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冬季の山岳遭難防止対策を協議 御殿場で県東富士支部

 静岡県山岳遭難防止対策協議会東富士支部(支部長・勝又正美御殿場市長)はこのほど、冬山遭難防止対策会議を同市で開いた。関係者が富士山の夏山シーズンを総括し、冬季の事故防止策に向けた連携を確認した。

冬山の山岳遭難防止について協議する参加者=御殿場市
冬山の山岳遭難防止について協議する参加者=御殿場市

 7月10日から9月10日までの御殿場署管内の富士山遭難事故者数は36人。低体温症や高山病など病気が10人、道迷い8人、転倒8人、疲労6人、装備不足や腰痛など3人、滑落1人。体力不足や地理不案内などを主な原因に遭難が相次いだと分析した。御殿場市・小山町広域行政組合消防本部によると、出動総数は42件で、前年同期比17件増。外国籍の登山者増が要因と説明し、「一般的な救急出動も多い期間で、われわれの消防力では限界に近い状況」と訴えた。
 御殿場口、須走口に向かう県道は11月10日に冬季閉鎖に入ったが、例年、登山者の入山が後を絶たない。中西浩御殿場署長は「夏の状況を踏まえると、冬山登山の要請も増えることが予想される」として啓発などへの協力を呼びかけた。

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