町民にデジタル商品券 長泉町配布方針 手続き簡略化
長泉町は19日までに、全町民を対象に、生活負担の軽減策を新たに導入する方針を固めた。69歳以下の町民にデジタル商品券、70歳以上には交通系ICカードをそれぞれ3千円分配布する。関連経費約1億4千万円を計上した補正予算案を24日の町議会臨時議会に提出する。
全住民を対象に、デジタルによる配布事業は静岡県内初。町民はデジタル化により手続きの簡略化や配布までの時間短縮が期待できる。
デジタル商品券は「QUOカードPay」。配布は9月中旬から3カ月かけて行う。町のLINE(ライン)公式アカウントの基本メニューに申請につながるボタンを追加する方針。マイナンバーカードか電子本人確認により申請者の情報を確認した後、ラインのトーク画面で、一問一答方式で申請作業を完了できる。申請は世帯ごと。
70歳以上は、2022年度の住民意識調査でスマートフォン所持率が約70%だったことから、スマホを所持していなくてもキャッシュレス決済が可能な交通系ICカードとした。外出支援が目的で、JRやバスなどの公共交通機関の利用を後押しする。9月上旬の敬老祝い金の支給に合わせて町役場で配る。
(東部総局・天羽桜子)