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富士山の「登拝証」須走口5合目で無料配布 デザイン特別仕様に 世界文化遺産登録10年記念

 小山町の須走まちづくり推進協議会(外川利光会長)は、富士山須走口5合目を訪れた登山者らに世界文化遺産登録10周年を記念した「登拝(とはい)証」を無料配布している。石碑やほこら、神社などで拝みながら富士登山をする登拝の文化を周知することで、各登拝ポイントや構成資産などに足を運んでもらいたいと願いを込めている。

富士山世界文化遺産登録10周年を記念した特別仕様の登拝証=小山町役場
富士山世界文化遺産登録10周年を記念した特別仕様の登拝証=小山町役場


 登拝証の配布は須走口登山道を「須走富士山巡拝の道」と銘打ち、地域の活性化につなげる取り組みの一環として2018年に始まった。今回は記念イヤーに合わせてデザインを特別仕様に変更。富士山のイラストを追加し、「巡拝の道須走口5合目」の印、「祝富士山世界文化遺産10周年」の文字などを印刷した。須走口5合目のインフォメーションセンターと山小屋の利用者らに配っていて、外国人登山者などからの人気が非常に高いという。
 須走口登山道は江戸中期から昭和初期まで、富士山を信仰の対象として登る登拝が盛んだった。登拝証を配布して歴史や文化を多くの人に伝えることで、古御嶽神社や小富士、富士山の構成資産である冨士浅間神社、須走市街地内などへの立ち寄りを促す。町企画政策課は「登拝という言葉を知り、文化を知り、史跡や神社などにも興味を持ってもらえたら」としている。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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