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アイリスオーヤマ 飲料水生産、出荷 裾野の工場稼働

 生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は20日、裾野市須山に開設した富士裾野工場を本格稼働した。小山町の富士小山工場に続く県内2カ所目の飲料水生産拠点。生産能力を約1・6倍に引き上げる。

20日から本格稼働したアイリスオーヤマの富士裾野工場=裾野市
20日から本格稼働したアイリスオーヤマの富士裾野工場=裾野市

 ミネラルを多く含む富士山の天然水を利用し、炭酸水の生産を先行して始めた。10月をめどに天然水も製造する。1時間当たりの生産能力(500ミリリットル換算)は炭酸水が3万1200本、天然水3万6千本。採水からろ過、生産、検査、梱包(こんぽう)、保管・出荷まで全て工場内で行い、生産ラインは全行程自動化した。稼働時の新規雇用は140人で、さらなる採用増を計画する。
 同社は緑茶にも参入する方針で、大山晃弘社長は「静岡県と言えば、お茶どころ。富士裾野工場での生産を検討する」と述べた。
 敷地面積6万759平方メートル、延べ床面積は2万981平方メートル。健康志向の高まりや備蓄需要で飲料水の市場規模が拡大する中、トヨタ紡織工場跡地を取得し、スピード感を持って増産対応した。
 総投資額は300億円。2024年6月の稼働を目指し、敷地内に約5万平方メートルの物流倉庫も建設する。

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