世界かんがい遺産 知事に報告 北山用水(富士宮) 本宿用水(長泉)の関係者
昨年11月に「世界かんがい施設遺産」に登録された富士宮市の北山用水、長泉町の本宿用水を管理する団体の関係者がこのほど、県庁を訪れ、川勝平太知事に登録を報告した。
富士宮市北山用水運営協力委員会の石川雅洋会長は、用水と徳川家康との縁などを紹介し「今後も歴史ある北山用水を守り、後世に伝えていく」と述べた。本宿共有財産管理委員会の大川義清委員長は「400年にわたって水田、防火、生活用水として利用されてきた」と述べ、観光資源としての活用にも意欲を見せた。
川勝知事は「地域の数十世代にわたる努力のたまもの。県も一緒に守っていきたい」と語った。
同遺産は、建設から100年以上が経過し、歴史的価値の高い利水施設を登録する国際かんがい排水委員会(ICID)の制度。県内の登録施設は全国最多の6件。