職員が魅力発信へ 福祉キャリア教育 長泉北中で討論会
地元をはじめ全国的な福祉分野の人材不足を受け、長泉町社会福祉法人連絡会「ながいずみーる」は、次世代へ福祉の魅力を発信する新事業「福祉キャリア教育」を始めた。長泉北中でこのほど最初の取り組みとしてパネルディスカッションを行い、五つの社会福祉施設の職員が仕事で感じた喜びを同校1年生に伝えた。
生徒と障害者施設などで働く若手職員らが参加。生徒は事前に福祉の仕事について学び、その中で感じた疑問を職員らに投げかけた。職員は施設で働き始めたきっかけや必要な資格、大変さと楽しさなど経験を交えて応え、「福祉職は人と関わり、なくなることがない、やりがいのある仕事」と強調した。
野津光琉さん(12)は「今まで福祉の仕事を深く学ぶことがなかった。大変そうだと思っていたが、話を聞いてイメージが変わった」と話した。連絡会の小野秀則さん(51)は「まずは福祉の仕事を知ってもらうための機会を作っていきたい」と意欲を見せた。
同事業では、取り組みを通じて福祉施設の職員同士のつながり創出も図り、相互理解を深め、職場定着を図る。