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子育て、活気づくり重点 小山町予算案 一般会計147億6000万円

 小山町は19日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比18・3%増の147億6千万円で、過去2番目の大規模予算とした。「子ども・子育て支援」「活気あふれる町・地域」「観光立町」の3分野に重点配分した。

小山町2024年度 予算案 主な事業
小山町2024年度 予算案 主な事業

 歳出では教育環境の整備に向け、町総合体育施設に隣接する温水プールの設置関連事業に500万円、須走地区で4月に開設予定の町立学習塾運営事業に910万円を充てる。すがぬまこども園隣接エリアの古民家改修など多世代交流型拠点整備に9500万円を投じ、地域と子どもたちとの交流機会を生み出す。
 町の活気づくりや観光面では、明倫地区の活性化として挑む土地区画整理事業に3200万円を充てる。市街化区域内の農地を宅地化し、住宅分譲地を増やしていくことでにぎわいの創出につなげる。富士山須走ルートの山小屋改修や側火山の小富士への遊歩道整備に関連する予算も付けた。
 小山消防署新庁舎と地域防災関連施設の整備に11億3300万円を計上した。
 歳入では根幹となる町税が前年度比0・5%増の43億3500万円で、全体の約3割を占める。企業立地などによる固定資産税の増収を1億5900万円と見込み、税制改正に伴う住民税の定額減税分などを勘案した。寄付金は、ふるさと納税の実績と今後の積極的な広報展開や新たな返礼品の開発などによる効果を鑑み、4億400万円の大幅増と見積もった。
 特別会計を含めた24年度当初予算総額は前年度当初比7・1%減の206億6600万円。上野工業団地造成事業の完了に伴う特別会計条例の廃止や小山パーキングエリア周辺開発事業の第1期工事が終了したことによる特別会計の減額などが主な要因となった。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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