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須走 一般診療なくなる恐れ 小山町長答弁 早急に対策検討

 小山町議会6月定例会は9日、一般質問を行った。込山正秀町長は、同町須走地区において病院の移転や機能縮小により、2025年度から地区内に一般診療を受けられる医療施設がなくなる可能性があることを明らかにした。「地区の安心安全のため、新たな診療所などを開設する必要がある」と早急に対策を検討する考えを示した。渡辺悦郎氏(会派令明)への答弁。

 同町はこれまで、小学校区単位に病院または診療所を設置する方針に基づいて医療環境を整備してきた。町によると、須走地区で一般診療を提供する東富士病院は来年秋ごろまでに御殿場市に移転することを公表しており、自衛隊富士病院は機能縮小のために25年度から一般診療を中止し、将来的に廃止する方針であることが今年4月に院長との面会で分かったという。
 込山町長は「町医療問題協議会や御殿場市医師会、県などと相談、協議して医療環境整備を検討し、須走地区へ診療所などを開設することを目指す」とした。併せて、「体制が整うまでに時間を要するため、それまでの間、自衛隊富士病院で一般診療を継続してもらえるように防衛省に要望していく」と述べた。
 東富士病院は、特定健診やがん検診など町の保健事業の受託を本年度で終了する。町は来年度からの同地区の保健事業について、町内の他の医療施設への誘導や同地区のコミュニティーセンターなどにおける出張健診所の設置など対応を検討していくという。

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