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迅速な救命に感謝状 御殿場で4人が的確対応

 迅速な救命措置の相互連携によって人命を救ったとして御殿場市・小山町広域行政組合消防本部はこのほど、会社員関根龍之介さん(23)と妻心さん(24)=函南町=、警備員鎌野祐哉さん(27)=浜松市南区=、警備員岩瀬敏政さん(55)=御殿場市=の4人に感謝状を贈呈した。

感謝状を受け取った(右から)龍之介さん、心さん、鎌野さん、岩瀬さん=御殿場市の御殿場市・小山町広域行政組合消防本部
感謝状を受け取った(右から)龍之介さん、心さん、鎌野さん、岩瀬さん=御殿場市の御殿場市・小山町広域行政組合消防本部

 御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットに車で買い物に訪れた関根さん夫婦は、駐車場で警備員の50代男性が突然倒れたのを目撃。すぐに降車して駆け寄り、元歯科衛生士で医療の心得がある心さんが意識や呼吸、脈がないことなどを確認し、龍之介さんは119番で的確に情報を伝えた。「無意識に体が動いた」と振り返る。
 付近で警備をしていた鎌野さんは現場に急行。「交通誘導2級」の資格取得時に学んだ心肺蘇生法の知識で胸骨圧迫を施した。自衛隊OBで救命措置の知識があった岩瀬さんは自動体外式除細動器(AED)を持って駆け付け、冷静に作動させた。
 男性はその後に救急隊の措置も受け、命を取り留めた。鎌野さんは「一連の流れが奇跡的にスムーズだった」と要因を語り、岩瀬さんも「どうなるか分からない状態だった。安心した」と話した。
 勝間田誠司消防長は「知識と実践は全く違うもの。適切な救命行動の連鎖で命が救われた」と感謝を述べた。

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