「空振りでも良いから避難を」 長泉町 自主防会長らに説明会
長泉町はこのほど、自然災害時の対応に関する説明会を同町防災センターで開いた。土砂災害警戒区域と浸水想定区域にあたる24区の関係者や自主防災会長ら約50人が、町職員と陸上自衛隊の菅田一将中隊長の講話を聞いた。
町職員は土砂災害のうち、土石流、地滑り、崖崩れの特徴や前兆現象を紹介。過去に町周辺で発生した水害の例やハザードマップの見方を説明し、「自分の住む地域はどんな災害が起こるか知っておく必要がある」と話した。
菅田中隊長は東日本大震災や西日本豪雨などの災害派遣活動を振り返り、災害発生時に避難や初動対応が遅れる「正常化の偏見」に言及。「自分だけは大丈夫という気持ちは捨て、空振りでも良いから避難を」と呼びかけた。