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テーマ : 御殿場市

降下訓練中、米兵5人が演習場外に不時着 御殿場と裾野

 16日午後2時ごろ、東富士演習場でパラシュート降下訓練を行っていた米兵5人が、御殿場市と裾野市の演習場域外に不時着した。けが人や物損被害はなかった。演習場周辺では12月に米軍ドローンが行方不明になり、場外で発見される事故が起きたばかり。相次ぐ訓練不備に、周辺住民から不安の声が上がっている。
 防衛省南関東防衛局によると、同演習場上空で飛行機からのパラシュート降下訓練を実施中、強風にあおられるなど何らかの原因で降下位置がずれたとみられる。裾野市運動公園と御殿場市の時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドに各2人が不時着した。残り1人の降下先は「相手方との話し合いで公表を控える」としたが、本紙取材で裾野市の自動車メーカー敷地内に降りたとみられる。
 同局は「米軍の運用について詳細は把握していない」としていて、5人の所属や装備、不時着後の対応などは不明という。
 裾野市の村田悠市長は「市街地に降下した場合、惨事となっていた可能性があり、誠に遺憾」とコメントし、米軍キャンプ富士のニール・オーウェンズ大佐に再発防止を要請した。
 御殿場市は演習場周辺の裾野市、小山町、東富士演習場地域農民再建連盟を代表して同局に原因究明や安全の徹底を求めた。勝又正美御殿場市長は「航空機の飛行に関して安全管理を再三求めているにもかかわらず、絶対に起きてはならない事案が続いている」と険しい表情を浮かべた。演習場に近い御殿場市印野に住む60代男性は「ドローン事故の対策すら説明がない中でまた訓練不備。いつか取り返しのつかない大事故が起きる」と語気を強めた。

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