「罹災証明発行 マニュアルを」 能登地震 長泉町派遣職員が報告
長泉町は20日、能登半島地震で被災した石川県穴水町で、罹災(りさい)証明発行業務と避難所運営支援に当たった派遣職員2人の報告会を町役場で開いた。
罹災証明の発行業務に従事したのは建設計画課の柏木信郁主事(32)。町で災害が起こった時に備え、派遣職員らが円滑に発行業務に当たれるようマニュアル整備の必要性を強調した。木造で瓦屋根の家屋の多くが全壊または半壊以上に認定されたといい「全壊という文字を見て涙ぐんでいる人が印象的だった」と振り返った。
産業振興課の長倉周平主事(27)は避難所で入退所手続きや物資搬入などを担当した。「無償でけが人を手当てするため」と避難者の住所を聞きだそうとする人もいて、苦慮したという。「あらかじめ情報収集しておくか、災害が起こった際は窓口を設置するなどの対応が必要」と述べた。