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公選法抵触指摘 小山町長を告発 バスツアー巡り男性

 4月の小山町長選で当選した込山正秀町長側が告示日より前に複数回実施した町内を巡るバスツアーの実態が公職選挙法に抵触するなどとして、同町在住の会社員男性(45)が14日、同法違反の疑いで込山町長を御殿場署に刑事告発した。
 男性によると、バスツアーは23年3月までの数年間に約20回企画され、問題視したのは告示前の3カ月間に実施された数回。定員は各回20人で工業団地や富士スピードウェイホテル、豊門会館などを巡った。込山町長の政治実績を強調するルートや内容で、町長選の当選を図る目的が明らかな活動とした。参加費は1人千円だが、案内のビラの全戸配布や昼食代、バス燃料費などの経費を計算すると徴収額が1回当たり数十万円不足し、差額が有権者への寄付に当たるとした。
 男性は7月にも、込山町長が告示前に町内全戸を戸別訪問したり、事前運動があったりしたとして公職選挙法違反の疑いで御殿場署に告発している。
 込山町長はバスツアーについて「自分で立ち上げた会社『まちづくりおやま』で主催し、後援会の支援で行った。参加者に変わりゆく町の姿をみていただきたいとの思いで企画した」と説明。町民宅訪問は「純粋に後援会への加入のお願いに回っただけ」として「公職選挙法違反になる事実はない」との立場を示した。

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