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富士山学習 小学生にもっと リーフレット活用推進 官民組織

 富士山の環境保全に取り組む官民組織「ふじさんネットワーク」(事務局・県)が、2010年度に作成した小学生向けの富士山学習リーフレット「富士山からの挑戦状」の活用に力を入れている。22年度から23年度にかけて、授業の中で効果的に利用してもらおうと教員向けの勉強会を開いたり、モデル授業を企画したりしている。

ふじさんネットワークが活用を推進している学習リーフレット「富士山からの挑戦状」=19日午後、県庁
ふじさんネットワークが活用を推進している学習リーフレット「富士山からの挑戦状」=19日午後、県庁

 富士山の火山としての成り立ちや自然環境、富士登山の心得などをクイズ形式で学ぶ。随時内容を更新していて、富士山が13年6月に世界遺産に登録されたことなどを加筆した。最新版は32ページ。毎年度発行し、小学校や図書館に送付していたが、小学校でのタブレット端末の導入状況を踏まえ、20年度から電子書籍に切り替えた。
 21年度に県内の小学校を対象に行ったアンケートで、富士山学習自体の取り組みが不十分な学校が多いことが判明。リーフレット活用のてこ入れを図ることを決めた。22年度に富士市と掛川市で教員向けの勉強会を行ったほか、23年度には授業展開の参考にしてもらうために、リーフレット執筆・監修者の山田辰美常葉大名誉教授による出張講義を各校で開催する。
 事務局を務める県自然保護課の担当者は「教員に授業のこつを伝え、最終的には子どもたちの富士山を大切にする心を育てることにつなげたい」と話す。
 出張講義の第1弾は20日に小山町立須走小で5、6年生を対象に行う。「富士山からの挑戦状」は電子書籍配信ポータルサイト「シズオカ・イーブックス」で無料で閲覧できる。

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