で初当選した。 出馬表明は池田氏が初めて。
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続く遠隔授業、交流の場に 長泉・下土狩駅前に「キャンパス」
長泉町は6月から、JR御殿場線下土狩駅前に学生向けのサテライトキャンパスを開設する。コロナ禍でオンライン授業が継続し、キャンパスに行く機会が減った大学生に、学生同士が学習や交流する無料スペースとして提供する。7月末まで試験的に開放し、ニーズを踏まえて継続を検討していくという。 町は若者の定住促進策として進める未来人応援事業として企画した。大学や短大などに在籍し、新幹線定期通学補助金や、定住応援奨学金などの制度がある同事業に登録した学生が対象。制度を利用する学生に実施したウェブアンケートで、多くの学生が「家以外で授業を受け、学生間の交流がしたい」との要望があり、実現に向けて準備した。 キャ
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池田長泉町長、再選出馬へ 9月の町長選
長泉町の池田修町長(64)は5月31日までに、任期満了に伴う町長選(9月7日告示、12日投開票)に、再選を目指して出馬する意向を固めた。近く正式表明する。 同町長選に出馬の意向を示したのは池田氏が初めて。池田氏は取材に「4年間で町民とまちづくりのイメージを共有できた。今後はよりよい施策を掲げ、日々の課題解決に引き続き取り組みたい」と話した。 池田氏は同町出身。1980年に町役場に入り、総務部長や副町長などを歴任した。2017年の町長選で初当選した。
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建設工具など盗んだ疑い 裾野署など
裾野署と静岡県警特捜イーグル、機動捜査隊は31日、建造物侵入と窃盗の疑いで富士宮市小泉、防水工の容疑者(32)を逮捕した。逮捕容疑は1月下旬、長泉町内の新築現場に侵入し、建設工具など17点(計約51万円相当)を盗んだ疑い。同署によると、工具などは転売されていたという。
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住宅全焼、1人けが 長泉
30日午前6時45分ごろ、長泉町下長窪、男性(67)方から出火し、木造平屋建て住宅を全焼した。男性が口の中をやけどし、救急搬送された。命に別条はないという。裾野署によると、男性は妻と2人暮らし。出火当時、妻は外出していた。同署などが出火原因を調べている。
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酒気帯び運転の疑い 伊東署が男逮捕
伊東署は30日、道交法違反の疑いで長泉町中土狩、自称建設業の男(29)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は同日午前2時ごろ、同市宇佐美の国道135号などで乗用車を酒気帯び運転した疑い。中央分離帯に乗り上げる単独事故を起こして発覚した。
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まちトピ=裾野 交通安全推進委員に委嘱状
裾野署は26日、裾野地区地域交通安全推進委員の委嘱式を同署で開いた。裾野市と長泉町の計13人を再任し、委嘱した=写真=。 7人が式典に出席し、委員の代表が山下安則署長から委嘱状を受け取った。山下署長は「管内の交通事故は微増傾向にある。本年度もコロナの影響で活動が縮小、中止になるかもしれないが、引き続き協力をお願いしたい」とあいさつした。委員は同署と連携し、交通事故防止の啓発活動などを展開する。
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川勝氏/岩井氏 政策対談詳報㊦ 静岡県知事選
知事選を前に静岡新聞社が企画した政策対談で、立候補を表明している現職の川勝平太氏(72)と新人の元参院議員岩井茂樹氏(52)=自民推薦=は、経済対策や将来ビジョンに関しても論戦を交わした。コロナ禍で停滞した地域経済をどのように立て直すのか、コロナ後の新時代に県がどう対応していくべきか、思いを語った。 ■Q3 経済対策 コロナ禍は社会経済活動に大きな影響をもたらし、本県も大打撃を受けています。「ものづくり県」と称されてきた産業経済の未来像をどう描きますか。 ◇ 地域経済の立て直しは新産業を育てる戦略と表裏一体です。本県は自動車産業を中心に製造業の比率が高いのが特徴
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狩猟適正化で知事褒賞 土屋さん(長泉)に伝達 東部農林事務所
静岡県東部農林事務所は25日、同事務所管内で本年度の自然保護知事褒賞を受賞した、駿東猟友会長の土屋正之さん(75)=長泉町=に褒状を沼津市の県東部総合庁舎で伝達した。 土屋さんは、長年にわたり狩猟者団体の役員として狩猟の適正化と野生鳥獣の保護管理に尽くした功績が評価された。同事務所の望月辰彦所長から褒状を受け取り、土屋さんは「人並みのことに取り組んできた。事故や違反がない安全狩猟を進めていきたい。今後も指導してほしい」と語った。望月所長は「鳥獣被害対策などの面からも貢献に感謝している。連携しながら後継者問題など取り組んでいきたい」と述べた。
