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文化財保存活用計画、国が認定 小山町、静岡県内の町として初

 小山町が申請した「文化財保存活用地域計画」が15日、文化庁に認定された。地域の文化財の総合的な保存活用方針や具体的な取り組みを示す計画で、県内自治体の認定は8例目。町としては県内初となる。

民間のアイデアを取り入れた利活用の可能性が示された豊門会館和館=15日午後、小山町藤曲
民間のアイデアを取り入れた利活用の可能性が示された豊門会館和館=15日午後、小山町藤曲

 同町の計画は「恵まれた自然環境に育まれた歴史文化に誇りを持ち、継承や体験、学習、にぎわいづくりを通じて豊かなまちをつくる」を基本理念とした。計画期間は2024年度から30年度までの7年間。
 同町須走地区は富士山宝永噴火(1707年)の火山灰で埋まり、火山灰の上にまちが再建された歴史がある。地中に江戸時代の町並みが保存されているとされる。御師(おし)のまちとして富士講に関する貴重な資料なども残り、計画では同地区の古文書や埋蔵文化財の調査を盛り込んだ。
 国登録有形文化財に指定されている豊門会館和館・洋館については、民間のアイデアを取り入れての利活用の可能性を示した。足柄城はこれまで周辺の発掘調査が少なく、未解明の歴史も多いことから、文献なども含めた総合調査を進めていくとしている。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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