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レース史彩る名車、魅力競う トヨタ7とニッサンR382“接近戦” 40台展示 小山のミュージアム

 小山町大御神の富士モータースポーツミュージアムが愛好家の関心を集めている。トヨタ自動車系の施設だが、レース史を彩った名車をライバルメーカーのマシンと共に展示。来館者からは「名場面を振り返りワクワクできる」との声が上がり、海外からツアー客も訪れている。世界三大レースの一つ「ル・マン24時間」100周年記念特別展が9日まで開かれている。

激戦を繰り広げたトヨタ7(手前)とニッサンR382。メーカーの垣根を越えて名車が並ぶ=小山町大御神の富士モータースポーツミュージアム
激戦を繰り広げたトヨタ7(手前)とニッサンR382。メーカーの垣根を越えて名車が並ぶ=小山町大御神の富士モータースポーツミュージアム

 2022年10月オープン。約40台を年代やテーマごとに展示している。1969年の日本グランプリで激戦を繰り広げたトヨタ7とニッサンR382が並ぶ光景は「往年のファン垂ぜん」(広報担当者)。富士スピードウェイ(小山町)が舞台のレース「富士グランチャンピオンシリーズ」に参戦したヤマハ製エンジン搭載マシンは、県内ファンの関心が高いという。
 同種の博物館は特定のメーカーの車両だけを展示するスタイルが多いが、同ミュージアムには現在国内外10社のマシンが並ぶ。展示車両の周囲360度に立ち入りでき、柵が低いのも特長。ファン歴30年の会社員中村吉孝さん(33)は「いろんなメーカーのマシンがあり、細かいところまで見られる」。既に6回足を運んだ。
 特別展ではトヨタのル・マン挑戦の軌跡を紹介。92年の車両「TS010」や、2018年に悲願の初優勝を果たしたマシン「TS050」のレプリカを展示する。60~70年代のマシンや会場を写した写真パネルも飾った。
 展示車両は不定期で入れ替える。特別展を随時開く。トヨタグループが展開する体験型複合施設「富士モータースポーツフォレスト」の一翼を担う施設で、富士スピードウェイホテル内に位置する。入館料は大人1600円から、小学生は600円から。

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