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武道 教育に生かすには 小山でシンポ 各界有力者が登壇 東アジア文化都市

 日本の文化的要素が含まれ、世界的に人気がある武道の魅力を富士山麓から発信する東アジア文化都市2023県記念シンポジウム「文化の首都静岡県から武道を世界へ」が22日、小山町で開かれた。相撲、柔道、空手、剣道、合気道など各界の有力者が集い、武士道・武道精神の人材育成への生かし方などについて意見を交わした。

武士道・武道精神の人材育成への生かし方などについて意見を交わす武道各界の関係者=22日午後、小山町
武士道・武道精神の人材育成への生かし方などについて意見を交わす武道各界の関係者=22日午後、小山町

 モンゴルの小中高一貫校「新モンゴル日馬富士学園」理事長の第70代横綱の日馬富士公平さんは相撲を通じ、あいさつが礼儀・礼節の入り口であること、他者との関係の中で生きていること、人のために生きる姿勢の大切さを理解したと説明した。学びは子どもたちに伝え、「目標を持たせて、達成して自己実現を味わってもらう。支えへの感謝や恩返しの心を養い、生きる中で正しいことを判断できる人を育てている」と紹介した。
 シドニー五輪柔道金メダリストで前男子日本代表監督の井上康生さんは、武道に息づく死生観によって他者への思いやりや関係性の中で生きている実感が生まれやすい側面に触れた。関西大学教授で剣道に精通するアレキサンダー・ベネットさん、日本空手協会東京都本部会長の瀬戸謙介さん、合気道の「合気会」専務理事の植芝充央さんも登壇し、武道の心や学びなどについて体験を語った。
 武士道研究の第一人者とされる国際日本文化研究センター名誉教授の笠谷和比古さんは、忠誠、正義、勇気を中核とし、現在に通じる普遍性を持った武士道の精神について解説した。

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