性別にとらわれない生き方を 父親の育児参加考える 長泉、大妻女子大准教授が講座
長泉町はこのほど、子育て中の父親を対象にしたセミナーを同町のウェルピアながいずみで開いた。大妻女子大(東京都)の田中俊之准教授が男性学の視点から、父親も育児に参加しやすい社会のあり方について講話した。
田中准教授は男性が育児休暇を取りづらい理由の一つとして「男性は仕事、女性は家庭という性別的役割分業の意識が現在の日本社会でも存在している」と推測。男性の育児休暇は子どものためだけではなく、出産後の女性のケアも含まれるとした上で、男女の賃金格差をなくすなど「誰もが職場や地域で気持ちよく過ごすために、性別にとらわれない多様な生き方の実現が必要」と強調した。