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川勝氏と岩井氏、リニア、コロナ...将来像議論 静岡新聞社で政策対談
知事選(6月3日告示、20日投開票)に立候補を表明している現職の川勝平太氏(72)と新人の元参院議員岩井茂樹氏(52)=自民推薦=が26日夜、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館で政策対談を行った。リニア中央新幹線工事に伴う大井川流量減少問題や新型コロナウイルス対策、県の将来展望など県政の主要課題について熱のこもった議論を繰り広げた。 県の将来像を巡っては両氏の特色が出た。川勝氏はトヨタ自動車が裾野市で進める先進技術の実証都市「ウーブン・シティ」に絡み、「県東部地域を健康で最新技術があふれる地域にする」との構想を示した。隣接する長泉町で先進的な医療城下町づくりが進んでいるとして「互いに実験的な都
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ボディービルのプロ認定へ精進 「海外選手と同じ舞台に」 清水町の24歳女性
長泉町のフィットネスジムのトレーナー戸川佳奈子さん(24)=清水町=が、国際ボディビルダーズ連盟(IFBB)のプロ認定に向けてトレーニングに励んでいる。プロカードを取得した日本人女性はまだ少なく、アマチュア大会で2冠に輝いた戸川さんは「プロ転向を実現し、海外選手と同じ舞台で活躍できるようになりたい」と胸を躍らせる。 運動不足の解消を図るためにボディービルを始めたのが2019年7月。競技の魅力に引き込まれ、大会出場を目指し食生活を制限。自宅でも器具をそろえて鍛えた。初出場した昨年11月の大会では体のバランス、適度な筋肉など女性らしい美しさを競う「ビキニ」の2部門を制した。 優勝をきっかけ
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静岡県東部 26日、停電相次ぐ
静岡県東部で26日、停電が相次いで発生した。 下田市では、大賀茂地区と大沢地区で午前2時20分ごろから午後5時ごろまでの間、計約280戸が最大で約11時間半停電した。東京電力パワーグリッド静岡総支社によると、電線への倒木などが原因とみられる。 清水町伏見地区と長泉町竹原地区では、午前11時40分から10分間、約500戸が停電した。同総支社によると、カラスの巣を撤去するため緊急停止したという。
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町の魅力発信、振興へ 長泉町とJ1清水 協定
長泉町とサッカーJリーグ1部(J1)清水エスパルスは25日、地域の持続可能な発展に向けたファミリータウンパートナーシップ協定を結んだ。 協定締結により、持続可能な開発目標(SDGs)の推進に向けた取り組み▽サッカーを通じた地域活性化▽町の魅力発信および地域振興-などで連携する。具体的には、9月のホーム戦で町がPRブースを出店したり、エスパルスが町内の学校でキャリア教育を実施したりする。 町役場で締結式を開き、池田修町長と山室晋也社長が協定書に署名した。池田町長は「情報発信力やネットワークを活用させてもらい、地域全体の活性化につなげる」と感謝した。山室社長は「若い世代のファン層の拡大が課題」と
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長泉で2次予約開始 集団接種、住民ネット手続き支援【新型コロナ】
長泉町は24日、65歳以上が対象の新型コロナウイルスワクチンの集団接種の2次予約を始めた。1次予約で電話が殺到した状況を受け、住民ボランティアが4カ所の会場に分かれ、インターネットに不慣れな高齢者の予約手続きが円滑にできるようサポートした。 1次予約時に「コールセンターがつながらない」「スマートフォン予約が難しい」などの意見が多数寄せられた。住民ボランティアから高齢者のネット予約の支援に取り組みたいという提案があり、サポートが実現した。 サポート会場には、30~60代の住民ボランティア計約50人が参加した。町職員と一緒に相談に当たり、高齢者にスマホ操作を手ほどきした。初日は200人近くの
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第95回国展 水口さんに工芸部最高賞
国画会の第95回国展で静岡県内12人が入選し、工芸部で水口よお子さん(裾野市)が最高賞の国画賞を受賞した。水口さんが準会員に、工芸部の藤井慎介さん(同)、版画部準会員優作賞を受けた栗山薫さん(静岡市葵区)、同じ版画部の渡辺美津代さん(沼津市)が会員に推挙された。同展は東京・国立新美術館で4~5月に開かれる予定だったが、緊急事態宣言に伴い開催中止となった。 その他の県内入選者は次の通り。 絵画部 萩原敏江(御殿場市)▽版画部 小杉康雄(浜松市南区)篠田泰雄(静岡市葵区)本多薫(浜松市東区)本島建治(掛川市)▽工芸部 佐々木泰男(富士宮市)=奨励賞=細井敏之(島田市)=同=田中麻季(富士宮市