持続可能な農業へ 4市町に要望書 JAふじ伊豆
JAふじ伊豆(沼津市)は26日、沼津、裾野、長泉、清水の4市町にそれぞれ農業行政に関する要望書を提出した。農業資材価格の高騰による農家の経営状況逼迫(ひっぱく)を踏まえ、持続可能な農業構造の実現を求めた。
同JAによると、農機メーカー各社は原油高騰と急激な円安で、トラクターや田植え機などの値上げを相次いで発表し、新規就農を見送るケースが現れている。このため、新たな要望として農業機械、ハウス新設費用助成を盛り込んだ。障害者や高齢者などが活躍でき、農家の担い手不足解消につながる体制づくりも求め、有害鳥獣被害対策強化などを継続要望とした。
長泉町役場を訪れた藤沼和明専務は、池田修町長に対し「農業を取り巻く環境はまだまだ厳しい。行政の力を借りて、この状況を打破したい」と要請した。