微生物ってすごい 酵母やカビを観察 長泉で児童が研究員体験
長泉町は11日、夏休み体験講座の一環で、小学4~6年を対象に微生物の探究講座をコミュニティながいずみで開いた。同町に研究拠点がある製薬会社協和キリンが協力した。児童らは白衣を着て研究員になりきり、顕微鏡で酵母やカビなどさまざまな微生物を観察した。
同社の岩本晋さん(49)が講師を務め、これまでに発見されている微生物は10万種類もあり、発酵食品は微生物が作ることなどを伝えた。児童らは知識を深めた後で実験に移り、ドライイースト、チーズ、ヨーグルトドリンクの3種類の発酵食品に潜む微生物を顕微鏡で観察。酵母、カビ、バクテリアの形をスケッチした。
北小5年の佐野雄一君(10)は「顕微鏡の倍率を高くして、丸や糸みたいな微生物の形を知ることができた」と実験を振り返った。岩本さんは「微生物の観察は研究員の入り口。観察って『おもしろい』と感じてくれたらうれしい」と話した。