静岡県東部DI 5年ぶりの2期連続プラス 10~12月期
スルガ銀行系シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)が5日発表した県東部にある企業の2023年10~12月期業況判断指数(DI)は4・4で、前期(7~9月期)の7・2に続いてプラス水準だった。2四半期連続でプラスになったのは、コロナ前の18年10~12月期以来5年ぶり。
生産や人流が回復するとともに、原材料・燃料費高騰分の価格転嫁が徐々に浸透。夏の観光シーズンを迎えた前期と比べると、2・8ポイント下落したが、同研究所は「引き続き堅調な状態にある」と分析する。24年1~3月期も4・4と、プラス水準を維持する予想になっている。
10~12月期の製造業の業況DIは10・7で、前期より8・6ポイント上がった。上昇は3四半期連続。自動車や電機、一般機械器具がけん引し、取引価格の引き上げで利益面も改善傾向にある。非製造業の業況DIは前期の10・9から0・0になった。観光関連業に加え、卸小売・サービス業や建設業も低下したが、マイナス水準には至らなかった。
調査は11~12月にアンケート形式で実施し、204社から回答を得た。