あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 御殿場市

ルートごと 特性理解を 4市町長インタビュー【富士山の日】

 23日の富士山の日に合わせ、静岡新聞社と山梨日日新聞社は静岡、山梨両県の富士登山4ルート(富士宮、須走、御殿場、吉田)の麓にある4市町の首長にインタビューを行った。弾丸登山やマナー違反の抑止などの課題認識が共通した一方で、入山規制の考え方に違いがあった。ルートごと登山道の特性や利用者数の状況が異なることに理解を求める声も上がった。
 3人の市町長が入山規制の導入に賛同した。唯一、異を唱えた御殿場ルート麓の勝又正美御殿場市長は同ルートの利用状況を踏まえ、「現時点で環境を損なうほど登山者が多くない」と御殿場での規制は不要と述べた。
 須走ルートが立地する込山正秀小山町長は、同ルートが本8合目で山梨県・吉田ルートと合流することなどから「規制は環富士山で統一することが望ましい」と話し、登山者に分かりやすい全ルート共通の規制を訴えた。「高い入山料を払っても登りたいのが富士山」と入山料の義務化も主張した。
 富士宮ルートの須藤秀忠富士宮市長と山梨県・吉田ルートの堀内茂富士吉田市長はともに長年、規制強化を訴えてきた。両市長とも「著しい混雑」が起こるとされる1日当たりの登山者数「吉田4千人、富士宮2千人」の指標について、基準を超えなくてもトラブルが多発している現状を挙げて「実情に合わせた人数に見直すべき」と声をそろえた。堀内市長は山梨県側が今夏実施予定の規制に「弾丸登山抑止で山頂の危険な状態が回避できる可能性がある」と期待しつつ、静岡県側への流入の懸念に対しては、「本来は両県が足並みをそろえるべき」と両県知事に注文した。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

御殿場市の記事一覧

他の追っかけを読む