公共施設の予約、10月からオンライン化 長泉町、DX推進
長泉町は29日の定例記者会見で、公共施設のオンライン予約の開始と町立幼稚園および保育園の全7園で保育料などのキャッシュレス決済を導入すると明らかにした。町は第5次総合計画の重点項目として「町DX基本計画」を掲げており、毎年度事業を見直しながら住民目線の行政サービスの再構築を図る。
公共施設の予約は窓口申請に加えて、10月1日からオンライン申請を開始する。窓口申請は利用者が朝から並んで抽せんをする負担があるが、専用サイトでは、予約受け付けから抽せん申し込みまでオンライン上で完結する。
キャッシュレス決済は町が昨年10月から、二つの町立認定こども園で4種類のバーコード決済を導入し、効果を実証。保護者の約9割がキャッシュレス決済を利用するなど利便性向上が確認できたため、実施する園を拡充した。モバイル型決済端末も採用し、全29種の決済種別を9月から本格導入する。
池田修町長はデジタル化に不安を感じる町民もいると推測した上で、「使ってみたら意外と便利だと気付くはず。さまざまな場面でデジタルを推進し、体験できるようにしたい」と話した。