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三国山(小山町、山梨県山中湖村、神奈川県山北町) 静かな自然林通り峠道へ【山ある記】

 三国山は静岡、山梨、神奈川の県境の山である。国道138号の籠坂峠バス停からスタート、国道を渡り、山中湖村公園墓地の中を通って山道に入る。雑木林の中を次第に高度を上げながら登っていく。

3県の境に位置する三国山の山頂
3県の境に位置する三国山の山頂
三国山
三国山
3県の境に位置する三国山の山頂
三国山

 頭上を覆う枝はトンネルとなって、紅葉の頃は見事である。40分ほど登ると、道は左手に巻き、広い砂原の鞍部[あんぶ]アザミ平へと出る。案内標があり、三国山へは左手。この辺りは昔、かや刈り場だった跡である。右側に広がる富士の東麓の景色は見事で、このコースで最も展望の良い所だ。
 ブナの原生林の自然路へと進むと大洞山(角取山)に着く。展望には恵まれないが、静かな自然林の中の散歩を楽しめる。多少上り下りがあるが、あとはほとんど平たんな道がしばらく続き、丈の低い灌木帯を抜けるとズナ坂峠である。駿河と甲斐の国を結んだ峠道で、籠坂峠より古い歴史があるとされる。ひと登りすると、標高1328メートルの三国山山頂である。
 山頂周辺はブナやミズナラなど生い茂る樹林帯であるため展望は良くない。少し開けた場所から箱根、小山町方面が見える。山頂から左に行けば三国峠へのコースで、急降下して15分ほどで峠に出る。県道を渡って草原の広がる道を上ると鉄砲木ノ頭で、富士山と山中湖が展望できる。草原を北へ向かってパノラマ台から平野集落へと下り、旭日丘経由でスタートの籠坂峠に戻る。
 (御殿場山岳会・堀内修)

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