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テーマ : 長泉町

愛鷹山の麓で自然体験 健康と交流にアプローチ 長泉町桃沢地区【わたしの街から】


 富士山南東の愛鷹山の麓で、山に囲まれ谷間に位置する長泉町桃沢地区。町中心街から車で15分ほど走れば渓流桃沢川が流れ、自然豊かな風景が広がる。この場所に29日、住民の声から構想が動き出したパークゴルフ場が川沿いに全面オープンする。 photo03 現在営業しているAコース。平日もにぎわう   photo03     photo03 カップを狙う利用者   photo03 お昼には飲食物を持ち寄ってクラブハウスで休憩
パークゴルフ場 29日全面開業 憩いの場願う住民の声から誕生  「健康のためにパークゴルフ場を造ってほしい」-。そんな住民の声をきっかけに町が2018年ごろから検討を開始。2コース18ホールを開放予定だったが、芝生の育成不良の影響で1コース9ホールのみを昨秋から営業していた。
 現在のコースは、比較的平らで小学生以上が利用できるAコースと未就学児に無料開放されている子ども用ホール。平日は高齢者がグループで訪れ、休日は子ども連れでにぎわう。スポーツの場としてだけでなく健康作りや世代を超えた交流の場として輪が広がる。
 100メートルの長いホールがあり高低差が特徴のBコースは芝生を育成中だ。29日には2コース計18ホール約780メートルを全面開放する。ゴルフ場のクラブハウスは更衣室、トイレ、ウッドデッキを完備した。
 週2~3回のペースで来るという吉田正敏さん(82)=同町=は親戚と昼ご飯を持ち寄って、パークゴルフ場に集合する。「みんなで回ると張り合いがでる。昼は良い景色の中でゆっくり食べられて、会話も弾むし楽しい」と話し、「新しいコースを回るのが楽しみ」と心待ちにしている。

素人から玄人まで キャンプ満喫 野外活動センター photo03 新設したコテージ
 パークゴルフ場から車で5分ほど上ると、桃沢川沿いにキャンプ場「桃沢野外活動センター」がある。施設利用者の約7割を町外からの来訪者が占める町一番のスポットだ。
 センターは2020年にリニューアルオープン。コテージ、風呂やドライサウナを完備した施設、スクエアテントなどを新設したほか、バーベキュー場に屋根を設置した。
 大きな窓が特徴の新設コテージは、約3カ月先まで予約で埋まる。サウナの後に川で体を冷やし、自然あふれる空間での外気浴が人気。初心者は家の中から外の雰囲気を味わえる「アウトドアリビング」設計のコテージ、中級者は常設テント、上級者は自前のテントと、素人から玄人まで幅広いキャンパーが楽しむことができるのも魅力だ。
 福士恭平副施設長は「キャンプに興味があるけど、ハードルを感じている人にぜひ来てほしい」と話す。

来てここ
工芸村で焼き物体験 赤ちゃんの手形立て作り 人気 photo03 体験で人気の高い赤ちゃん手形立てと大皿
 桃沢川を挟み、パークゴルフ場の向かいには桃沢工芸村がある。施設で人気なのは大皿作りと赤ちゃんの手形立てを作る体験コース。
 大皿作りは「結婚式に親に手作りの大皿をプレゼントしたい」という客の要望から生まれた体験で、楕円(だえん)形で横幅30センチほどの皿作りが可能。
 赤ちゃんの手形立ては、アルファベットやひらがなのスタンプで名前を入れたり、誕生日を入れたりとアレンジができるのが魅力。中には子どもの成長を記録しようと、毎年作りに訪れる客もいる。
 職員の二村茂樹さんは「どんな体験ができるのか知らない人もいるはず。一度足を運んで」と呼びかける。
 

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