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テーマ : 長泉町

夢の起業へ「お試し開業」 週3営業、経営感覚養う 長泉の女性が量り売り専門店

 長泉町の女性が体に優しい有機食品を広めようと販売に奮闘している。現在は週3日の「お試し開業」の段階で、経営の方向性や戦略の策定、需要の把握などに着手。将来的な本格開業を目指す。

店の今後について話し合う長坂さん(左)と山田代表=長泉町の下土狩駅前コワーキングスペース
店の今後について話し合う長坂さん(左)と山田代表=長泉町の下土狩駅前コワーキングスペース

 起業したのは長坂真弓さん(52)。町からの委託を受けて下土狩駅コワーキングスペースの企画、運営を担う日の出企画(山田知弘代表)のサポートを得て、昨年11月に有機食品販売店「フルリ」を設立した。「好きなものを好きな分だけ買ってほしい」(長坂さん)と量り売りにこだわる。
 今はコワーキングスペースでナッツやチョコレート、砂糖不使用のバナナチップスやオイルコーティングをしていないレーズン、肥料にわさびの茎を使った「わさび米」、バスソルトなど幅広い商品を取り扱う。「プラスチックフリー」の実現に向け、客が持参した瓶や食品保存容器に商品を詰める。営業は月、水、金曜。
 長坂さんが有機食品に興味を持ったのは、がんで夫を亡くした10年前。抗がん剤治療で変わり果てていく夫の姿を見て、「娘もいるから、なるべく体に負担を掛けないものを食べるようにしたい」との思いから、化学合成された肥料を使わずに栽培された食材を厳選するようになった。
 昨年3月、子どもが高校生になるのを機に学校支援員を退職。その後、イベント出店から始め、広報の仕方や店の雰囲気などの方向性を見いだし、今ではリピーターも付いた。
 山田代表は「実際にやってみないと、店を持った時に広さの感覚や経営のノウハウをつかめない。店を持つ夢に少しずつ近づいている」と期待する。
 店舗情報は同店のインスタグラムアカウントに掲載している。

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